◎今月のお仕事
『世界殺人ツアー』もう本屋に並んでるかな。
『GON』にまたオレに関する噂が載っている(2月号P.106 噂の三信半疑)。
『東大卒の鬼畜』が売りのサブカル界随一の論客・柳下毅一郎だが、東大の卒業式に母親同伴のマザコンとの噂。
うーん、残念ながら前のときほどおもしろくないね。それにしてもこれって誉めてない? ひょっとしてきみたちオレのこと好きなの? そんならこんな回りくどい愛情表現しないで、素直に好きだって言ってよ、ネ。まあ、これに懲りず頑張ってください。ひとついいことを教えてあげよう。東大には卒業式はないんだよ。
3時半、松竹で『エンド・オブ・バイオレンス』。ヴェンダース。てっきり『ベル天』みたいな映画かと思ったけど、これが全然違うんだ。だってバイオレンス終わらないんだよ。誰にアイデンティファイすればいいのか最後までよくわからない傍観者の映画(あ、ということはやっぱり『ベル天』なのか……傍観者でいるのがいやで人間になってはみたものの、人間になってもやっぱり他人を見てるだけで終わっちゃいましたっつーか)。とりあえず最後まで見てしまいましたが。それにしても、アンディ・マクダウェルってみんなどこが良くて映画に使うんだろうかね。オレにはさっぱりわからん。
松竹の前で張っているカメラマンが一人いた。
急いで3時TCCへ出かけて『革命の子供たち』。ジュディ・デイヴィスを筆頭にジェフリー・ラッシュ、サム・ニールとオーストラリア映画界オールスター作品。これでメル・ギブソンが出てれば完璧なんだが。熱烈なオレ流共産主義者のジュディ・デイヴィスがソ連まで行ってスターリンと寝ちゃって子種をもらって帰ってくるってお話。いつまでも共産主義の大義を信じつづける革命ママのジュディが最高だ。本当にいい女だと思うんだがなあ。
6時。『タッチ』。エルモア・レナード原作、脚本監督ポール・シュレーダー。ブリジット・フォンダがパンティ一枚にエプロンを着るのがいちばんの見所なんだが、あそこはやっぱノーパンだろう、シュレーダー君。ブリジット・フォンダってわりと子供っぽいので、海千山千の女って感じがないのね。ジーナ・ガーションにあの役を振った方がレナードっぽかったんじゃないかなあ。あと、ロリータ・ダヴィドビッチのシングル・マザー・ストリッパーというのが笑える。なんでいつもストリッパーばっかやるんだろう。ストリッパー役者なのか。
キネ旬から映画作家シリーズの『北野武』届いている。ぼくはあまり出来の良くない原稿を寄せています。あと『翻訳の世界』のベスト投票号。加藤幹郎先生『悪趣味映画作法』に投票していただきましてありがとうございます。
ジャパンミックス発行のスターログ系雑誌『ヘッドプラス』の新連載コラムの資料を集めるために新宿へ。TSUTAYAでビデオを大量に借りこむ。何を借りたかは内緒だが、コラムは『罪物語』系だ。あと『全洋画』のCDROM購入。その後ビデオ・マーケットに行ってフライシャーの『マンディンゴ』を買う。最近は2000円くらいは平気で出しちゃうようになったね。で、帰るとこんな知らせが。あーあ。オレの意見を言わせてもらえば、「大人げない」これに尽きるね。オルタカルチャーの山形コメントについては先に述べた通りである。
そのまま中原くんにくっついてBOX東中野へ。中原くんと若松孝二のトークを見物する。始まる前は「殴られたらどうしよう」とか怯えていた中原くんですが、トーク自体は若松孝二がおもしろすぎてなんの心配もなかったですな。終わってからQJの赤田前編集長(ちなみにいつ会っても仏頂面をしている。嫌われてるのか、オレ(笑))とかイメージフォーラムのHとかを加えて二階の飲み屋でしばらく飲む。若松孝二のオヤジパワー炸裂というか、やはり思想のかけらも感じさせないところがすごいと思うな。肉体言語だよね。「足立(正生)が(レバノンから)国外追放になって帰ってきたら映画を撮らせようと思うんだよ」に続けて「なんたって今足立がとったらみんな見にくるだろ? マスコミも飛びつくし大ヒットだな」と言えるところがすばらしすぎる。さすがは日本のロジャー・コーマン。
『光の都』(マイクル・ドーン 早川書房)が届いている。大森望訳の非SF。
『ニワトリの歯』(スティーブン・グールド 早川文庫)読む。