映画日誌〜95/5
- 『マウス・オヴ・マッドネス』 ジョン・カーペンター監督
- たぶん『裸のランチ』みたいなことをやりたかったんだろうけど、最後は力任せのホラーになっちまう。良くも悪くもカーペンター的だね。★★
- 『レニ』
- ナチスの御用監督レニ・リーフェンシュタールについてのドキュメンタリー。リーフェンシュタールの政治に対するナイーヴさ(たぶん装ったものだろうが)が印象的だ。彼女は現在まで何ひとつ変わっていない。その徹底ぶりは尊敬に値する。(河野景子も裸足で逃げ出す)四十歳下の恋人を従える、93歳のナイスバディにはKOだ。★★★★★ 7/8よりBOX東中野(03-5389-6780)で公開
- 『HEAVEN−6−BOX』
- 高知県在住の実験映画作家、大木裕之の新作。実はぼくとは大学時代からの親友。高知中心主義(中土思想とでも言うか)はとどまるところを知らず。橋本大二郎高知県知事も出演。イメージフォーラム・フェスティヴァルにて。
- 『徳川いれずみ師・責め地獄』
- 大井町武蔵野館の石井輝男特集にて。うーん、スゴすぎる。御前入れ墨合戦! 蛍光紅毛入れ墨! こんなすさまじい映画は二度と作られることはないだろう。なお、二段入れ墨をかまされ貞操帯をはめられて火あぶりの刑に処される片山由美子は石井輝男の映画にはあと一本しか出なかった。さもありなん。
- 『Vincent』
- 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のLDBOXに入ってたオマケ。ティム・バートンの処女作(アニメ)。バートンは何ひとつなんらまったく一歩も進歩してないんだということがよーくわかった。大好き。★★★★★
- 『勝手に逃げろ/人生』(シネセゾン渋谷)
- ゴダール78年の作品。ゲラゲラ笑った。主人公(ゴダールという名前)に向かって「どうか抱いてください。あなたの肉体が好きなんです。ぼくのケツはよく締まりますよ」と言って迫るボーイがよろしい。しかし、ほとんど意外性を感じなかったのも事実。ゴダールを安心して見られるなんて妙な話じゃないか?
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / PDE01513@niftyserve.or.jp