◎今月のお仕事 『ロバート・クラムBEST』(ロバート・クラム 河出書房新社)編・訳。少々お高いですが、その価値はあると思います。
『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
『アバラット』(クライヴ・バーカー ソニーマガジンズ)いただく。ラッキー!
『備忘録/トルシエジャパンの1369日』(山本昌邦 講談社)購入。これは面白い。この本が素晴らしいのはトルシエの嫌な部分がきちんと書かれているからである。一方でダメなのは、トルシエのどこが素晴らしかったかきちんと書かれていないところだ。トルシエと仕事をするのは大変だったろうな、というのは本当によくわかる。オレだってトルシエみたいな上司を持つのはあまり嬉しくない。でも、やっぱり代表監督としてはトルシエは素晴らしかった。
たしか小田嶋隆が日記の中で言っていたはずだが、トルシエは神のような存在だった。つまり、神とは平気で矛盾したことを言える存在である。そして矛盾したことを言われて悩みに悩んだ人が、「でも自分にはこれしかできない」と命がけで選んだ選択を(それがどんな選択であれ)絶対的に肯定する存在である。そのとき、人ははじめて自分の行為に責任を持つことができる。つまり、自立するわけである。意識的にか無意識にか知らないが、トルシエはそれをやってくれる人だった。
一方でトルシエのチームが、いつも最後は煮えきらない終わり方をしてしまう理由もちょっとわかったような気がする。ずっと緊張を強いられてるんで、それが切れた瞬間に終わっちゃうんだね。その意味からすれば今の代表が煮えきらない試合ばっかしてるのも、いわばポスト・トルシエの気の抜けた状態と言えるのかもしれない。山本さん、これから頑張らないと。
『日本の大量殺人総覧』(村野薫 新潮社)購入。新潮社ってなんてすばらしい出版社なんでしょうか。
〈アートマニア〉いただく。Clover Booksが発行するアート・ミニコミ。滝本マニアはもちろん、それ以外の人にも広くお勧めだ!
新春刑事まつり (シネマ下北沢を皮切りに名古屋、広島他で全国ロードショー)佐々木浩久監督作品『駄洒落刑事』撮影。主演は中原昌也・中村愛美なんだけど、例によって頼まれもしない人間がゾロゾロ集まってくる。佐々木監督の人徳なんですかねこれも。諏訪太郎、吉行由実、中原翔子他の豪華出演陣に加えオレや木原浩勝をはじめとする野次馬も多数。
京王芦花公園駅に集合だったんだけど、例によってスター・中原昌也がスターらしい登場(大遅刻)をかましてくれてくれて撮影が1時間近く遅れる。その後もセリフ入ってないとか散歩中の石立鉄男を発見するとか、一人大活躍。思わず見ていて吹き出してしまうこと数回(笑い声が入ってそうである)なんであんなに面白いんだ!とプロの役者の方々も舌を巻くスターの魅力は120パーセント引き出され、まちがいなく中原映画の最高傑作だと言えましょう。ちなみにぼくは中原待ちしたり、本番中お茶持っててやったりして、完全に中原の付き人状態(笑)。
それにしても撮影はえらい寒くって参りました。終わったあとはチラシ(傑作!)を持ってあらわれ、そして自作の編集のためにすぐ消えた篠崎誠監督も交えつつ忘年会&打ち上げ。いろいろな話を聞けてたいへん勉強になりました。ちなみに中原はさんざっぱら人を「もう帰るんですか!飲みましょうよ!」と引っ張っておいて、最後はさっさと電車に飛びのり、人を寒風吹きすさぶプラットフォームに放りだして帰りやがった。ま、付き人だからしょうがないかね。
追記:これを書いた直後、中原くんから訂正が入りました。
僕はちゃんと、次の駅で待ってました。
ただ柳下さんの乗った電車は急行だったらしく、鈍行しか止まらない駅のホームで寒い中一人淋しく待つ僕の目の前を、無情に通過していったのでした。
というわけで、中原くんの真心はむくわれなかったということを、訂正してお詫びさせていただきます。なお、12/14の件でも、「別に早稲田の学生に会いに帰ったわけじゃないし、だいたい戻ってみたら誰もいなかった」と強く主張されているので、その旨記しておきます。えーと、くれぐれも申し上げておきますが、だいたいぼくは大げさかつ無責任なことばかり書いてますんで、ぼくの書いていることを元にしてぼく以外の人間をからかったりネタにしたりしないように。くれぐれもよろしく。