◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『輝く断片』(シオドア・スタージョン 河出書房新社)で中編を二編翻訳しています。キモメン文学の金字塔ですよ。
『たまもの』(2004年度ピンク大賞受賞)の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。まだ御覧になっていない方は、是非林由美香さんの姿を見てあげてください。
8/27(土)
日比谷でのゾンビ・オールナイトに出かける。というかみうらじゅんvs中原昌也のトークを聞きにいっただけという感じだったりしますが。いや、映画観てもよかったんだけど、『ランド・オブ・ザ・デッド』がオールナイトの三本目だと聞いたんで、じゃあいいや……というんでさっさと楽屋に出かけて中原、みうらじゅんらと合流、そのまま飲みに行く。
飲み屋では中原の神発言が炸裂しまくっていましたが、もちろんそんなことはとうていここに書いたりはできませんので、書きません。
渡辺文樹監督作品『御巣鷹山』である。『腹腹時計』以来6年ぶりか〜 すでに書いたけど『腹腹時計』を見たことが『興行師たちの映画史』執筆動機の一部でもある。それくらい強い影響を受けた渡辺文樹の巡回上映である。新作があると聞いたら見ないわけにはいかないではないか。ネットの口コミ頼りでとうとうここまで来てしまった。駅を降りたらもうポスターだらけ。文樹一色である。
まあ中身についてはここでは書きませんが、かなり壮絶な代物だったな〜。6年ぶりに再会した渡辺文樹は髪が白くなっていて、ちょっと年を感じてしまいました。でもまだまだ老け込んだりはしねえぜ!
満員御礼でした。今回見る映画はどれも再見だったりしますが、いずれも良かった。『ミス・ピーチ 巨乳は桃の甘み』は初見ではとうてい冷静には見られなかったわけですが、今回はすなおに快作だと思えました。まあいろいろ無理はあるわけですが、そこをテンポの良さと主役の魅力で引っ張っていくわけです。素直に楽しい映画でした。
あと『由美香』は自転車旅行の素晴らしさは言うにはおよばずなんだけど、出発するまでの構成の巧みさに舌を巻いた。映画版と小説版とでは大きく違ってる箇所があるわけなんだけど、サプライズとサスペンスにまつわるヒッチコックの言葉を思い出したよ。
会場でチラシを見て、エンケン祭り@渋谷AXのことを思いだし、あわててチケットを買いに行く。
夜、六本木某所にてダニー・エルフマンに会う。なんでも『チャーリーとチョコ工場』のプロモーションで来日したティム・バートンが「なんかフェティッシュ・パーティみたいなのないの?」とお訊ねになったとかで、急遽ゴスな人々を集めて即席ゴス・パーティが催されることになったのである。会場は黒いドレスとコルセットをきりきり締め上げた柳腰のゴス娘ばかりで、昼間映画を見ている最中にいきなり電話で呼び出されたオレはもちろんただのアロハ。場違いなんで隅の方に縮こまってました。
まあ、バートンは何度も会ってるしな(最近のバートンはどうでもいいし……)と思ってたらそこにダニー・エルフマンがいたことを発見! さっそく近づいて「エルフマンさんですか! オインゴボインゴ大ファンなんです!」
「ああ。昔の話だね」
……
さすがにこういうのばかり見せられると、林由美香への愛を試されてる気分になりますな。
シュヴァンクマイエル展@神奈川県立近代美術館葉山館。
シュヴァンクマイエルの造形作品や映画で使った小道具、シュヴァンク=マイヤー百科事典なんかの展示。内容自体は『シュヴァンクマイエルの世界』(国書刊行会)あたりでも紹介されている。でも、実際に触覚芸術をいじくれたり、『悦楽共犯者』のオナニー・マシーンを見れたりするのはやはり楽しい。思いっきり偏執狂な世界が味わえます。
レセプションではシュヴァンクマイエル本人と写真を撮ったりとか(ただのミーハー)。
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com