いまどき林由美香月間
◎今月のお仕事 『ロバート・クラムBEST』(ロバート・クラム 河出書房新社)編・訳。少々お高いですが、その価値はあると思います。
『地球礁』(R・A・ラファティ 河出書房新社) やっと本になったよ! 感想リンク集もご参考に。
〈X-Knowledge
Home〉(X-Knowledge刊)という雑誌のフランク・ロイド・ライト特集に原稿を書いています。おもにアイン・ランドの話。人知れずダン・シモンズの原稿が載ったりしてるんで、SFファンも要チェック。
11/14(木)
名古屋 愛知芸術文化センター
『クレマスター4』&『クレマスター1』 東京での上映を見損ねたからというんでとうとう名古屋まで来てしまいました。ま、他にも用事あったんですけどね。
で、今日は二本。期待していた1は意外とつまらなかったけど、4は良かったよ。
11/15(金)
本日も愛知芸文。『クレマスター5』&『クレマスター2』
5はウルスラ・アンドレス主演。でもゲイリー・ギルモアねたの2の方がいいな。5本通じて、要するに死(による)再生がテーマらしいということがわかった。うーん、あまりに大きすぎて、普通こういうのテーマとは言わない。まあ芸術家だからな。
2でセットに使われているモルモン教?の教会がすごかった。
11/16(土)
本日は大阪。中之島公会堂にて『日曜日は終わらない』見る。NHK大阪製作のハイビジョン映画。水橋研二主演。ヒロインが林由美香なんですね。NHKなのに。
なかなか良かったです。林由美香はいい。
実は妻がピアノを弾く仕事があったんで出かけたわけですが、ぼく自身もよくわからんのにシンポジウムに引っぱり出されたりとかしてました。終わったあと、『日曜日は終わらない』の高橋監督と話したら、実は同い年で同じころ蓮實ゼミに通っていたらしいとわかりました。ふうむ。
11/18(月)
メディアボックス試写室にて『ブルー・イグアナの夜』。ダリル・ハンナ他5人の女優たちがストリップ・クラブ〈ブルー・イグアナ〉で踊る! 完璧なシネパトス映画で、試写室にも男しか来ていなかった(笑)。それも40代以上のみ。そういうわけでターゲット客層へのアピールはまずバッチリじゃないですかね。
で、中身についてはいろいろ言えるんだが(そもそも脚本がゆるすぎる。こういうのは一夜の物語に構成するものである)、最大の問題点は詩人志望の東洋系ストリッパー ジャスミン(サンドラ・オー)だろう。いやこれがね……はっきり言って、ヤバイっす。
11/19(火)
GAGAの試写室にてセルジオ・レオーネ監督作『夕陽のギャングたち』のDVD試写がある。今度スティングレイから出るんです。素晴らしい映画なんでみなさん買ってください。途中DVD掛け替え(まだマスターは出来てないので)のため3分ほど休憩を取りました。そこで出てきた人が言うのに「えー、今ラジオを聞いていたらジェームズ・コバーンが死んだそうです」あまりのタイミングに、以後コバーンの姿だけ追ってましたよ。
なお、テーマ曲の「しょん、しょん、しょん」が5.1chでぐるぐる回るのは異様におかしかったです。
夜、パンテオンにてデカプー+スコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』試写。映画秘宝に試写状を送ってこないとか、入場時に試写状だけでなく名刺を出させるとか、まったく萎えることおびただしい。そんだけ偉そうにしてるくせに映写ひとつ満足にできねえでやんの。
で、見た感想ですか? いやあ、スコセッシも悩んだんだなあっていうか。ともかくディカプリオ酷すぎる。一本の映画を支えられるスターの力がまったく感じられない。はっきり言って、この映画がもってるのはすべてダニエル・デイ=ルイスのおかげですね。
最後のU2の曲が酷くって(「オレたちの手がこの国を作った〜」だって。おまえそもそもアメリカ人じゃねえだろが! お手柄ブルースさんかよ!)出てきてしまったので確認していないのだが、字幕はどうせ戸田奈津子なんだろうね。まあこんな字幕をつけられるのはナッチくらいだ。「大天使聖マイケル」ってなんだよそれ。
11/20(水)
日本代表0-2アルゼンチン代表 テレビ観戦。
ジャマイカ戦でも思ったけど、みんな鈴木を過小評価しすぎだと思うなあ。まあ高原とのコンビでどうなのよ、って話はあるけど。あと松田くんは素晴らしく良かった。驚いたのは前半40分くらいのプレー。ゴール前で見事なボールカットを見せて、30メートルくらいの斜めのロングパスを高原だったかにきれいに通して、絶好のカウンターアタック体制になって、でもそこで上がらなかった! どうしちゃったんだ!? 体調でも悪いのか? とか思っちゃいました。今日は安定してましたね。ジーコの選ぶDF陣が年寄りすぎる、と不満な人が多いみたいだけど、あれって松田の成熟を待ってるんじゃなかろうか。松田に秋田の判断力がそなわったら、そのときは坪井でも誰でも操れるだろう。
でも、全体的にはアルゼンチンの注文相撲でしたね。なお、俊輔には参加賞をさしあげたい。
『殺意のクリスマス・イブ』(ウィリアム・バーンハート 講談社文庫)いただく。
11/21(木)
『漂泊のルワンダ』(吉岡逸夫 TBSブリタニカ)購入。あと『「知」的放蕩論序説』(蓮實重彦 河出書房新社)を買ったことを告白しておきます。ルワンダの方は今やってる仕事の参考資料です。
11/22(金)
飯田橋くららに『スチュワーデス 腰振り逆噴射』見に行く。くららに行くのは久しぶりだけど、何も変わっていなかった。何もかも懐かしい……
なんでわざわざ……て感じだけどこのレビュウを見たら行かずにはいられなくなってしまったのである(ま、普通の人はそうだよね)。そういうわけでなぜか今時林由美香月間。映画の感想はほとんどすべてレビュウに書き尽くされており、つけ加えることはほとんどない。
夜、代官山方面のカフェ(Jam Jam Drag on the
Market)でアキ・カウリスマキの来日記念パーティがある。カウリスマキは一泊か二泊だけしてすぐ帰るとか。で、今日はというとCKBのライブに行ってるんだって。それって要するにライヴ見に来たってこと?
パーティでは例によって隅の方にこっそり隠れてました。しかしそこで某氏から「『ギャング・オブ・ニューヨーク』ボロクソなのなんて柳下さんくらいですよ」と言われたのはショックだった。そうなのか? みんなあんな映画が好きなのか? だとしたら本当、オレもう映画についてものを言うのをやめた方がいいのかもしれん(自分では映画の見方は王道なんだと思ってたんだけどなあ)。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com