てぃーしゃずもかてー


8/15(金)
 家を出たところで財布を持ってないのに気づき、取りに戻ってたらもう9時。ちけぴの前に着いたのは9時半である。ああ、もう完全にダメ(途中でもう帰って寝なおそうかと思ってしまった)。でもまあ一応来たしと思って並んでみる。10時、デパートがあいて行列がぞろぞろ中に。いきなりちけぴのホストが落ちたり(ひょっとしてNTサーバじゃないの?)してみんなのイライラ感はレッドゾーンに突入するも殺気すらただよう中、行列は徐々に進んでいく。お? おお? ひょっとして買えるかも?? そんなラッキーすぎることあっていいのか? あと3人。あと2人。あと1人……のところで「申し訳ありません、サッカーのワールドカップ予選、ちけっとぴあ発売分は予定枚数を完売となりました」うへえやっぱダメだったか。なんか10秒で売り切れなかった分ダメージでかすぎるかも。ああ、敗北の日々。
 その足で歯医者へ。いよいよ親不知除去のXデーが迫ってきているようで、次回には引導を渡されるかも。トホホ。

 4時、山の上ホテル。『現代』の犯罪座談会。出席者は作田明(犯罪精神学者)、下川耿史(風俗史)、吉岡忍(ルポライター)それにぼく(オタク)。まーこの面子から危惧されたとおり、ほとんどかみ合わない状態で話が進んでいく。連続射殺魔の話のときなんか、何も言うことなくて居眠りしそうになってました。
 すごかったのは下川先生で、「こういうのはねえ、あまり魅力的とは思えないなあ。イライラするばかりだよねえ」「(酒鬼薔薇は)パフォーマンスみたいで、猟奇性を感じないなあ」てな調子で犯罪の好き嫌いをずっと言ってるだけでした。ほとんどただのマニアの会話である。なんか大人向けの総合誌だし、もっとこむつかしい話になるのかと思って構えていたぼくがバカみたい。最後にはみんなただの犯罪マニアであることをカムアウトしておしまい。吉岡忍はほとんどバラードのようなことを言っていて(「ニュータウンというのは人間の悪意がそのまま、社会的な理由づけ何もなしでむきだしになれる場所だ」)、ちょっと納得してしまいました。あとでバラードの話をふったら、「今スターリング読んでます」と鞄から出してきたのが『グローバルヘッド』。すいません。まだ買ってもいないんです。終わったのは9時半。さすがに疲れた。


8/17(日)
 1時有明。初コミケ。はじめてなんであんまり痛くしないで。と思って午後から行ったんですが、なんか楽勝でしたね。まあ午前中は凄かったんだと思うけど。同行はStephen。とりあえず東4あたりに行って評論コーナーをチェック。クーロン黒沢の『カンボジアの素』とか『タイの怪事件』とか買う。あとはドッグレッグズ(障害者プロレス)。サンボ慎太郎が売り子してました。「てぃーしゃずもかてー」と言われたが買わずに逃げる。次回興行は9/27 北沢タウンホールだそうです。行ってみようかな。と学会に行ったら当然のごとくに連絡誌は売り切れでした。あと白河夜舟舎とか。
 その後はぶらぶら。鉄ちゃんはハードコアだなあ。イカ臭そうなとこには近寄らなかったんでそれがちょっと後悔かも。大森望と会い、少し見てから西館へ。アメコミとか見るけど、あまりたいしたものはなかったような。パラドックスの前で待ち合わせ、飯食って帰る。あーさすがに疲弊したー。
8/19(火)
 1時、『あちゃら』の取材。インターネットを仕事に活用する方法、ということだけど、こんなもん遊びだよねえ、普通。アルタヴィスタで固有名詞を検索するとか、スティングレイの映画邦題検索とか定番なところを教える。先方は殺人ページとかが仕事に役立っているというような話を聞きたかったようだが、はっきり言ってあんなもんから教えてもらうようなことは何もないのよ。日本屈指の殺人オタクを舐めちゃいかんのよ。
 その後東大図書館に行って調べものするがよくわからない。しょうがないんで適当にでっちあげ、目をつぶって『トーキングヘッズ』の翻訳を送ってしまう。次号はウィリアム・T・ヴォルマンの特集。ここまで売れることを拒絶しているというのはちょっと清々しいものもあるね。こんな時期に出してどこで売るつもりだ……って『トーキングヘッズ』はすでに書店売りの方が多いのかな?

 そうかあっちに行けばかおりんがいたのか。んーそれはちょっと残念なことをしたような気もするが、まあヴァーチャルなままにしとくってのもいいかも。「現実の塵なんかにまみれないで、いつまでもヴァーチャルなきみでいてくれ」とか。


8/20(水)
 昼間は原稿を書くが、暑いせいかどうも調子出ず。ちょっと髪切りがてら中野へ出かけ、タコシェで『車掌17号の祖父』を買う。もひとつ。やはり塔島さんが書いていないと(ところでとうじま、と打ったら湯治魔と変換した。いいなあ湯治魔)ダメ。7時。銀座で山形浩生、『現代詩手帳』とバロウズ追悼特集の打ち合わせなのだがいやはやなんともなあ(詳述は避けるが)。山形くんは教育的でけっこうなことである。ぼくはそんなに親切ではない。帰ってから鹿島VS磐田の後半戦を見る。鹿島って本当に負けにくいチームだなあ。
8/21(木)
 2時。『ユリイカ』のSと青土社編集者+1で『ユリイカ』バロウズ特集の打ち合わせ。なんか連日同じようなことばっかやってるなあ。バカ話していたら終わってしまった。もう一個打ち合わせをこなしたあと、6時半に小川町の一見さんお断り系の店で会食。もう死ぬほど食って腹がでかくてでかくでうひゃーっ。夏物の生牡蛎がとてつもなく美味であった。
8/22(金)
 終日、『エスクァイア』の原稿書き。今回のお題は『世界中がアイ・ラヴ・ユー』。どうも気合いの入らない原稿が続いているが、要するに自分がおもしろがっていないのが最大の原因なのだな、と反省。生活がマンネリになってちゃあダメだよなやっぱり。
 とりみきの『マンガ家のひみつ』読む。メチャクチャおもしろい。もっと早く読んでればレビュウ書けたのに、と深く反省(本屋で見つけられなかったのでした)。特にいいのはゆうきまさみの回、それにもちろん吾妻ひでおの回。技術論はやっぱりマンガ家じゃないとできない。
back to INDEX Diary INDEX

Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com