5月
5/1(水)
たまりにたまった翻訳をひたすら片づけるだけのGW。何も面白いことがない。ひたすら机に向かってキーボードを叩くのみ。マジでなーんも書くことナス。
5/7(月)
BOX東中野が映画『ナヌムの家』上映中に右翼の襲撃を受けた件で、「言論の自由を守れ」って声明文の賛同者になってくれと頼まれる。一般論としては声明文なんかクソの役にも立たないと思うけど、友達なんで引き受ける。BOXが攻撃され、パンドラの配給作品が右翼に叩かれることについては、個人的に怒りを覚えるし、それとは戦いたい。まあ個人的なことです。
5/9(水)
BSで『群盗荒野を裂く』。ダミアーノ・ダミアーニ。マカロニの世界にありながら徹底的にリアリズムの映画であることがどうも不思議な感じがする。まあ登場人物がみなエゴイスト、ってのはマカロニの基本だから、そういうものかもしれないけど。例によってクラウス・キンスキーが一人で狂いまくっている。バカな男の純情。これがマカロニのひとつのテーマなのではないか。
5/10(木)
松竹でラリー・クラークの『キッズ』。2度目。現在フィクション・インクから出る予定のキッズのシナリオ・ブックを翻訳しているので、そのチェックのため。シナリオも何度も読み返してるようなわけで、まあこんなものかなって感じ。わかり易さが鼻につく。でもま、悪い映画じゃないよね。夜、BSで『ガンマン大連合』。
5/11(金)
暴力温泉芸者の中原くんと会って、シナリオの打ち合わせ。のはずだったのだが結局映画の話をしていただけだった。いかん。いつまでたっても本題に進まないなあ。タランティーノはどういう点に才能があって、しかし究極的には大した奴ではないということ。クローネンバーグの限界はどこなのか。ジャームッシュはいかに頭が良く、しかしサボリをかます奴であることか。などなど。すごく頭のいいインタビュアーと話してるみたいで、考えがすごくよくまとまるのだ。でも仕事にしなきゃなやっぱ。
5/12(土)
朝、三百人劇場で妻と『大砂塵』。二日酔いでつらい。これを見るのはアテネ以来、最初に見たのはハスミのゼミナールでだったのであったことであるよ。ジョーン・クロフォードが恐すぎる。夢に見るよね、ああいうのて。町民がリンチに来ると、白いドレス着てピアノひいてるってのがすごすぎる。あまりの異常さに言葉もない。映画はこうじゃなきゃならない、と思うのであるよ。
5/13(日)
小野容疑者の昔の冤罪事件について知りたいと思ったので新宿の模索舎に出かける。ここなら何かあるかと思ったのだが、空振り。M君事件のリヴィジョナリストのビラはあったけど。あとは法学関係本でも探そう。誰か、詳しいことをご存じの方はご教授ください。なんといっても小野容疑者! 今は小野容疑者の時代なのさ。
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Kiichiro Yanashita /
柳下毅一郎 / yanasita@gol.com