◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『Out
Limit』(戸梶圭太 徳間文庫)の解説を書きました。
『サバイバー』(チャック・パラニューク 早川文庫NV)の解説を書きました。
『クライム・ウェイヴ』(ジェイムズ・エルロイ 文春文庫)の解説を書きました。最近この手の仕事が多いですね。
『たまもの』の音声コメンタリーにいまおかしんじ監督、林由美香さんと一緒に参加しています。
4/2(土)『たまもの』発売記念オールナイト@テアトル新宿にゲストでトークします。
……映画を見に行って帰ると篠崎誠監督が来ていて仰天する。なんでも上戸彩主演の『インストール』のDVD発売特典映像として、上戸彩の時間を四時間もらって短篇を一本撮ることになったらしいんだが(実際には二時間ももらえなかったとか)、その音楽を急遽うちの妻がやることになったのだという。なんか昼過ぎに電話があって、夜にはもう録音という素早い仕事。篠崎さんが持ってきたサンプル・ビデオにはすでに妻の名前がクレジットで入っていた。仕事が早い、早すぎる。
なおビデオは圧倒的に神木隆之介くんが可愛く、一同萌えまくり。神木くんの時間さえ取れれば上戸彩のスケジュールが二時間だろうが一時間半だろうがどうでもいい! むしろ不要!の声多数。DVDは4/29発売です。
『ワンダーランド』はジョン・ホームズが巻き込まれたドラッグ・ディーラー殺人事件の映画化。『ブギーナイツ』の最後の方でちょろっと出てきた奴ですね。事件についての正確な話は実は知らなかったんで、事実関係その他はいろいろ勉強になった、ような気がする。監督は例によってMTV感覚の人だったけど、そんなに不愉快でもなかったな。まあ主演がヴァル・キルマーって時点で……なわけですが。
『チャレンジ・キッズ』というのはアカデミー候補にもなった全米スペリング・コンテストを追いかけるドキュメンタリーSpellbound。いや、これは燃えますよ。全米から選りすぐられた難しい単語のスペルを言うことしか能のないガキのみなさんが人生のすべてをかけて競いあうのです。学校ではいつもイジメられている彼らが一日だけ王様になれる! 日本でいうと暗算名人とかそんな感じか。ただ、アメリカだからいろんなバックグラウンドがあって、スラム街の黒人少女とかウェットバックの娘とかが夢をかけて「トラコドン……T
R A C H...」といった調子でスペルを読み上げるわけ。
ヒロインはペンシルヴァニア代表のメガネっ娘(短パン)。スペリング以外にはなんの興味もなく、趣味といえば辞書を読むこと。貧乏なんでトレーニングといっても辞書を読むくらいしかないのだ。彼女のライバルとなるのはインド系富豪の息子であるエリート少年。スポーツ万能なうえに独仏ラテン語の専門家庭教師までつけてもらう優遇ぶり、万全の体勢で優勝を狙うのである。果たして栄冠は誰の上に!?
しかし、それにつけても子供たちのキャラ立ちっぷりが見事である。清く正しく貧しい美少女、闘争心むき出しのお嬢、スラム街の黒人少女、コミック・リリーフのガキ、英才教育を受けている金持ちの息子……といった感じでほとんどみな漫画のキャラクターなのでした。
なおヒロイン、と言いましたが彼女以外も出てくるのはメガネっ娘ばかりなんで、メガネスキーの人は必見とか。
夜、青山で『おわらない物語〜アビバの場合』のプロモーションのため来日しているトッド・ソロンズの歓迎パーティーに呼ばれたんで出かける。今回の来日ではどこからもインタビューの声がかからなかったんで、いそいそと会いに行きました。ま、オレとかすっかり映画業界からは忘れられた人間だしね……
ソロンズはほぼ映画から想像されるとおりの人間で、ここまで「映画は人なり」を実現していると笑ってしまうくらいだ。ちなみに
あとテリー・ツワィゴフとは仲がいいらしい。というか、たぶん他に友達がいない。しかしなんといっても最大の驚きはドリューの話。やっぱりドリュー・バリモアってキチガイ。いやトム・グリーンと結婚している時点でただ者ではないというのはわかっていたが、それにしても凄い。一生ついていきます。
『恋の腹痛、見ちゃイヤ!イヤ』(井口昇 太田出版)いただく。索引があまりにすごい。アート。
その後レクチャー・ホールで『マルセル・デュシャン事件』というビデオ作品を見る。BBCが作ったらしいんだが、シャーロック・ホームズとワトソンがデュシャンの謎を解明するというとんでもない映画。「犯人を探すのかい?」「いや犯人は自白しているんだよ。でもなんの犯罪をおかしたのかがわからないんだ」てな調子で延々と続く。中で劇中劇として(デュシャンにインスピレーションを与えた)レイモン・ルーセルの芝居『アフリカの印象』が再演されるんだが、これが異常に面白くてハマってしまった。すっごくくだらなくてかつ感動的なのだ。
夜、本田透くんと三才ブックスの人と会って『電波男』打ち上げ。あと玉置勉強先生とか読売のヲタ記者(福)さんとか来る。二時頃までキモく盛り上がって楽しかったです。
Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com