ロッテルダム映画祭など

◎今月のお仕事 3/2(土)21:20〜 『血を吸う宇宙』イベントで三輪ひとみ嬢とトークショー@テアトル新宿。いやーこんなの仕事だと言いはっていいんですか? みんな来てね、と言いたいところだが3/11(月)の2ショット撮影会の方がいいかもしれないのだった。


1/29(火)〜2/4(月)
 ロッテルダム映画祭へ行ってきました。

 映画はまあ、いろいろ見たんですが、あまり仕事になりそうなものはなかった。特集されてたゴラン・マルコビッチというユーゴの監督がなかなかおもしろかったです。あと、ミュージック・ビデオの特集があって、これでいろいろ面白いものを見てきました。ミシェル・ゴンドリー(『ヒューマン・ネイチャー』の監督)特集は収穫だった。

 ちょうど皇太子の結婚で、オランダは雅子様かダイアナか、というようなマキシマ・ブームに沸いておりました。それはいいんだけど、ちょうど結婚式とフェイエノールトの試合日がかぶってしまって、なんと試合が順延。照明の消えたスタジアムの前に呆然と立ち尽くすというとてもむなしい経験をしてしまいましたよ(まあしかしバルセロナからわざわざ小野君を見に来たという日本人ファン−−同じく呆然と立ち尽くす−−ほどじゃないと思うけど)。皇室許すまじ、っていうか。

 そんな感じ。


2/5(火)
 いつまでも遊んではいられないので、ヤマハホールにて『愛しのローズマリー』見る。ファレリー兄弟の新作である。なんかみんなに「鬼畜だ、極悪だ」と言われてたんで、そういうものかと思ってたんだけど、なんだ、いい話じゃないの。

 しかしね、「人間は外見じゃない、中身だ」というのはやっぱり嘘だよね。というか、個人的な経験から言わせてもらえば、世の中金持ちで美形の方が性格はいい。貧乏で顔が悪ければ性格は悪い。差別と侮蔑は人間の性格を歪める。忌々しいが、そういうもんなんだ。オレを見ればわかるだろ?


2/6(水)
 なんと殊能将之さんから指名されてしまったので、ポール・アルテは読んでみようと思いました。

 問題は出版されたときにそのことに気づくかどうかなんだけど。


2/7(木)
 新宿武蔵野館で『魚と寝る女』見る。公開時見逃していたのをやっと見たんですが、やあ、これはいい。かなり「許してくれ」って感じでした。良質のロマンポルノの趣がある。どうもこのキム・ギドクという監督、良くも悪くも70年代っぽい。

まるっきり韓国映画専門館のようになっている武蔵野館だが、売店にHot Chili Paperの8号があったんで買ってくる。あ、表紙が『火山高校』の女の子だ!(付属CDROMには予告編も収録)


2/8(金)
 銀座でeiga.comの新年会、ライターや編集者10人ばかりと二軒、3時ごろまで飲む。某氏が離婚を告白するも、誰一人として同情の言葉をかけずちょっと哀れな感じ。いや、オレも言葉をきわめて罵倒してたんだけど。すまん。

 そこで出た話なんだが、エステラ・ウォーレンがつねに口を半開きにしてるのは頭が悪いからじゃなくて、職業病じゃないかっていう……つまりシンクロで鼻にクリップつけてたせいで、鼻がふさがちゃったんじゃないかって言うんだけど(笑)。
 そういうわけで、今度小谷実加子がテレビに出てるとき、ちゃんと口閉じてるかどうか確認してみてください。


2/9(土)
『霧の中の真実』(佐川一政 鹿砦社)いただく。一部ではすでに噂になっていた佐川一政の究極の自伝。関係者全部実名で登場という恐怖の書である。毎度のことですが、いや凄いよこれは。ちなみにこれは上巻でしかなく、本当に恐ろしいことになるのは下巻の方ということなので、みなさんお買い求めいただきたい(例によって東・日販からは配本を拒否されているらしい)。下巻にはオレも出てくるのかな? こ、こわいよお……
2/10(日)
『世界がどんなになろうとも役立つココロのキーワード』(香山リカ 晶文社)いただく。メルマガの単行本化。なんで、オレも一瞬出てるっす。でもURL間違ってるけど(笑)。

 テアトル新宿へ出かけて三輪姉妹トークを見物する。実はちょっと悪巧みがあったりしたんで、監督と相談しに行ったのだ。ちなみにトークの方だけど、ほとんどイベント関係の宣伝してただけだったような。それでも圧倒的集客力を誇る三輪姉妹だけあって、階段の上まで行列ができてましたよ。


2/12(火)
 フィルムセンターでマルコ・フェレーリの『男と5つの風船』見る。いやあすごい映画だった。最初短編として作られたのを長編に引き延ばしてるんだけど、そのせいで途中30分間だけカラーで前後とまったく関係ない(他はモノクロ)パーティ・シーンが入ってる。で、中身はってえとマストロヤンニが「風船はどこまで膨らむのか?」という哲学的疑問に取りつかれて人生を台無しにするというお話でした。でも合間にはカトリーヌ・スパーク相手に『ナインハーフ』ごっこをするのも忘れないっていう……なんなんですかこれ?

 祝『ロード・オブ・ザ・リング』アカデミー賞13部門ノミネート(いくつ取れるのかはしらんが、『ビューティフル・マインド』にだけは負けて欲しくないね)。『タイタニック』と違ってこの映画を素直に応援できるのは、(eiga.comにもちょろっと書いたけど)『秘宝』的に言えばピーター・ジャクソンがジージャンを脱いでないからである。ジージャンを着たままだって、ちゃんと世界のてっぺんに立てるのだ。


2/14(木)
 バレンタインデーの成果 一個(わざわざ打ち合わせを今日に設定した甲斐があった)

 松竹にて『WXIII』。『パトレイバー』の劇場用映画第三弾。とり・みきの脚本に興味があったので見に行った。いや、今の時代、作劇術に関しては漫画家がいちばんちゃんとしてるんじゃないかって気がしているもので。
 中身はすごくおもしろかった。すごく「普通」な映画である。この「普通」というのは決して悪い意味でなく、やるべきことをちゃんとやっている映画ということだ。こういう「普通」な映画が今やアニメでしか作れないというのが日本映画の最大の問題なんだと思う。というか、これどうしてアニメなんだろう? いや全然実写の方がいい話だと思うんだけどな(実を言えば『パトレイバー』じゃない方がもっといい。しかしそれは無茶というものである)。
 そうそう、これ、本邦初(たぶん)の2ちゃん映画なのだった。祭りの予感。

 その後渋谷東急にて周星馳の『少林サッカー』ここら辺でDVD見たときの感想を書いている。試写が終わったあと、自然発生的に拍手が起こっていた。秘宝は編集部全員で見に来ていた。というくらいの傑作なのである。で、馳星周は来てたんだろうか? パルマで生ハム食ってる場合じゃないよ!


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com