激ヤバフリークス総出演!とか

◎今月のお仕事 処女映画評論集『愛は死より冷たい』(洋泉社)絶賛発売中!
        10/30(金)23:30〜 『キッスで殺せ』完全版公開記念対談with中原昌也 @シネセゾン渋谷
        『殺す』(J・G・バラード 東京創元社)で解説         


10/12(月)
『ロスト・イン・スペース』。最近見た大作SFの中ではいちばん底が抜けてないね。つうか、結構楽しかった。やっぱり客を馬鹿にして作ってる映画はダメだなあ。レイシー・シャベールの次女が白塗り系(『ビートルジュース』のウィノナ・ライダーみたいなの)なのがおかしかった。今の観客向けの部分をうまいことフォーマットに落としこんでる。

 夜、CSで『博士の異常な愛情』をやっている。ほぼ完全に暗記しているような映画だけど、ふとつけたらやっぱり最後まで見てしまった。おもしれーぜ。


10/13(火)
 2時。原書房のIと打ち合わせ。久しぶりに会うので、ほとんどサッカーの話をしていたような。サッカーの話だといくらでもできるのであった。
10/14(水)
 徳間ホールで『ワイルド・シングス』。ケビン・ベーコン製作・主演、ジョン・マクノートン監督作品。久しぶりのマクノートンは、すっかり「ジェニの取れる監督」になっていた(笑)。登場人物誰にも好感が持てない……つうかどいつもこいつもあんまりワルすぎて漫画にしか見えん(トカゲ顔の野郎ばっかり)。デニース・リチャーズが無意味に脱ぎまくっていて、巨乳をいやというほど堪能できる。もうジェニでっせ、ジェニ。女性向けにはケビン・ベーコンのチンポ露出があるんだが、このシーンなぜかぼかされてない。歴史的な男性チンコの露出、がこんな映画だなんてなんでやねん。ちなみにベーコンのチンポはムけてました

 会場に宝島社のI局長がいたので挨拶。したらいかに出版業界が厳しいかをレクチャーされちまっただよ(笑)。いや三千部の世界で生きてる人間には不況も何もあんまり関係ないんですよ、すいません。その後中原とお茶。中原「『チチカット・フォーリーズ』すごいっすねー。激ヤバですよ。オープニングなんか20回くらい見ました」いや、それが一番ヤバイんじゃないかとね。

 深夜、EURO2000予選イングランドVSルクセンブルグ見る。イングランドはどうなってしまったのか。攻めにはなんのアイデアもないし、そもそもあんなに守備がバタついてちゃどうしようもない。インス一人いないだけでこんなにダメになるものかなあ。相手が相手だから大過はなかったけど、今後の試合が不安だなあ。


10/15(木)
『血を吸うカメラ』のパンフ原稿を書いていたらまた5時就寝になってしまった。
10/16(金)
 なんか嫌な天気が続く。『映画秘宝・映画懐かし地獄70s'』送ってくる。涙ボロボロの原稿ばかりで、分厚いんだが一般読者にはほとんど意味不明(笑)。いちばん笑えるのは東宝東和宣伝部インタビュー。「ウィリアム・キャッスル? 知らないねえ」ってところが素晴らしすぎる。『スクリーム』の試写会シーンを見て、「こんなのオレたちやってたのになあ」って思ったとか。そうか、あれは平行進化だったのか! まあこのころ映画を見ていた人は必ず一度は東和に騙されてるはずだから、誰でもどこかにひっかかりがあるはずだ。ぼくの場合は『火龍』。「絶対嘘だ」と確信していたが、それでも十大見所だかの宣伝の魅力に抗しきれずに見に行ってしまった。やっぱり嘘だった(笑)。
10/17(土)
 頑張って早起きして洋泉社へ。いくつか対談ごとがあるんでまとめて町山と話をしちまおうという寸法だ。で、12時ごろ電話して、ほぼ2時間弱喋る。町山は『ロスト・イン・スペース』ケチョンケチョンで、「いやー確かにデタラメだけど。別に腹も立たなかったよー」とか言ったら「消費者がおこらないで誰が怒るんだ!」と怒られてしまいました。

 終わってから田野辺くんと食事しながらいろいろ話す。オフレコの件についていろいろ。さらに来年以降の『秘宝』の件。まあ、田野辺くんはもうちょっと労われるべきだ、とぼくは前から思っている。とりあえず××が××しないことにはなんともならんだろー、というのがぼくの意見だ。気がついたら3時間以上喋っていたらしい。

 その後馬場へ。大森先生から『時空ドーナツ』(ルーディ・ラッカー ハヤカワ文庫)頂く。さらに高橋良平からマイケル・ムアコックの"Lunching with the Antichrist"を買い取る。500円で買ったというので、消費税つけて550円、と言ったら「ケチ」と非難されてしまいました。いや、ぼくもケチくさいと思います(笑)。あとは『山谷ブルース』(エドワード・ファウラー 洋泉社)を購入。ちなみにこないだから『スノウクラッシュ』を探してるんだが全然本屋で見つけられない。神保町に行ったときは探すの忘れてた。


10/18(日)
 飯田橋の文鳥堂に寄ったが『スノウ・クラッシュ』はなし。

 五十嵐・寺島令子邸にてUrza's Saga引き取りの会。他に田中としひさ氏、ベニー松山氏ら。ついでにグループ戦もやったりする。ぼくは三村美衣と組んで2敗1分、4チーム中のドンけつ。三村の引きが悪すぎるんだよー。まあプレビューで見て強いだろうと思っていたカードはやっぱり強かった。リミテッドだと白黒の引きで勝負が決まってしまうみたいだよ。8時過ぎまで遊び、焼き肉を食って帰る。

 深夜プラス1に寄ってみたが閉まっていた。

『逆襲の野獣館』(リチャード・レイモン)読む。んーやっぱり前作はB級ならではのやる気のなさが生んだまぐれ当たりのような気がするね。今回の方が全然うまいけど、でも面白さでは前作に遠くおよばないのよ。


10/19(月)
 岐阜県在住のSさんから素敵なお便りをいただいたので再録。

……それは某レンタルビデオ屋の店内で私がビデオを選んでいた時でした。“話題作”あたりの棚を見ていた私の背後を3歳くらいの男の子と母親の親子連れが通りかかり、男の子が「『ヘンリー』かりるー」とだだをこね、母親は「『ヘンリー』なんか借りないの!」と子供の手を引いて帰っていきました。私はその光景をほほえましいなあと思い、ほのぼの気分に浸っていたのですが、ふっと目の前のビデオを見るとそこに『ヘンリー』がありました……しかしサブタイトルは『ヘンリー〜ある殺人鬼の伝記〜』みたいな感じで……(中略)はたしてあれ以外で子供が見たがるような『ヘンリー』というビデオが存在するんでしょうか?

 それは“トーマス”ではないか?との意見あり。あと、父親がデルモンテ平山だという可能性も……


10/20(火)
 アテネ・フランセで妻の演奏。例によって録音係として出かける。作品はヴィダーの『涙の舟唄』なんだが、わりと客が少なくて寂しい感じ。映画はそれなりに珍しいものらしいが、いまどきハンカチを七枚濡らすような映画は流行らないのか(笑)。でもそんなにお涙頂戴って感じではなく、むしろスラップスティック・コメディのようだった(アテネには16コマで上映できる16ミリ映写機がないからでもある)。終わってから水道橋の東京パリ食堂で映画評論家のFくんを加えて食事。ゴシップやフレデリック・ワイズマンの話など。

 スポーツニュースを一切見ないように我慢して深夜1時半からのアジア・ユースサッカー決勝大会VS中国。前半は運動量が全然なくパスミスも多くてどうなることかと思ったけど、後半になって中国の運動量がガタッと落ちてやりたい放題。だからまあ稲本さえ退場にならなきゃなあ……それにしても中国の選手は相変わらずフィニッシュが下手である。いつまでたっても。あと、市川くんのプレーが異常に軽くて参った。チャンスと同じくらいの数ピンチを作り出しているんだよなあ。あの横パスカットされるのだけは勘弁してくれ。


10/21(水)
 メディアワークスのアメコミ情報誌でWATCHMENのコラムを書いてくれと言われ、"Watchmen"を再読しはじめたのだが、面白くて面白くて……何度も読み返しているだけで一行も書いてない。トホホ。
10/22(木)
『クルーグマン教授の経済入門』ポール・クルーグマン 山形浩生訳 メディアワークス)送ってくる。もくろみどおり一山当てられるかどうか見物、っつーか。まあ裁判費用くらいは出るといいね。でも実際おもしろいし、役に立ったよ。

 後楽園の駅ビルに中古ビデオ屋ができた。新作ばかりでたいしたものもないんだが、とりあえず『シュロック』と『新ゾンゲリア』(ルチオ・フルチ)があったので保護しておく。ま、ボランティア活動って感じですね。

 深夜アジア・ユースサッカー決勝大会VSイラク。同点にされたときはどうなることかと思ったよ。なんか守備で軽いプレーが多すぎますね。やっぱりディフェンスは安全第一でいっていただきたいものである。それにしても古賀を使わないのはもったいないなあ。高原(orバンド)の1トップで3-6-1のウィングバックとかいう方がいいんじゃないの? あるいはサイドバックやらすとか(この場合、右サイドは上がらない変形3バック)。


10/23(金)
 神保町へ。三省堂、ブックマート、東京堂とさまよったあげくグランデで最後の一冊の『スノウクラッシュ』(ニール・スティーブンスン アスキー)をようやくゲット。もう一生手に入らないのかと思ったぜ。あと『文学なんかこわくない』(高橋源一郎 アスキー)も購入。

 高岡で『ウォッチメン』の翻訳本を見かける。なんとなく買わなかったけど、よく考えたら送ってくるわけがないんだから即買わなければならなかった(笑)。今年の翻訳書ベストはアメコミだけで充分なんじゃないか。さて、『ウォッチメン』はSFマガジンのベスト10に入るでしょうか?(無理だろうけど)


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com