興行師たちの映画史/エクスプロイテーション・フィルム全史 サポートページ

大魔術、セックス、フリークス、偽ドキュメンタリー、人種映画、大仕掛け宣伝……リュミエールを元祖とし、ハッタリ屋ヒッチコック、奇術師オーソン・ウェルズまで、企画・撮影・出演・宣伝・上映を一手に握った興行師たちが、特定の観客をあてこんでつくったエクスプロイテーション(搾取)映画こそ、映画史の本流だった。

358 頁  2400 円 ISBN4-7917-6097-2

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1 正誤表

2 書評・レビュー・感想

3 インタビュー・座談会

4 補足・追記事項

参考文献

(随時更新)


1 正誤表

初版分

本文

ページ

位置

帯(笑)

フリクース

フリークス

p.1

l.4

エキズチズムの起源

エキゾチズムの起源

p.1

l.6

クーパー/ショートサックの冒険映画

クーパー/ショードサックの冒険映画

p.15

l.17

エキゾチム

エキゾチズム

p.25

l.7

ガリシア

ガリツィア

p.33

l.3

認めらなかった

認められなかった

p.34

l.6

「チャング」の出現によって

「チャング」の出現によつて

p.44

l.3

ベルリン

ハンブルク

p.62

l.14

恋人メリー

恋人メアリー

p.171

l.12

より直裁に

より直截に

p.196

l.17

リチャード・ジェングズ

リチャード・ジェニングズ

p.197

l.2

ジェングズ

ジェニングズ

l.3

ジェングズ

ジェニングズ

p.215

l.15

舞台やテレビ

舞台やラジオ

p.230

l.8

カンサス州

カンザス州

l.12

カンサス

カンザス

l.13

ジョン・カサヴェデス

ジョン・カサヴェテス

p.234

l.11

女記者フォスター/謎の暗殺計画

女記者フライデー/謎の暗殺計画

p.236

l.4

勧める

進める

p.301

l.11

デヴィッド・フリードマン

デイヴィッド・フリードマン

p.325

l.3

パルム・ドール

カメラ・ドール

補遺

p.7

l.18

女記者フォスター/謎の暗殺計画

女記者フライデー/謎の暗殺計画

p.11

l.25

Madchen in Uniform

M嚇chen in Uniform

p.12

l.22

Dvaergen

Dv[ae]rgen

p.23

l.24

武蔵野週

武蔵野週報

l.25

Gordner and Turner

Goldner and Turner

l.27

Gordner and Turner

Goldner and Turner

p.24

l.25

デヴィッド・コスカル

デヴィッド・J・スカル

p.26

l.14

週間朝日

週刊朝日

p.28

l.13

東京書房

東京書房 1959

2 書評

〈読売新聞 2004.3.14〉(央) 裏映画史が、静かな筆致だが呼び込み口上のごとく次々繰り広げられる。のぞく色次第で幽霊が出たり消えたりするキャッスル特製眼鏡の図版や表紙カバーの下にびっしり配された大仰な広告。夜店を冷やかす高揚感が本文以外にも満ちている。

〈朝日新聞 2004.2.29〉(中条省平)映画という文化現象の広がりの豊かさに恐れいるばかりだ。

〈毎日新聞 2004.2.15〉(若島正) 映画の本質を芸術ではなく見世物だと看破する本書を通読すると、読者は光と闇が反転したような眩暈を覚えるだろう。

〈PREMIERE 2004.4〉(高崎俊夫) 一見、露悪的な言説の裏に、ロッテ・アイスナーの『魔にとり憑かれたスクリーン』の意外な嫡子としての本書の性格が垣間見えるのだ。

〈MONOマガジン 2004.3.2号〉( 照山紅葉(ダミー)+下井草秀(オスカー)) リュミエール兄弟がシネマとグラフを発明した瞬間からエクスプロイテーション映画こそが映画史の奔流なのだ!

〈週刊文春 2004.2.12号〉芝山幹郎 いいかえれば彼は、デミルやヒッチコックやウェルズを「見世物の側」に誘拐する。その筆致は《好奇心をそそり、騙し、誘惑》する興行師たちの手口を彷彿させるものだ。

〈Rooftop 2004.2〉多田遠志 皆の「怖いもの見たさ」を刺激し、さらには観たくないものさえ無理矢理見せつけ金をむしり取る、という見世物小屋の構造は、いずれ興行師自身まで露にしてしまう。

〈TVbros. 2004.2.7号〉川勝正幸 これまでまっとうに語られなかった流れを押さえながら、DVD時代においても映画館で映画を観る行為を愛する観客の眼で再考されている。

〈BS週刊ブックレビュー 2004.2.1放送〉香山二三郎 作品的にいうとエログロナンセンスじゃないですけど、危ないところをいってるんであまり詳しくはここでは説明できません(笑)

〈ぴあ 2004.2.2号〉 特定の観客をあてこんで興行師たちが仕掛けたポルノ、ホラーなどB級映画を題材にした異色の映画評論集。映画とは芸術などではなく大いなる見世物のひとつであるという論証にプライドを感じる。

〈SFマガジン 2004/3月号〉長山靖生 見世物としての映画とは金目当てで観客や資本に媚びるものではなく、逆に彼らの安寧を揺さぶる爆弾である。

〈TVbros. 2004.1.24号〉滝本誠 「映画は見せ物だ」をテーマにして正統映画史の脇道を歩むのではなく、感情としては正統の中の正統を柳下は歩むのである。


蒼穹の回廊 乏しい制作費の中での早撮りや撮影済みのフィルムの再利用、同じフィルムに別のタイトルを付けての上映等々の涙ぐましいともばからしいともいえる悪戦苦闘ぶりが、何ともいえない。映画賞などに目もくれず、地方を回っては、観客の喝采だけを頼りに自転車操業を続ける人々の姿はいっそ清々しく、この無償性あってこそ、救われるのだな、とあらためて感じさせられた。

Imprinted-Ager's Homepage 書物としての出来としては、?な部分が多いなあ。まとまってはいるけども、引用内容がこれって別の本で読んだよというのが多かった。その割には映画好き以外には敷居が高く、エクスプロテーション映画が巻き起こした影響がどれほどのものかを知る目安となるはずの当時の社会状況や映画の状況が書かれていなかったりする。(2004.3.2)

犬にかぶらせろ! 結果的には興行師の個性は強く映画の中身に反映され、作家主義で語ることのできる内容になってしまうのがアンビバレンツ!

アルジャーノンに逆エビを アートフィルムの作り手たちはシネフィル相手のエクスプロイテーション映画を作っているのに他ならないという指摘には、長年の胸のつかえが取れたような気がした。

Return of Fko's El Dee 1001 各章毎の掘り下げレベルは微妙に違う気がするということ。奇形映画史部分なんかは脱線して有名 奇形史になっているような気がするし。というかこういう脱線こそ『作者の一番書きたかったところ』だ(2004.1.15)

MAGIC LANTERN 連続した歴史としてこれを追いかけるにはやはり無理があり、個別エクスプロイテーション作家の評伝というかたちにならざるをえなかったようだ。

ニュータウン物語 ドキュメンタリー映画においても、かつての小川プロの上映にも、こういう要素はあったと思う。(『三里塚・辺田部落』のお祭り的な上映空間の演出とか、『1000年刻みの日時計』における千年シアターの建設とか・・。)(2004.1.3)

勝どきCINEMA 内容では特にセックス映画についての記述が面白い、というよりもっと深く突っ込めば一大文化論になるような気がした。

日刊オードリー 「崇高な理念も格調高い文句も口にしないけれど、人間の欲望を鮮やかに見抜いた人たち」の言動に、爽快感すら覚えました。(2003.12.31)

密室系 際物映画を並べるために、歴史を語るという側面も仄みえ、ヌードを見せるために性教育を徳目として掲げた興行師たちの身振りが模倣されているようでもある。(2003.12.9)

mercy snow official homepage エクスプロイテーション映画が「観客の好奇心をそそり、騙し、誘惑して劇場に連れこむ商売」であることをきちんと理解したうえで、エクスプロイテーションという視点から映画史を組み換えようとする。

OK's Book Case 「見世物」という側面に注目して映画の歴史を語り直す視点は刺激的だけれど、現代の作品に結びつけるところをもっと明確にしても良かった気がする。


3 インタビュー・座談会

excite books 柳下毅一郎スペシャルインタビュー

〈映画秘宝 2004.4〉見世物映画史を紐解く(佐々木浩久、高橋ヨシキ、柳下毅一郎)


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com