たまものフォローアップ日記
◎最近のお仕事 『興行師たちの映画史』(青土社)サポート・ページもあります。
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ 国書刊行会)勝手に広報部も(勝手に)よろしく。
『アヤックスの戦争』(サイモン・クーパー 白水社)を翻訳しました。第二次世界大戦とユダヤ人の運命とサッカーに関する本です。はっきり言って、ニッチです。
『トカジャングル』(戸梶圭太 講談社)で戸梶さんと対談してます。
『Out
Limit』(戸梶圭太 徳間文庫)の解説を書きました。
1/17(月)
試写で『The
Juon』と『ドッジボール』見る。『The
Juon』はまあほぼこんなもんかな……というか。異邦人の不安感(『ロスト・イン・トランスレーション』なアレ)がもう少し『呪怨』家の恐怖に重ね合わされればよかったんじゃないかと思いましたよ。
『ドッジボール』はなあ……傑作が生まれる要素はみんなそろってるんだけどなあ……映画って難しいぜ。
1/18(火)
六本木にて内覧試写。中身については書きませんが、モテネー映画の傑作だと思いましたよ。
『ヤング・アダム』(アレクザンダー・トロッキ 河出書房新社)いただく。なんか今度ジュード・ロウ主演で映画になるとかで、原作も出版されたらしいですね。
1/19(水)
今岡慎治監督作品、林由美香主演の『たまもの』が今度DVD化されるということで、その音声コメンタリー収録。場所はアップリンク事務所です。アップリンク方式の低予算音声コメンタリー。参加者は今岡監督と主演の林由美香、吉岡睦雄というメンバー。ぼくは司会っつーことですね。昨年末、朝日新聞の「今年の収穫」で三本挙げるのに『たまもの(熟女・発情たましゃぶり)』を入れたりしたんで、まあその責任取れってことですかね。ちなみにあの三本のセレクションは「いくらなんでもいかがなものか」とかいろんな人に言われたりしたんですけど、今岡さんが正月実家に帰ったら御母堂はその記事を切り抜いてパウチっこして保存していたそうです。そこまで喜んでいただければ本望ですね。ていうかいいじゃん、『血と骨』はキネ旬で誉めてもらえるんだからさ。
林由美香は一貫して男たちの少女性の幻想を引き受け、それを本人の肉体によってひっくり返す、ということをやってきた人なんだと思う。なもんで、コメンタリーでもそういう図が出ればいいかな、と思ったんですがどうですかね。その後打ち上げでさらに赤裸々な話を聞いて大笑い。
1/20(木)
新宿ミラノ座で『アビエイター』試写。スコセッシの新作。うーむ、微妙だ……同じくスコセッシ+デカプーの『ギャング・オブ・ニューヨーク』みたいなあからさまな失敗作ではないわけだけど、じゃあ成功してるかっていうと、どうも脚本と演出とキャスティングがあさってな方向を向いている感じがするよ……
1/25(火)
某社からちょっとヤバイ企画を持ち込まれる。はたしてどうなることやら。(いや企画自体はすばらしいのですが、オレがヤバイ。たぶん死ぬ。という意味でヤバイ)
新宿に出かけて『ターミナル』見る。キャサリン・ゼータ・ジョーンズのサインが可愛かった。
1/26(水)
池袋で戸梶組『ヤラ犯』取材。戸梶圭太さんの自主映画の取材である。『ヤラ犯』は「監視カメラや素人のカメラに偶然写ってしまった犯罪映像」というコンセプト。これ、地下映画じゃないですか! 違うかな?
朝の10時に池袋駅に集まって池袋南口公園で撮影。順調に進んでいると思いきや、思わぬ事件が! 結果は「これ、ヤラ犯そのものじゃないか」ということになってしまったのですが……まあ何事にも動じず淡々と撮影を進める戸梶さんはさすがだと思いましたよ。
1/27(木)
で、今日はその戸梶さんと対談。洋泉社で激安犯罪について三時間弱話す。これまたいろいろトラブっていたんですけど大丈夫なのだろうか? ちょっとヤバイような気も。
戸梶さんはこの前にもなんかヴィジュアル撮影をやってからいらしたとか。
1/28(金)
浅草のボウリング場へ出かけ、林由美香のグラビア撮影。映画秘宝2月発売号に掲載されます。わりと色っぽい感じの写真になったと思います。
その後上野オークラで『女探偵 おねだり七変化』『主婦の性 淫らな野外エッチ』『肌の隙間』と三本見る。時間の関係で見る気もなかった『女探偵〜』も見てしまったが、これは本当に謎な映画だった。なんせヒロインが無責任なヤリマンで、親友の恋人を寝取ってしまったせいでその彼がストーカーと化してしまう。それが判明したところで最後、親友とその恋人は仲直りしてハッピー……なんだけど、その恋人って二股男でストーカーだぞ? それでいいのか華沢レモン。こんなのはほんの序の口で、もう謎また謎。ある意味芸術。
いちばん良かったのはもちろん「キャラバン野郎」シリーズである荒木太郎監督作『主婦の性〜』。キャラバン野郎なんでもちろん準ヒロインとして林由美香が登場する。さっきまで一緒に飯食ってた人がスクリーンで絡んでるっていうのはどうにも妙な感じだった。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 /
kiichiro.yanashita@nifty.com