4月 福島県の恥部
4/8(月)
そういうわけで、参加してみました。1周年おめでとうございます。でもカオリン日記の方がないとさびしいぼく。今日は『宝島30』休刊を祝い、編集部のH(『宝島』時代の上司)とTと飲む。社内の事情その他くだらないゴシップに興じる。『噂の真相』についての噂。小林よしのりのこと。大槻神経衰弱の話。その他。書きたいけど書けないなあ。サイコーにおかしかったのは、切通理作の「サリン野郎どもへの最後通告」を読んで、宅八郎が「やられた!」と思ったという噂(あくまでも噂ですよ、噂)。いじめられっ子だと思っていじめてたら、いきなり相手がスーパー宅だったという……
4/9(火)
ジョン・セイルズの新作『フィオナの海』を見る。現実が神話に移り変わる瞬間。『ウンタマギルー』みたいだと思いました。悪くない。特に撮影は特筆すべき素晴らしさ。もう一度見てもいいと思う。
4/11(木)
入院していた元スタジオ・ジャンプSくんの快気祝いという名目で福島の不動湯温泉へ。同行者はPSCの石熊、大林ちぐみ、シネセゾン渋谷のH、それにアレックス・コックス映画でおなじみの俳優ディック・ルード。根が暗いアメリカ人のディックはしばらく日本滞在だ。福島駅からバスで45分。その後山を登ること30分。東京から3時間で来たにしては、昭和30年代風でいい感じ。早く着きすぎてしまったのでひたすら温泉に入る以外やることがない。本当に湯治みたい。
4/12(金)
福島の近くに“UFOの里”があるというので訪れることに。駅の観光案内所で聞いたら「ええ? なんか資料館みたいのがあるようですよ」と県外の人間には絶対教えたくない福島県の恥部であるかのような反応が帰ってきた。バスに30分乗ってバス停“UFOの里”で降りる。バス停がUFO型をしている。来た来た来た。
どうもここの山(千貫森)がきれいな三角錐型なんで、ピラミッドだと言い出した人がいるらしい。んで、UFOで村興しですか。まずUFO資料館。その向かいにはUFO物産館。その隣はUFOの広場。UFOの道を登って山の頂上まで行くと、UFO展望デッキがあるってわけだ。UFOの広場にはピラミッド型をしたジャングルジム(すべてのジャングルジムはピラミッド型だが)があり、それを登ったりなんかする。UFO物産館でUFOようかんをゲット。焼きそばUFOは売っていない。
問題の資料館は、標準的なUFO信者の主張がパネルにまとめられていたりする、想像通りのものであった。ほら、ロズウェルとかキャトル・ミューティレーションとかそういうものですよ。アダムスキー円盤の1/60模型とかね。いやあ、もう全部動く仕組みまでわかってるんだなあ。事務員の人に声をかけられる。「よくUFO来ますからね、是非見てってください」。でも外は吹雪で真っ白なのだった。
2Fに登ってみると、そこは銭湯だった。入場料には銭湯代も含まれているらしい。お湯は普通の水だが、千貫森の山が発する電磁波を受けているので体にはいいそうだ。
4/13(土)
宝島・ヤブ下の結婚式で浅草観音温泉へ。寒い芸が次々に繰り広げられる。まあヤブだからなあ。宝島的文化人が多数出席して、裸の男が乱入したりするいかにも宝島的結婚式。でも、こういう催しもこれが最後でしょう。宝島の時代はもう終わったのだ。
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Kiichiro Yanashita /
柳下毅一郎 / yanasita@gol.com