ジジイには辛い映画
◎今月のお仕事 『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
『図説拷問全書』(秋山裕美 ちくま文庫)の解説を書きました。
Trash Mountain
Videoより発売された『ゴトー、愛の島』DVDの解説を書きました。
5/1(木)
映画の日なので新宿へ『魔界転生』見に行く。いや、なんか悪くない、みたいな評判を聞かされていたので、それなりに期待していたのである。深作版より原作に近いとか、殺陣がさまになってるとか言われてさ。で、見にいったわけだがやっぱり深作版のリメイクじゃないか! オレよくわかんねーんだけどさ、深作版がああいう映画になったのってジュリーが天草四郎をやるっていうのが前提だったわけでしょ? 当時のジュリーの両性具有的美貌があったからああいう役になったわけじゃん。で、一万歩くらい譲って(本当はこれでもまだ足りないと思うけど)クボヅカくんに当時のジュリー並のカリスマがあるとするよ。でもさ、スターとしての性格ってクボヅカくんとジュリーって全然違うわけじゃん? じゃなんでクボヅカくんにジュリーのコスプレやらそうとするわけ? 別にクボヅカくん主演でもいいんだけどさ、それなら日の丸の鉢巻きしめて「腐れきったこの世をぶちこわしてやる!」とかテンションあげてる方がまだクボヅカくんには合ってたんじゃねーの?
いや本当、これが「悪くない」とか言ってる人って本当に山田風太郎好きじゃないんだろうなあ、と思うよ。悪いこと言わないから風太郎そのまま映画にしてよ! 監督鈴木則文ね! なお麻生久美子はまたしても底抜け映画を一人で支える役まわりに。
その後国立へ。アテネ五輪サッカー二次予選 U22日本3-0U22ミャンマー@国立霞ヶ丘競技場。寒い試合だった。日本のチームが格下の相手とやるときの悪いパターンの典型。なまじボールを持てるもんで大事にいこうとしすぎて、ひたすら後ろの方でパスをまわしてるだけ。そのうちに全体が弛緩してきて前線も動かなくなり、ますますパスの出しどころがなくなる。たまに単発の突破を試みるだけでますますコンビネーションが悪くなってくる。早いうちに点が入っちゃうと違うんだけどね。松井くんのシュートがバーに当たっちゃったのが不運だった。
あとはバックラインかなあ。角田くんのフィードが気になった。いや、比較しちゃいけないんだけど、トルシェだとあそこに中田浩がいるわけで、ダイアゴナルに(石川くんに)きれいなロングフィードが入るんだよねえ。バックラインで横パスばっかしてるんじゃ、フラット3の意味ないぜ。
5/3(金)
『チェンジリング・チャイルド』(ジュリー・ハーン ソニー・マガジンズ)いただく。あと秘宝編集部にあまっていた『三池祟史の仕事1991-2003』(太田出版)をゲット。
レム企画を聞くためにSFセミナーにちょろっと顔を出す。国書刊行会の編集者に挨拶しておきたかったんで。すでに会場でいろんな人に話してますが、年末スタート予定の企画があるんですね。すでにオープンになっている気もしますが、一応公式発表があるまで詳細は伏せておきます。その後、夜中に合宿に顔を出してパナウェーヴ研究所の会報を見せびらかす。
5/6(日)
名古屋は知多半島の先にある篠島という小島に遊びにいく。小さな島なんだけど起伏に富んで狭い道を挟んで家がたてこみ、なかなかいい感じの島だった。町興しとかしたがってるぽかったが、大林宣彦を誘致して映画を撮ってもらうのがいちばん簡単なんじゃないかと思ったよ。
なお、帰りに名鉄に「上ゲ」という駅があることを発見。東海地方のちゃねらーは「上ゲoff」とかしないのか。
5/8(木)
新宿で『XMEN2』見る。えーと壁抜け少女はキティだよな。キティ・プライド……ってチームでの名前なんだっけ……とか考えてるうちにもう次のキャラが出てくるというボケはじめた老人には辛い映画だった。でもマグニートは格好良かったし、サイクロプス以外は一応みんな見せ場があるんでアメコミの映画化としては個人的には全然オッケーですよ。あーただストームは劇的効果つけすぎ。最後の場面、あんな登場の仕方をしたらどう考えても説得には逆効果でしょう!
ちなみに名前はシャドウキャットですね。
梅ちゃんの『青い履歴書』@鴬谷・東京キネマ倶楽部
梅ちゃんのリサイタルである。いや、なんか最近とみに似ているのでは?と言われている梅ちゃんとオレを並べてリサイタルを鑑賞したい、という要望がありまして。まー備品の一種ってことですか。流行歌に合わせて梅ちゃんの人生を語っていくってものなんだけど、なかなか先へ進まず、この調子だと朝までかかるのか!?と思ったら大学入ったところで終わってしまった。卒業後は何も語るべきことがないらしい。
終わったあとは谷中のバーへ。
5/9(金)
自由が丘武蔵野館の千葉ちゃん特集、本日で楽日。『激殺!邪道拳』を見る。いやーヤバイねこれ。何を訴えたかったのか最後まで全然わからんし。ボンデージ・スーツ着て全身に電気ショックを与えて悶絶する千葉ちゃんを見た日には……
で、一本で抜けてその後は渋谷シネマライズでスパイク・ジョーンズ/チャーリー・カウフマンの『マルコヴィッチの穴』コンビの新作『アダプテーション』試写。いやーこれはさらにヤバイ。ヤバイ映画ですよ! マジで見ながら恐怖に震えていました。いやだってこういう人いるよオレの近くに!
中野で『僕はサラ金の星です!』(阿部慎一 青林工藝舎)他買う。いやこれはやっぱりタコシェで買わないとまずいだろう、と思いまして。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com