法事、レイヴ、サッカー
◎今月のお仕事 7/24(土) 19:00〜 BOX東中野にてFBBの『ダーク・スター』放談!
7/1(木)
1時から美学校で『HEART』。英国産ホラー映画で、例によって見たような顔の俳優が出てくる。今度はクリストファー・エクルストンとサスキア・リーヴス。中身は臓器移植ホラーとでも言うべきちょっと変わった映画だった。筑紫哲也に見せてやると喜ぶと思う。
その後某所に行って某映画を見るがこれは内緒なので書けない。筑紫哲也がいた(笑)。
7/2(金)
いくつかつかまっている原稿のために資料を集めておく必要がありそうだった。で、今日ちょっとあいたので久しぶりに神保町に出かける。いやー買った買った。一夜漬けのための資料は恥ずかしいので内緒だが、それ以外でも『別冊太陽・発禁本スペシャル』(平凡社)、『幸福になるメキシコ』(水木しげる+大泉実成 祥伝社)、『星とともに走る』(四方田犬彦 七月堂)、『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』(植地毅+杉作J太郎 徳間書店 よくこんな本出せたもんだ。杉作は特権階級なのか?)、『imago 特集・カルト』、『終末思想に夢中な人たち』(ダミアン・トンプソン 翔泳社 まあ時期もんとして)、『「出版」に未来はあるか?』(井家上隆幸+安原ケン+永江朗 編書房)などなど。
『「出版」に未来はあるか?』は知り合いが出てくるんじゃないかと思って〈噂の真相〉的興味で買った。したら(P.149)
永江「ちょっとブームになった「鬼畜系」っていう、サブカルチャーの悪ノリ路線みたいなのもあったけれど、あれをある種仕掛けていった村崎百郎とか柳下毅一郎というのはペヨトル工房と縁が深いんですよね。柳下は『宝島』の元編集者ですが(後略)」
ちぇっ。結局鬼畜系かよ。ここも参考のこと(6/23)。
7/3(土)
昼間、祖父の三回忌で東松山まで出かける。
一度家に帰って飯を食ってから再度出かける。電車に一時間ばかり揺られて新横浜に。アリーナでWIRE'99。一万人大レイヴ大会である。こういうところに行くのは珍しいんだが、別に嫌いなわけじゃない。単に出不精なだけである。今回はブロスのT(って読者さまには全然伏せ字になってないけど)に誘われたんで出かけた。で、まあなんですよ。なんだかんだで朝まで踊ってたんですが、いやあ、あんな場所で素面で朝まで踊ってられるものなんでしょうか? まあ若い者は体力あるなあっていうかねえ。
7/4(日)
一緒にLA旅行したカメラマンも来ていたので近くの駅まで送ってもらい、帰宅7時半。すぐに寝る。
しかしまだ週末の活動が終わったわけではない。今夜はサッカーだ。シドニー五輪予選VSフィリピン。景気のいい打ち上げ花火を見るつもりだったのだが、柳沢はいないわ小野くんは負傷退場するわもうさんざん。フィリピン戦というわけで妙に愛嬌あふれるキーパー、ぱらんぱんくんを応援してたんだが、途中退場の上にベンチに戻って泣いてた。なんだかなあ。
やあ忙しかった。それにしても仕事ぜーんぜんしてないなあ。大丈夫かしら……じゃない!
7/5(月)
昼間、講談社へ出かけて打ち合わせ。山田五郎先生にあいさつ。
夜、シネマライズ渋谷のパンフに載っているレシピ集をまとめた本の出版記念パーティ。友人がライターなので呼ばれた。というわけでライズに出かけるが、ロビーでやるパーティにしてはちょっと人が多すぎるんじゃないかい。もう暑いのなんのって。
終わってからアーティストハウスのHと飲みに行くが、妻に「AIBO飼ってる30代独身男性なんて気持ち悪い」と言い放たれて二人で悄然。しょうがないんでいろいろ気持ち悪そうなものについて教えてあげる。ギャルゲーとか。
7/6(火)
河出書房まで重たい荷物を持っていき、打ち合わせ。Tシャツ一枚で出かけたらたいそう寒かった。連日のサッカー観戦のせいで寝不足になっており、ちょっとあくびなど交えつつ。なんと不真面目な。
終わったあと、近くのHENDRIXというカレー屋に行く。店主がファンキーだったが、カレーはふつう。
7/7(水)
図書館で本を何冊か借りる。そのまま郵便局へ行って国際為替を作る。
『創造論の世界』(久保有政 徳間書店)。買う。もちろん資料用。
7/8(木)
仕事を振りきって(笑)幻想掲示板オフこと「恐怖の会」に出かける。出席者などくわしいことに関してはここ参照のこと。なんの話をしたかな。いや、まわってきたコピーを読んだり、『幻想文学』の昔話を聞いたり。
その後倉阪鬼一郎、浅暮三文、福井健太というメンバーで麻雀。SF、ホラー、ファンタジー、ミステリの四派対抗戦である。で、なぜかSF代表。ま、軽くひねってやったって感じか(笑)。ハイライトは4局目くらいで、東3局で親倍を直撃して一気に飛ばした回でしょう。飛んだのはもちろん福井健太。最終2局はトップ目できながら最後の最後でひっくりかえされ、あらためてスタミナ不足を痛感する。でも、最終局の3人誰が上がっても上がった者がトップという緊迫した戦いはおもしろかったな。一人関係ない人がいましたが(笑)。
7/9(金)
ビデオを借りてきて見る……いまごろ!(何が“いまごろ”なのかはひみつ)
7/10(土)
明け方まで仕事して、朝のコパ・アメリカ ペルーVSメキシコを生で見る。ペルーは強い。メキシコはうまい。好ゲームだった。
7/11(日)
例によって仕事。明け方サッカー。とりあえずちょっと生活をただし、せめて早起きしてサッカーを見ることにしようなどと思う。
『リメイク』(コニー・ウィリス ハヤカワ文庫)読む。世間的には「映画マニア必読!」とかになるのかと思うが(そして我孫子武丸を怒らせる)、読んだ印象としては「マニア魂がわかってねえな、しょせん×××は」って感じ。何がって、アクション・スターが全然コピーライトされないのがね。どう考えたって、世界で最初にコピーライトされるスターはブルース・リーだと思うんだが。なんかそこら辺、全然視野に入ってないだろ、おばさん?
7/12(月)
昼過ぎに起きだし、夜、『ノッティング・ヒルの恋人』。GAGAの試写である。なんとサントラのCD(サンプル版)までくれた。でもね、GAGAって根本的に間違ってる気がするんだよね。オレはモノが欲しかったり、主題歌のMTVが見たくてわざわざ劇場まで行ったわけじゃないのよ。映画をさっさと見せて、詳しい資料をくれればそれでいいの。GAGAの試写にはつきものの、試写には似つかわしくないスーツにネクタイ(代理店系)がうろちょろしていて鬱陶しかった。映画はスーパースターのジュリア・ロバーツがうだつのあがらぬ書店員のヒュー・グラントをひろいあげる話。昔はジュリアも道ばたで拾われてたもんだが、だいぶ出世したなあ。
7/13(火)
1時、第一ホテルでジョン・ウォーターズの記者会見。異様に濃いファンが集まっていて、さながらファンクラブの集いの様相を呈す。「イーディのルームメイトだったジーンは何をしてるんですか?」「今、精神病院だねえ」とかそんなの。
終わってから高橋良平、若林ゆり、川勝正幸といったメンバーでお茶。
買い物をして、4時からインタビュー。終わりごろになって「いやあ、去年お会いしてるんですけど」と言ったら「おお! どっかで見た顔だと思ったんだよな」とか言われる。『禁じられた情事の森』のポスターをプレゼントしたら、おかえしにトロントかNYかどっかであったアート・ショーのプログラムをくれた。なんかプレゼントをいっぱい持ってきていて、いろんな人に配ってまわってるらしい。すごくいい人だ。とても外タレとは思えん。
ちなみにそのアート・ショーとはいろんな映画に出てくる肛門のアップを写した写真を並べたもので、「いやあ、税関で見つかったら取りあげられるから冷や冷やものだったんだよー」とか言う。「いや、性器は駄目だけど肛門はいいんですよ(だってセックスに使わないでしょ?)」と言ったら唖然としていた。いや、言いたいことはわかる。でもオレが決めたわけじゃないし。
その後7時からお食事会に川勝氏らと一緒に参加。「オウムのメンバー誰か知らないか?」と言うんで「佐川くんなら知ってるけど」と答えて、しばらくそっち系の話に興じる。『シリアル・ママ』に監獄慰問時の教え子をエキストラで使ったら、その後また人を殺してム所に逆戻りしちまったってのはすごかった。「シリアル・エキストラだなー」だって。
あと、ドン・ダラーの話とか。「いやあ、日本に来てドン・ダラーのことを聞かれるとは思わなかったぜ。ボルチモアの人間も誰も知らないよ、ダラーなんか(笑)」そりゃそうだ。
7/14(水)
夕飯を食った帰り道、ユニフォーム姿の男とすれ違う。青に黒のストライプ。あれ、どこだったっけ? ユベントスは白に黒、ミランは赤に黒、フィオは紫でラツィオは水色で、ガンバ!の元ネタの方なんだよな……と帰るまで悩みつづける。いやあ、だからスクデット争いに出てこないと忘れちゃうんだってば(笑)。
7/15(木)
夜、東京国際フォーラムで『アイズ・ワイド・シャット』プレミア。なぜか中野貴雄がいるんで立ち話。中野監督は最前列である。「かぶりつきですな」「ニコル・キッドマンに抱きついたら明日の新聞に出るかな」「“自称映画監督”とか書かれてね」などとたわいない話をする。ぼくはわりといい席だった(指定席制)が、隣は横森文だ(トホホ)。
映画は二度目だがとくに新発見はなかった。でも、終わったあと後ろで「いやあ、相変わらず深いですねえ」とか言ってる奴がいて、顔を見たかった。これ、『失楽園』と同じくらいシンプルな話だぜ? 評論家先生の反応の方がよっぽど興味深いわい。
新橋のガード下で若林と飲む。「トム・クルーズって、キューブリックにおもちゃにされてること気づいてねーんじゃねーの?」とかそういう話。
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Kiichiro Yanashita /
柳下毅一郎 / yanasita@gol.com