本年度ベスト1作品

◎今月のお仕事 『ロバート・クラムBEST』(ロバート・クラム 河出書房新社)編・訳。少々お高いですが、その価値はあると思います。
          『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
         3/8(土) 阿佐ヶ谷あるぽらん'89にて恒例ビデオ上映会。アントニー・バルチの"Secret of Sex"やります。


2/24(月)
試写で『ベッカムに恋して』。サッカー映画研究家としては一応要チェックかなあ、と。サッカーの場面はどうかと思いましたけど、映画としては悪くないかも。実はインド映画なので歌も踊りもあります。  
 なお、ベッカムは偽物だがリネカーは本物らしいね。
2/25(火)

 H社の編集者が来て急ぎのリーディングを頼まれる。なかなか面白そうな本ですが、ここだけの話、なんか版権取れなさそうな。

 Uplink Factoryでの〈ユーロ・トラッシュ不法集会〉に出かける。本日はスパニッシュ・ホラー特集で、ポール・ナッシー主演の『傴僂男ゴト/戦慄の蘇生実験』とオッソーリオの『ローレライ伝説の謎』。どっちもおもしろかったがともかく『傴僂男』は凄い。凄すぎる。今年度ベスト1はこれか!?と口走るぐらい錯乱した。手前に気絶した女が寝ていて奥の方で喧嘩している構図とか、いきなり生きてるネズミ燃やしてみたりとか、天才すぎる。この監督。誰だか知らないけど。

 終了後はトーク・ゲストの中原昌也、『ゾンビ手帖』の伊東美和他トラッシュな人々と飲む。


2/27(木)
『ミラードリームス』(キャサリン・ウエブ ソニーマガジンズ)いただく。「14才の少女が描く」「ちょっと大人のファンタジー」ってどうなんでしょうか? なんか昔もあったよなあこういうの……『時の輪舞』……

 Uplink Factoryで中原昌也とトーク。会場はあっと驚く超満員。今回のイベントではいちばん入ったらしい。それ自体は喜ぶべきことなのだが、企画意図とはちょっと違っているような。やはりトラッシュよりもアートの方がみんな好きなのか……いやオレだってジェス・フランコよりゃスコリモフスキーを見たいけど……つうわけで一同微妙な気分で飲みに行ったわけだがトラッシュ・マウンテン・ビデオのカンパニーロゴとドクター・デスをめぐって大盛り上がり。頑張れ屑山屑男くんってことで。


2/28(金)
 バベル・プレスより翻訳情報誌『eとらんす』が届く。今月号は毎年恒例翻訳書ベスト10の発表である。で、その結果は……じゃじゃーん! 『地球礁』は39点を獲得して全体で6位入賞。SF/ファンタジー部門では堂々の首位だ。はじめて『航路』に勝った。

 夜、日仏会館にジャン=クロード・ブリソーの『セリーヌ』を見に行く。


3/1(土)
 洋泉社より『ゾンビ映画大事典』いただく。昔出ていた『ゾンビ手帖』の増補改訂新版ですね。しかし同人誌版の方が安かったような……

 夜、自由が丘武蔵野館にて佐々木浩久監督とトーク。かなり激しい雨で客足が心配されたが、まあほどほどには入っていた。ビデオ出てる映画ばかりなんだけど、それなりに来るもんやね。トークの中身ですが、なんとなく舞台袖で話していた話題のままだらだらーっと入る感じで、なんだか飲み屋の会話をそのまましてるみたいだった。それなりに面白かったとは思うんですが。
 舞台から降りてもさらに飲み屋に行って話し続ける。延々と4時まで。


3/3(月)
 ヤマハHにて『デブラ・ウィンガーを探して』。ロザンナ・アークェットの初監督作品。本当にデブラ・ウィンガーを探しに行くのかと思ったが、実際は40代女優の自分探しの旅だった。仕事と家庭は両立できるの?とかそういう奴。出ている女優の中で言うと圧倒的にシャロン・ストーンが素晴らしい。もう100パーセント女優。他の女優たちは大なり小なり素の部分を見せてるんだけど、シャロン・ストーンにだけはかけらもない。まさに「私生活のない女」。ちょっと惚れるかも。
 あとはロジャー・エバートのコメントがあまりに正直で泣けた。「今の若いもんは性欲がないよね。ぼくの若い頃は女の子のことばかり考えてたけどさ!」いやまったくでございます。
3/4(火)
 早川書房からマイクル・クライトンの新作『プレイ』(4/10)発売のプルーフを送ってくる。プルーフなんだからさっさと読まなければならんのだが、いつ読めるのか……

 このところ愛機ThinkPad X20の調子が悪く、そろそろバックアップ取らないとなあ……と思って外付けのHDを買いに行こうと思ったその瞬間! いきなりヘタレて立ち上がらなくなってしまったのでした。
 まあ5年保証つけといたから修理自体は無料なんだけど、外で仕事できないとすげえ不便なんですけど。しょうがないんで以前の愛機TP535Eを引っぱり出してきました。ACアダプタがそのまま使えるっていうのはさすがIBM。だが予想通りバッテリは完全にヘタレていたのだった。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com