自業自得
8/17(土)
今日こそ勝つぞGO!とか思いつつ、デッキ抱えて高田馬場にGO! しかし「ユタ」は夏休みで、誰の姿も見えない。うーむ、どこにいるのじゃ。と思って大森望の携帯に電話してみたら、そこは熱海だった(笑)。某氏の別荘でMtG三昧中らしい。くそう。「デッキ持って来れば?」と言われたが、今日は仕事なんでそうもいかんのだった。ちょっぴり強化した赤青デッキの威力を調べたかったのに。
6時くらいに堺先生と添野・小江夫婦がいる「マリンカ」へ。『レムナント』の初日で田村翔子の舞台挨拶を見に行くとかで、山岸先生とかも来ている。添野から『レムナント』の本(ワイズ出版)を頂く。中身はわりとおもしろくって、ひょっとしたら映画そのものよりも面白いかも。でも映画よりメイキングの本の方がおもしろいってとこが最大の問題なんだよね(笑)。
飯を食ってから9時にBOX東中野へ。大木裕之の『HEAVEN−6−BOX』上映イベントで大木と対談をする。大木は金髪だし眉毛もないしで、もー大変な感じ。「むかしは建築科で〜」とかいうあたりから初めてほぼ30分。ほっとくといくらでも喋っているんで、突っ込みを入れつつ適当にまとめるって感じですか?「映画は来世なんだけどビデオはこの世で……」などと面白げな話になってきたところで時間切れ。近くの飲み屋に場所を移して、イメージフォーラムの人やBOXの人々、『ぴあ』のSさんらで打ち上げる。「『JUNE』の英保さんは、『HEAVEN−6−BOX』を見てから全然連絡をくれなくなった。嫌われてしまったのだろうか」と被害妄想にかられる大木くん。これを読んでいたら、関係者の人はぜひ大木がいじけていた旨伝えてあげていただきたい。今ならアトランタで刑務所にぶち込まれた件とかいろいろ面白い話が聞けます。『ぴあ』とは実は密談をするのだが、本当に連載をするんですか? きっと冗談だよね。
8/19(月)
デルモンテ平山こと平山夢明の『SINKER』読む。最初は、「ああ、ここんとこはゲインで、これがダーマーね……」てな調子で軽く読んでいたんだが、最後のあたりは結構夢中になって読んでいたりなんかして。基本的には『羊たちの沈黙』+サイコダイヴァーという以上ではないと思うんだが。おおもとのネタがゲイン的でありすぎるところが、どーかなって感じ。
8/22(木)
ヤマハ・ホールで『アライバル』。裏で『チェーン・リアクション』をやってるのに、そっちじゃなくてわざわざチャリ坊の侵略ものを見に行くってあたりがなんと申しますかいやはや、病膏肓に入るって感じですかね? チャリ坊は天文学者だそうである。いくらメガネをかけたって、頭の上にクツをのっけて過去が消せるわけではない。問題なのは、これだけ大騒ぎをして、結局チャリ坊は「宇宙人は地球に来ている!と騒ぐクビになった気狂い」以上の何者でもないってことだね。
8/23(金)
渋谷のオン・ジ・エアーでデラのIの退職&渡米をお祝いするパーティ。いつものメンバーと久しぶりに会う。映画祭のパンフレットを作っていて死にそうな佐々木氏と話しているうちに、突発的に東京国際映画祭のデイリーを出そう!という話になる。なんとではプレス・パスを取らねば。妻に「結局自分からいらん仕事増やしてるんだから」とバカにされる。その通り(笑)。でも、デイリー的なものは絶対必要なんだよねえ。もっと真っ当な人がやってくれるんなら、ぼくなんかがやる必要全然ないんですけど。キネ旬とか、カイエ・デュ・シネマとかさあ。
8/24(土)
『闇に消えた怪人〜グリコ・森永事件の真相』(新潮社)を読む。途中まではすごく面白い。でも最後のほうがありがちな陰謀論になっちゃって、KCIAの影が見えるとか、警察も手を出せない秘密組織Xがどうしたとかってありがちの陰謀論になってしまうのが残念。枝葉末節にこだわりすぎて、何がポイントなのかわかんなんくなってしまう……って怪文書的だなどうも。んで、この秘密組織っていったいなんなんですか? やはりタブーだから書けないのか。でも、そこんところを書いてくれないとしょうがないのでは。結局、状況証拠が真っ黒な人が何人かいるってだけの話なのね。それくらいは知ってらあ。それにしても、これって結局グリコは金を払ったってことなのかい。
8/25(日)
『エスクワイア』の原稿を書く。たった1200字なのに丸2日かかってしまった。夜、日本VSウルグアイ。南米3強、W杯2度優勝のチーム相手に5点! ほとんど完勝! 特にカズの一点目、名波から相馬にわたって、相馬がちょっとドリブルしてゾノにはたき、ゾノがワンツーで返して相馬がセンタリングを上げてゴーーーール!はもうマックのオープニングムービーにしたいくらいの見事さであった。あと後半、DF前左サイドでボールをもらった名波があえて右の柳本にはたき、柳本が前に十分いけるスペースがあったにもかかわらず、前に行かずにあえて相馬まで長いサイドチェンジを返してきたプレイ。あの視野の広さにはしびれたなあ。惜しむらくは、サイドチェンジが早すぎて、ウルグアイのDFが移動するスピードもなかったって点。あれ一回突っかけてからだったら完璧だったね。そこんとこヨロシク。あと、くだらねえ野球の試合なんかで1時間も中継を遅らせるフジテレビみてえな局は放映権を買うな! どうせW杯がらみかなんかなんだろうが、生中継できないんならNHKにまかせとけっつーの。
8/26(月)
松竹で『Curdled』。タランティーノが製作総指揮で、今年の国際映画祭のヤングシネマに出る奴。殺人マニアの女がいて、死体清掃の仕事とかやるうちに本物の殺人鬼と会ってしまってさあ大変、って感じ。いかにもタランティーノ的ではあった。結局、シミュレーションと本物の差がない/そのふたつの区別をつけられない。タランティーノはまだそこんところをゲーム的にうまく処理しちゃうんだけど、それができないと中途半端な感じになる。
8/27(火)
仕事がテンパっていてしおしおな感じ。『鬼畜ナイト』(データハウス)を送ってきたんで、ざっと目を通す。最後まではいなかったんで、最後の爆笑対談は聞いてない。本当におもしろいんですかね、こーいうの。
『QJ』#10も買う。いつまでたっても、気持ち悪い雑誌だなあ。同人誌の嫌なとこだけ、ひきずってるみたい。この雑誌のファンってタニマチだよね。だから『エヴァ』を絶賛するのはよくわかるっつーか。そんな中で一服の清涼剤は中原くんのめちゃくちゃな対談。編集部の人間はここまでバカにされて、どうしてダマってるんだろう?やっぱ作ってるほうもタニマチ体質なのかなあ。
8/28(水)
シネセゾンでコーエン兄弟の『ファーゴ』。コーエン兄弟には前作くらいでほとんど絶望していたのだが、こいつにかぎっては評判もいいし、義務的なものもちょっとあるんで見に行ってみた。やめときゃ良かった。なんつーか、凡庸だよな。会話のリズムが印象に残った。それくらいかな。プレスとかではあまりに自信満々なんでちょっと不安になるが、newsgroupのalt.true-crimeでは実話というのは嘘だ、という意見が圧倒的だったのである。誰か真相を知っていますか。
3時半に馬場で大森望、三村美衣とデュエル。赤青デッキ強し。三村美衣のミノタウロスデッキに一敗したのみで、大森望には完勝。顔を洗って出直しておいでって感じ(笑)。これで今年下半期の目標は達成したな。あとはアメリカ帰りの大森デッキがどれぐらい強くなってくるかだが。まあうちの天下もあとせいぜい2週間だな。
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Kiichiro Yanashita /
柳下毅一郎 / yanasita@gol.com