題材・描写ともに青少年には不適当と思われます


11/6(水)
 ぶんか社のO氏来る。なんか契約書にサインするとかそういうの。
「どうですか?」
「全然ダメです」とあっさり言われてしまった。トホホ。そういうわけなんで、みんな『世界殺人者百選』買ってね。おねがい。

 6時半。マリオン上アラスカのパーティへ。大森望と共訳の『インターネット中毒者の告白』の著者J・C・ハーツの迎撃っす。本人の希望があったので写真をアップしとくっす。本の表紙はだいぶイケてる感じだけど、まあ詐欺ってほどじゃないすね。高城剛がいたんで、三年ぶりくらいに話す。いやあ、相変わらず気が狂ってるなあ。「マレーシアだよマレーシア。なんかあっちの金持ちはみんなスナッフビデオ見てるんだってよ」そんなこと言われても(笑)。飯食って、そんでもって大森望とちょっとデュエル。やっぱり熊って使えるかも。実験中のデッキだから、負けてもあまり腹が立たん。


11/7(木)
 3時ワーナーへ。来年三月公開のティム・バートン監督作品『マーズ・アタック!』のプレスの打ち合わせ。ひょっとしたら早く見られるかも!とかスケベ心を起こしたのが運の尽きって奴? 映画は全然見られそうもないし、会議は3時間くらいかかるし。それにしてもこうティム・バートン絡みの話ばっか来るのはなんででっか? てっきりこの冬はクローネンバーグ三昧で忙しくなるものとばかり思ってたのに。
11/8(金)
 5時、赤プリにハーツを迎えに。今日でインタビュー日程が終わるってんで、買い物につきあったんだけどさ。結局一人で相手をすることになってしまったとさ。まずタクシーで原宿のキディランドへ。キティちゃんのプリクラでシールを作って喜んでいることであるよ。あと眉毛テンプレートとか見て喜んでいる、のはお約束。

 ところで、ホテルで新聞を見ると今日は酉の市だ! なので花園神社に出かけることに。雨こそ降っているが、ずらり並んだ屋台を見て燃え燃えのハーツ嬢。たこ焼き、イカ焼き、大判焼、あんず飴と食う食う食う。しかしせっかく花園神社に来たのだ! あれを見ない手はあるまい。「じゃぱにーず・ふりーくしょー、おーけー?」てんで見せ物小屋に突入! 毎年来るたびにショボくなっている見せ物小屋だが、今年はとうとうヘビ女一人になってしまったとです。余裕で見ていたハーツであるが、最後クライマックスでさすがに気持ち悪くなったのか退席でやんした。

 その後レコード屋で時間を使い、ホテルに戻ったのは11時くらい?


11/9(土)
 本日は秋葉原を案内することになっているのでした。2時に待ち合わせ(午前中は通訳の人と一緒に浅草を回っている)、ラジオデパートに行き秋月に行き(ガイガーカウンターを見せ)ゲームズアークでスーファミコピー機を見せ基板屋に案内する。なんつーか、わりと薄いからとっときのところで受けがなくてつまらん。普通UFOとか見たら感激しない? ラジオデパートで発光ダイオードとか買っているところがよくわからん。まあ楽しんでいたようだからいいでしょ。いい加減疲れてきたんで、後はまかせたと言いのこして帰る。
11/10(日)
 『DCコミックス』のコラム原稿送る。『スーパーマン4』の話とか。
 町山から電話がかかってきて、今日は中野武蔵野ホールで秘密の上映会。上映終了後の夜中、高橋良平秘蔵のサイテー映画予告編集(なぜかギャラクティカとバック・ロジャーズだけが異常に長いっす。"Witch's Curse"ってのが謎でよかったっす)、ビデオで水野先生の後援会の模様を撮ったもの(藤原章提供)、例のビデオなどを上映したのちメーンイベントの『幻の湖』。当時はわけわかんなかった映画だが、今の文脈でならわりと理解できるかも。要するにストーカーの映画なんだね。ストーカーに追われている男が徐々にその世界に飲み込まれていくというハイパーリアリティを追求した物語なのだ! たぶんね。それにしても「よし。駒沢公園の第三コーナーで一気にスパート。勝負をつける」ってのはいいです。「勝った! 勝ったのよ!」
11/11(月)
 BOX東中野で打ち合わせ。バカ・ボーイズ・プレゼンツで大晦日に「裏番組をぶっ飛ばせ初笑いオールナイト上映会」とかそういうのをやろうという話。町山の独演会。こっちはあいずちうってるだけっす。で、予定としては『シベリア超特急・完全版』『ノストラダムスの大予言』『ガキ帝国2』の三本立て(笑)。これなら1万円でも安いな。果たして何が出るかお楽しみですが、きっと問題のビデオ&トークにプラスして『子連れ狼』とか『温泉すっぽん芸者』とか『黒蜥蜴』(京マチ子版)とかをやることになるでしょう。「**って出来るのかな?」「それは大井町に聞いてみよう。日本で一番詳しいから。多分映画会社の誰よりも」の繰り返し。

 BOXに映倫管理委員会から来たお達しが張ってあるのをゲット。これがメチャメチャ面白い。どの映画が、どんな理由でR指定、成人指定になったかを説明してるんだけど、ほとんど映画評論。『ユーリ』だと

拳銃が暴発して死んだ仲間を海へ葬りに行くだけのリアリティのない話です

批判してどうする。
 『ラバーズ・ラバー』は

超能力の開発実験を行っているグループが内紛をおこし、すべてが壊滅してしまう。登場人物が終始粗暴で残虐に描かれ、表現の意図、内容が理解しがたく、中学生以下の観賞には不適当と思われます

別にいいじゃないか、意味がわかんなくったって。
 『巨乳ソープ/谷間でイって!』は

純情なソープ嬢の本当に純情な恋の物語ですが

誉めてんじゃん! そんなのになんで成人映画? で、そんな中でいちばん見たくなった映画はこれ、『極道戦国志/不動』

高校生でありながら、ヤクザの組織の若頭である主人公を中心に、残酷な殺戮シーンがくり返される。親が子を殺し、子が親を殺す。8才の子供がピストルを自由にあやつり、ヤクザを撃ち殺す。子供は殺され、ゴミ袋ですてられる。教師が殺され、その生首を子供たちがサッカーボールのごとくもてあそぶ。等々の描写と内容は若年層の観賞には不適当なので、成人映画に指定します。

 うーん見たい! メチャメチャおもしろそうじゃんこの映画。『ぴあ』なんかいらないからこれそのまま紹介にしないかな。「今月の映倫」


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com