3月下旬 バカの季節


3/15(土)
 早稲田教会で野暮用があったのでネクタイをしめてなんとかというSFファンの会合に顔を出す。高橋良平氏から最近の米国の殺人事件の切り抜きをいただく。高橋さんはなぜこんなものをスクラップしているのでしょうか。会合はだらだらと続いているのだが、ぼくはさくさく帰って9時からテレビにかぶりつきー。当然サッカー・オリンピック最終予選VSイラクまあいろいろ文句はあるんだけど、やっぱり一番よくわかんないのが柳沢を出せ、柳沢を!ってことだね。柳沢の立場を考えれば、連れていった以上絶対に出すべきだ。つねづねあの監督は無能だと思われることが多いんだが、この試合で柳沢をベンチ入りさせなかったことは今回最大の謎。使うならこの試合しかなかったのに。後半15分で松原に代えて柳沢でしょう、やっぱ。まあしかしいかに無能な監督でも、シュートを決められないFWでも、一介のファンよりは偉い人たちであるからなあ、そのことだけは忘れないようにしたい。
 そういうわけでサッカー馬鹿のシーズンが始まってしまったのだった。以下次号
3/17(日)
 YTVの人が来て、取材される。エド・ウッド最後期の映画に出ていたケニー・ダンカンという謎のおっさんについて取材しているらしい。戦後すぐに日本へ来て、インチキなワイルド・ウェスト・ショーとかやっていた詐欺師系人脈の人らしいのだが、最後がエド・ウッドってのが笑えるっつーか因果鉄道の旅っつーか。4/1 11:30- 日テレ系で放映(『テレビじゃん』)エド・ウッドについてレクチャーし、ビデオを貸す。
3/18(月)
 2時、旺文社の英語雑誌eZの取材で佐藤大氏来る。デジタルのページなのだが、あまりデジタルな話はせず。大「最近は『エルガイム』のLDセットとか買って、ぶっつづけで見て自虐的な気分に浸ってますねえ」ワイドショーを好きな自分に嘘をつかないようにしよう、という話。佐藤大とはニアミスが多いのだが、会うのはこれが初めてなのだった。最近、取材でそういう関係の人と会うことが多い。
 サッカー・オリンピック最終予選VSオマーン前半30分くらいのところで電話が入る。「誰だこのクソ忙しいのに・・・」とかって電話に出たら大森望だった。背後でカラオケが聞こえる。「いやあ、今日は早く帰るつもりだったんだけど。で、どうなってる?」苛立ったので3対0で負けていると言って電話を叩き切る。MVPは中田かな。前園はパス回しに徹してたみたいで、前半はボランチの間に入ってしまってちょっとイライラ。でもシュート2本で2点取るんだからやっぱりすごいのかもしれないけど。あれだけ引かれたらドリブルで切り込んでいかないと辛い、と思う。あと采配について。松原を入れるのは当然だろうけど、代えるなら中田でしょ、当然。次の試合で中田を出したら怒るぞ。
3/19(火)
 一日ぶつぶつ言いながら『SWITCH』の原稿を書いている。全然終わらない。面倒くさい。よくみんな小説とか書けるよな、とそんなところへ暴力温泉芸者から電話。「ねえ、映画の脚本書きませんか」あーなんでも言ってください。中原くんとだったらなんでもやります(惚れてます、ぼく)。でも当分動かないから、編集の人は安心してね。
3/20(水)
 高田馬場プロト・シアターで文殊の知恵熱。とうじ魔とうじ、松本秋則、村田青朔3人によるパフォーマンス・プロジェクト? まあいい年をした大人が子供のようなことをして遊ぶものだと思えばよい(詳しくは『とうじ魔とうじ養成ギプス』参照のこと)。今回はショート・コントの寄せ集めみたいで完成度は低い。ドジョウのホース登りはおかしかったけど、その後がなあ。
 さて今日はもちろんサッカー・オリンピック最終予選VSUAE 今日は絶対に勝つだろうと余裕をもって見ていたが、選手たちもかなり余裕もってたみたいで、プレッシャーもゆるいし動き出しも悪い。なんか点を取れそうにない感じだった。眠たくなりそうなゲーム。ハーフ・タイムでは本当にウトウトしてしまった。安永が退場してからはますます点もやらないけど取れないかな状態。それにしても安永はアンラッキーである。たしか1次予選でも10分くらいしか出ていないんじゃなかったか。これはやはり柳沢を使えという神の思し召しでは……
 とりあえず余裕のA組首位だし、前園のドリブルはこのレベルじゃファール以外では止められないことも確認された。次の試合はドカーンと行っていただきたい。では、家元は先に寝ます。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / yanasita@gol.com