ザーメン臭いサイン
◎今月のお仕事 『ロバート・クラムBEST』(ロバート・クラム 河出書房新社)編・訳。少々お高いですが、その価値はあると思います。
『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
3/24(月)
シネマ下北沢で〈帰ってきた刑事まつり〉見る。さすがに前回のような祭りにはなっていないようである。個々の作品別に見た出来ですが、◎1、○3、△2、×4というところかな。◎は井口昇監督の『アトピー刑事』で、これはグロくてナンセンスで泣ける。傑作です。問題は×の中に目玉となるはずのいちばん名のある二人−−是枝&塩田−−の作品が入ってるってことかな。有名監督ほどダメっていうのはちょっと困ったことである。困ったと言えば実はいちばん困ったのは新藤風監督の『ぱいぱん刑事』。これはいろんな意味でヤバイ。マジヤバ。
その後、一緒に見た大林千茱萸と食事する。ちなみに千茱萸はいろんな意味でヤバい作品を見せられてなんかスイッチが入ってしまったらしい。少なくともスイッチを入れる力はあるみたいだなこの映画。
3/25(火)
メディアボックスにてラリー・クラークの『BULLY』。フロリダであった実際の少年殺人事件がモデルになっている。で、これが安い。もう異常なくらい激安な犯罪。出てくる奴等も全員安すぎる。
俄然原作本に興味が湧いてきた。戸梶圭太みたいな本なんじゃなかろうか。
洋泉社に寄っていくつか打ち合わせしてから帰宅。本が大量に届いている。Midnight
Marqueeのセールで購入したもの(なんとイブ・メルキオールの伝記本が!)とリンダ・ラヴレイスの研究書。ちなみにこの研究書には(頼んでもいないのに)著者のサインが入っていたがおまえのザーメン臭い手でしたサインなどいらん! リンダ・ラヴレイスのサインならもらってもいいが。
しかしうちの蔵書にはこの手の「いらんサイン」本が多いんだよなあ。アル・アダムソンの研究書の著者のサインとか。
3/26(水)
シネカノン試写室にて『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(再見)。「どいつもこいつもdenialばかりだ!」という助監督のグチがしみじみと胸にしみる。
『ナノ・フットボールの時代』(サイモン・クーパー 文藝春秋)いただく。『未読王購書日記』(本の雑誌社)他購入。
3/27(木)
自由が丘武蔵野館の千葉真一特集。今日は『激突!殺人拳』と『トラック野郎 度胸一番星』。すばらしい二本立てだねこれ。千葉ちゃんの必殺技キンタマもぎが炸裂する『殺人拳』もいいけど、なぜかニュープリントの『度胸一番星』が最高なのである。最近周囲でにわかにもりあがっている鈴木則文再評価のためにも、是非どっかで『トラック野郎』全作品上映やってくれ。オールナイト二週でできるじゃないか。
3/28(金)
戸越のKSS本社にて『3on3』の佐々木浩久監督インタビュー。飲み仲間と映画の話をしてる感じ。先日のトークもほぼこんな感じで、ほとんど公私の別がなかった。楽屋で飲みながら話をして、舞台に上がってその続きをやり、降りると飲み屋に行って朝まで話すとかそういうの。我ながらいい仕事してるね。
ちなみにKSS本社ビルは『ミナミの帝王』の大ヒットのおかげで建ったものなのでリキビルと呼ばれているらしい。応接室の続き部屋にはバー・カウンターがあってびっくり。さすがKSS。
その後ソニーで内覧試写。すげえケツ作。終了後石熊、三留まゆみらと飲みに行く。
帰ってからビデオでサッカー観戦 日本2-2ウルグアイ@国立 ぼくはプロのサッカー選手は基本的にぼくなんかよりはるかにサッカーが上手で、サッカーのことをよく知っていると思っている。監督も当然そうだ。だから基本的に代表の監督は誰でも支持している(ぼくよりもサッカーをよく知ってる人たちなんだから、当たり前でしょう)。加茂も岡田も言われるほど悪い監督だったと思わない。これまで本気で辞めてくれ!と願ったのは横山監督ただ一人である。そのうえで言うのだが。
ジーコは本気で親善試合をやって紅白戦をやっていれば自然に選手間のコミュニケーションがとれてコンビネーションが合ってくると思っているのだろうか? 今日もまったく選手間のコンビネーションはなく、ひたすら個人能力の突破だけに頼る展開(たとえば二点目の場面だって、ヒデとアレックスは全然合ってない)。だが個人能力ではどう考えてもウルグアイの方が上なのだ。守備陣の信じがたいミスによって点を失い、時差ボケでバテバテの敵チームを抜くこともできない。ひどい試合だった。個人評。アレックスはまったく期待はずれ(というか頭悪すぎ)。小野くんのパスは弱すぎる。体調不良?
3/29(土)
『エレクトロボーイ 躁鬱病をぶっとばせ』(アンディ・バーマン 文春文庫)、『ベストセラーだけが本である』(永江朗 筑摩書房)いただく。『エレクトロボーイ』ってなかなかおもしろそうなんですが。
3/30(日)
ロフト+1のゾンビ・イベントに出かける。やっぱポール・ナッシーは偉大だなあ、と感慨しきり。それはよかったんだけど、一部で騒いでいたもんでさらに秘宝ギャングの悪名を高めることに貢献してしまいました。不愉快だった方ごめんなさい。でもビデオ上映中の私語がうるさい、と言われてもなあ。
3/31(月)
ThinkPadの修理がようやく終わったので取りにいく。その後延々とセットアップ。あー、こんなに面倒くさいとは思わなかった。まずプリインストールのwin98のシリアルがわからなくて起動できない。あちこち探しまわったあげく、しまいにインターネットから拾ってきたシリアルでごにょごにょ。こういう意味のないプロテクトやめて欲しいんだけどなあ。その後今度はインターネットにつなげなくて一苦労。あーあ疲れた。その後辞書類をインストールしてなんとか格好がつくが、いまだにネットワークの設定がおかしい。というかあちこち見たらWin98SEってネットワーク関係に問題があるって書いてあったんですけど本当ですか? だとするとオレ的にはたいへん困ったことなんですが。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com