-108


6/1(土)
 妻の演奏会。家から徒歩10分のアテネ・フランセで、リュミエール特集である。初の1日2回公演なので、体力面での不安が……と心配するマネージャー。しかし大量のタダ券とビラをばらまいて宣伝につとめたので、それなりには来てくれないと困る。1時からはまずまず無難にこなし、お茶をしてから家に帰ってマッサージするとかなんとか付き人業にいそしむ。誰か金くれ。6時から二度目の公演。こっちはちょっちキツかったかも。添野・小江をはじめ知り合いばっかいっぱい来て、宣伝の効果ありって感じ。あとの課題は体力面でしょう、やっぱ。
 そのまますぐに駒場へ向かう。今日は第6?回東大SF研麻雀最高位決定戦“野口杯”の日なのだった。かつて三連覇し、現役最強の名をほしいままにしたぼくが抜けては、最高位もクソもないだろう、と参加したのだが……結果。

B2(B卓2位の意)/-01

B4/-32

D4/-39

D4/-52

C3/-05

C1/+36

A3/-15

Total -108

 半荘7回でプラスわずかに一回、ラス3回というていたらく。ううむ。どうも本気で麻雀について考え直さなければならないような気がしてきた。やはり麻雀をなめてはいかん。つうわけで本格的にリハビリをはじめ、来年にはトップフォームに戻して再挑戦することを決意した。したぞ。
6/2(日)
 そのまま死んだように眠り、12時に同窓会館を追い出されるとZiZiに入って時間をつぶす。1時半から駒場で「と学会」の例会があるので。ぼくは詳述すべからざるある理由により、例会にはほとんど参加していない(忙しいから、というのが一番なんですけど)。今回は朝まで駒場にいたこともあったし、人に渡す物もあったので、こっそり出かける。そしてこっそり去る。
6/3(月)
 岩波ホールでジョン・セイルズのインタビュー(『エスクワイア』)。セイルズに会うのは2度目。知ってる人は知っているが、セイルズはすごく背が高い。「ぼくはアメリカで3番目に背の高い映画監督なんだ。ティム・ロビンズはぼくより1インチ高い。あとマイケル・クライトンがぼくより4インチ高い」しかしティム・ロビンズは俳優だし、クライトンは作家の方が強いんで、いちばん背の高い監督、と名乗ってもいいような気がするんだけどな。「ハリウッドは最近ますます単純になってきた」(ハリウッドでは極左だと思われてるでしょ?と訊いたら)「アメリカでは左翼になるのはそう難しいことじゃないよ(笑)。こっちでは、複雑なことをやると左翼だと思われるからね」
 インタビューが終わってもカメラマンが来ない。ひょっとしてぼくと並んで撮ったスナップが使われるとか!?
6/4(火)
 日劇で『ミッション・インポッシブル』。魂のないデ・パルマ。しかし旧シリーズのファンは怒り狂うだろうなあ、この話。ぼくはゲラゲラ笑って見ました。もう一回くらい見たい。しかし、IMF部隊は作戦をネットスケープを使ってインターネットで中継しているのである。つうことは、彼らの行動は世界中から見られるってことか? どこが隠密行動やねん。
6/6(木)
 リュミエール出張シリーズ最終回は郡山。市立美術館主催で、市民会館ホールにて。会場について見ると、市民会館にはウィーン少年合唱団公演のポスターしか貼っていない。え、この裏なの? 大ホールは少年合唱団だってんで、なんだ中ホールか扱いが小せえぞと思ったら、800人も入れる巨大ホールであった。おいおい、こんなに埋まるのかよ(勝手なもんだ)。
 7時からの公演なので、それまでの時間を利用して古本屋をまわったりとかいつもやるようなことをやる。なんか川勝系の小物屋(ゲンズブールを初めとするフレンチ系のポスターやらレコードやらを扱っている)の店があった。そーか郡山は川勝系か。開場。ほぼ半分くらいの入りだったが、これなら上等だろう。その晩は郡山に泊まる。
6/7(金) 市立美術館を表敬訪問してから、猪苗代方面へ。福島在住の妻の友人にドライヴで連れていってもらう。しかしツーシーターなのでぼくは後ろで寝ているしかない。ほとんど荷物状態。前で交わされる会話を聞きながら、うつらうつらしているとその内長浜の国民宿舎に着く。昭和40年代風の建物で、気分。なんか日活映画のロケ地って雰囲気である。この辺を支配しているボスとかがいるんだよね、んで嫌がらせをされているボート屋かなんかがいて、その娘が中原早苗。
 食事時、一人旅の女性と隣り合わせになる。女性の一人旅は旅館から嫌われると言うが、あれじゃ無理もないという雰囲気……くらい……
back to INDEX Diary INDEX

Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com