三面記事の女王ハイジ、いまだに健在!


 たった一人でハリウッドを震かんさせた女−−ハイジ・フライス。すべてがOJ一色の現在ではちょっと影が薄いが、三面記事界では重要なニュースであることに変わりはない。それにしてもアメリカ人はいつになったらOJに飽きるんだろうか。先日はインターネットのニュースグループで、犠牲者ニコル・シンプソンのヌード写真と称するものがバラまかれてちょっとした話題になった。どうせ偽物だろうが……と言いつつぼくもしっかり持ってたりして。裁判の方も延々と続いていまして、まだ数ヶ月はこのまま続くんだろうなあ。
 事件が話題になったのはもうかなり前のことだから、ちょっと復習しておこう。27歳のハイジ・フライスが日本人ビジネスマンを装ったおとり捜査官に売春斡旋容疑で捕まったのは93年のこと。ハリウッド一の売春の元締めを名乗る彼女は、ハリウッド・スターやアラブの王族などに“ペントハウス・ペット”クラスの女の子を一晩1500ドルで斡旋していた。たとえ捕まっても顧客の名前は明かさないのがこの世界の掟である。しかし有名志向が強く、仁義もへったくれもないハイジは違った。100万ドルで顧客の名前をタブロイド紙に明かす、と爆弾発言をかましたのである。たちまち騒ぎが起こり、さまざまな名前が挙げられた。元セックス中毒患者マイケル・ダグラスはハイジに家を売却しているくらいの親しい友人。買ってないわけがない。チャーリー・シーンも買ってる。ジャック・ニコルソンにはハイジが感激してただで女の子を世話した。コロンビア映画は、聞かれてもいないのに、「当社にはハイジ・フライスの関係者はいません」と発表して物笑いの種になった。などなど。
 しかし結局これはじらし戦術だったらしく、100万ドルリストはいまだ明らかになってない。ハイジ本人はというと、保釈中にコカインを使用して捕まり、ム所に逆戻り。相変わらずバカ女なことである。
 その彼女が最近話題になっているのは、元愛人のハンガリー人イヴァン・ナジのせい。ハイジの恋人だったナジは、顧客を奪おうとして彼女を警察にさしたとも言われている。しかし、結局顧客は奪えなかったのか? 最近はどうもこれとは別の種類の金儲けにせいを出している模様だ。すなわちタブロイド・メディアへのネタの切り売りだ。
 まずは〈ハスラー〉誌にハイジのヌード写真を売った。これは93年の3月、メキシコのリゾート地カンクンで撮ったもの。日光浴や入浴中のスナップ写真で、〈ハスラー〉だからと期待してると肩すかしを食う。しかし「部屋ではいつも裸」のハイジのことだ。絶対ハメ撮り写真とか残しているはず。出し惜しみすんなよ、ナジ!
 もひとつ、ハイジの写真があればその下で働いていた売春婦の写真もあるわけで、ハイジと一緒に逮捕された4人の売春婦の写真を集めたCDROMも出た。売春婦のスケジュール表を覗いて裸写真を見るというゲーム感覚にあふれた?作品。作ったのはもちろんナジだ。これになんの価値があるのかって? 知らないけど、これがマルチメディアの最先端ってことじゃないかな?

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