風邪に苦しむ日記

◎今月のお仕事 『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社) 町山の生活を助けるために、買ってやってください。
          『変態性欲ノ心理』(R・v・クラフト=エビング 原書房)。抄訳です。そのせいではないのですが、ちょっと悔いの残る本になってしまいました。
         7/19(金)18:55〜 シブヤ・シネマ・ソサエティにて『ゴースト・オブ・マーズ』のトークwith中原昌也(三島賞)


7/6(土)〜10(水)
『オースチン・パワーズ/ゴールドメンバー』のジャンケット取材でロンドンへ行って来ました。いまだW杯ボケが抜けない身には少々辛かったです。疲れました。

 同行者が誰だとか誰に取材したとか書くといろいろ差しさわりがあるようなので書きません。なんか「××を連れてって私を連れてかないなんてどういうことなのよ! キーッ!」とか配給会社にネジこむ人がいたりするらしいんで。恐いですねえ。

 映画はとても面白かったです。まあ前作くらいから話はどうでも良くてギャグ勝負みたいになってるんですが、今回は冒頭のものすごいギャグだけでも見る価値あり。あー、これに関しては無粋な馬鹿がネタを割る可能性があるんで、できるだけ情報を仕入れずに見に行く方がいいですよ。

 留守中に本を頂きました。『心の深呼吸ができる本』(香山リカ 海竜社)、『いつかまた会える/顕信:人生を駆け抜けた詩人』(香山リカ 中央公論新社)。また香山さんの本……しかも二冊……


7/11(木)
 洋泉社で打ち合わせ。なんかいろいろ恐ろしいことを話していたが、それは聞かなかったことにしておこう。みなさん、死なない程度に頑張ってください。
7/12(金)
 bk1で購入した『セルジオ・レオーネ』(クリストファー・フレイリング フィルムアート社)、『文壇アイドル論』(斉藤美奈子 岩波書店)、『びんの中の手記』(ジェラルド・カーシュ 晶文社)が届く。斉藤美奈子は思いつきで買ったり図書館で読んだり適当なのであまり良い読者ではありません。

 午後、WB試写室にて『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』。アン・ライスの『呪われし者の女王』の映画化である。アン・ライスは実は読んだことがない(すいません)のだが、これを見てちょっと読みたくなった。なんというか、あまりに安っぽくてある種のリアリティがある、とでもいいますか。秘宝・田野辺は「映画はつまらないけど、カルト映画になる可能性を秘めている」と言っていたが、まったくその通りだと思う。ゴス3000人ライヴのシーンがもう少しスケール感あるともっと良かった。

 夜、Club MARUYAMAにてバカヨシキ所長の結婚パーティ。夜を徹してのパーティらしいが、体調不良につき早退。すいません。


7/14(日)
 奇跡を見てみたいと前から思っているが、残念ながらぼくの前には奇跡は訪れないのである。普段から人様の夢や希望を打ち砕くようなことばかりしているからだ。でも、最近では奇跡がテレビ放映されたりもするらしい。そのテレビ番組の噂を聞いて以来、一度は見たいものだと思っていた。ところが、みんなで奇跡を見ようと運動している人がいるというではないか。というわけでさっそく出かけてきました。「奇跡の詩人」オフラインが主催した7/14新橋検証会である。
 で、番組の内容その他についてまだ知らない人は(いないとは思うが)、リンク先から一通りまわって見てください。感想だけ書いておく。ぼくがいちばん興味深く見たのは流奈くんをめぐる人々の人となりである(流奈くんの詩集の内容やFCの妥当性については関心がない)。母親日木千史(ちふみ)さんは学生時代はアマチュア劇団をやっていて、その後声優志望。服は無地のトレーナーで髪はもちろん長い。あまりにも中央線系である。使っているコンピュータはもちろんマックだ! で、例のないがしろにされている妹はそまちゃんというのだが、これって聖なるキノコ ソーマのことだよな?
 あまりに典型的なある種の精神のあり方を感じ、恐いくらいだった。『異議あり「奇跡の詩人」』(滝本太郎+石井謙一郎 同時代社)を買って帰る。この本、なかなかよく調べてはいるけれど、ラジニーシ云々は不要だろう。この一家がラジニーシの宣伝をしていると思う人はいないよ。日木一家が宣伝しているのは流奈教なのだから。

 奇跡は奇跡が起こると信じている人のところにしか訪れないのである。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com