
●したがって今日はのんびりだ。これくらいのんびりしたことはない。朝はのんびりとエキシビジョン・センター(幕張……には見えないね)やら巨大遊園地オンタリオ・プレイスをぶらつき、午後にはクイーンズ・ウェストで服を見たり、カフェに入って本を読んだり。おかげで『夢の終わりに…』(ジェフ・ライマン)が読めた。『キャリー』を思い出してしまいましたね。知ってます? キャリーは最初すごく可愛い子だったんですよ。キングもあの頃が華だった。最近は手に取りもしない。おお、忘れぬように書いておくと『夢の終わりに…』はなかなか悪くない。ただパンチが足りないような気はするね。
●3時にホテルを出て、地下鉄に乗って空港に向かう。今回はトラブルの多い旅行だったけど、終わってみるとあっという間だった。トラブルがある方が読む人にとっては面白かろうから、そう悪いことばかりではないか。
トロント映画祭自体は、どんどん公開作品の見本市となりつつあるようで、その点は少し心配だ。一番刺激的な映画を集めていた〈エッジ〉セクションもなくなってしまったしね。このままではただの試写会だ。それならトロントまで来る意味はあるまい。だけど来年は、まあ、来年くらいはいいかな。暇さえあれば、また期待と思う。結局今回もジュディス・メリルは訪ねなかったし。というわけでトロントの休日もおしまい。飛行機はニューヨークに向かって飛んでゆく。