もう店は全部しまってるんで、屋台でビールとのり巻きをつつく。結構なお値段。ソウルの屋台は高いのか?
バスで1時間半走り、非武装地帯(休戦ラインの南北2キロ)に入るあたりで国連軍兵士の検問。ここでチェックが入ってしまった。ツアーに申しこんだ時点では、大林ちぐみの「ファンキーな髪」が問題ありとされていたのだが、本番で服装チェックに引っかかったのはぼくだった。国連軍に目をつけられた男、と呼んでくれ。しかし実際には何ほどのこともなくバスを下車、そして 会談場へゴー! ここは南北国境(休戦ライン)にまたがった場所なので、窓の向こうは北側。北の警備兵が窓から中を覗き込んでくる。サルか、おまえら。中では観光客がわいわい、異様に間抜けな光景が展開している。韓国軍の兵士がクソ真面目なもんで、よけいおかしい。
北朝鮮の「宣伝の村」(南に対抗して高さ160メートルという世界でもっとも高い国旗掲揚台を立てたという)をはるかに望む。ちなみに南側の「自由の村」の高さ100メートルの掲揚台には旗があがっていなかった。ひょっとして、韓国人も、自分たちが目くそ鼻くそを笑っている、ということに気づきだしているんだろうか。だとしたら残念なことだなあ。
今日の晩飯は韓定食だ。ガイドブックをひっくり返して店を探し、喫茶店から電話(電話喫茶多し)。骨董屋が並ぶストリートに出かける。おおむね美味しくいただきましたが、ひとつだけとんでもないものがあった。それは発酵したエイヒレ。一口食べると口の中にアンモニア臭がもわわーっ。飲尿してもこんなことはあるまい。
その後韓国の秋葉原、龍山に出かける。ここもやたらとだだっぴろくて、店は腐るほどある。でもマックの店はひとつもないんだよー韓国のマックマニアはどこにいたんだ? いったい。ハングル読めないのが痛すぎるよお。
さて今晩はやはりなんだ、韓国に来たからには食いたいものがある。それはもちろん犬だ。当たりをつけた路地の当たりに行って、物売りの兄ちゃんに聞く。
「ワンワン?」
そう、ぼくらはワンワンが食べたいのだ! 当たりをつけた場所がそうだったらしい。野性の勘、おそるべし。ミョンドンサチョルタンという店である。「ぽしんたん!」と言うと通じた。さて、韓国名物ポシンタンとは犬鍋である。下ゆでしてあくを抜いた犬肉をエゴマ(韓国ではやたら使う香草)とゴマで煮込んだもの。もちろん唐辛子はバリバリに入っている。うまいうまい。ジョン、よく味わったから、ちゃんと成仏してくれよ。ジョンの出汁がたっぷり出た煮汁は最終的にキムチチャーハンにする。これがナイスだなあ。
4階建ての巨大建築物では韓国の戦争の歴史を説明する。まず石器の展示からはじまり(これも戦争だったの?)、つづいて中国や日本からの侵略を次々に撃退してきたこと。もう韓国激強な感じです。だんだん日本語で喋りづらい感じになってきます。豊臣秀吉の韓国侵略とかありまして、次は日韓併合か? と思ったらほとんど展示なし。やっぱり韓国が勝った戦争の話しかないのか?
しかしそんなことは大した問題ではない。なんと言っても記念館のメイン展示は韓国戦争だ。豊富な映像とリアルなジオラマ(ちょっとリアルすぎて気色悪いかも)で戦争の流れがわかりやすく説明される。韓国戦争があんなに全面戦争だとは知らなかった。そしてクライマックス。最後の部屋はジオラマの中で戦争を体験できる戦争体験室なのだった。塹壕の中に腰をかがめると飛び交う砲弾! 爆音! 何言ってるのかよくわからない絶叫! うーん、おもしろすぎる。戦争っておもしろいなあ。え、そういう博物館じゃなかったの?
なお、博物館の外には「戦場で敵味方として合いまみえた兄弟」をモチーフにした像がある。もちろん韓国の方が兄だ。B52の前でポーズを取って写真。