お誕生会ありがとうでした

◎今月のお仕事 1/19(土)23:30〜 秘宝オールナイト@テアトル新宿 恒例ベスト10発表に加えてみうらじゅんのスライドショーもあり! 町山も……来るのかな……


12/28(金)
 洋泉社に出かけてサンフランシスコより来襲のパトリック&イズミと会う。先週より来ているパトリック("Tokyo Scope"という日本映画の本を出しました)だが、日本にいるあいだは連日新宿昭和館に通っているとか。

 その後テアトル新宿に出かけ、八耐イベントを見物。今日はもちろん三輪ひとみの日だが、ほぼ満員になる大盛況。黒沢清よりも、中村愛美よりも動員力があるということで、三輪人気恐るべしである。出待ちしてる奴までいて、いやあすごいぜ。しかし、オレも写真集持ってってサインもらったりしてるんだから、人のことは言えん。そう言えば篠崎誠監督がこっそり来て見ていたらしいんだが、なぜ昨日(黒沢清)の回じゃなくて今日なのか。まさか篠崎さんも……
 その後一瀬プロデューサー、佐々木監督、それにもちろん三輪ひとみ嬢と飲む。なんの話をしたかって? それはひ・み・つよ!


12/29(土)
『この花はわたしです#1』(国樹由香+喜国雅彦 小学館)、『人魚姫殿』(水野純子 ぶんか社)いただく。オドラマ漫画なのか。

 天皇杯準決勝をテレビ観戦 C大阪1-0浦和 川崎1-2清水 元旦はC大阪VS清水ということになったわけだが、やはり今日は浦和が勝つべきだったな。だって、セレッソが来年アジア・チャンピオンズ・カップに出ることになったら、森島どうなっちゃうんだ?
 見ていて思ったこと、ふたつ。ひとつはシステマチックなサッカーになるほど、個人能力が重要になる、という当たり前の話。ユン・ジョンファンが中盤でひとりかわすたびに、セレッソにチャンスが生まれる。もうひとつ。浦和は思ってたより強いね。ていうか、選手の個人能力だけならJ二強に次ぐくらいのレベルにはあると思う。
 いずれにせよ、どっちも攻撃的でおもしろいサッカーをするチームだ。いい決勝になるだろう。


12/30(日)
 ちょっとあまりに映画を見ていないと反省して池袋に『ゴジラ、モスラ、キングギドラ 代怪獣総攻撃』を見にいく。うーん、タイトルは『怪獣本土決戦』の方が良かったんじゃないかしらん。
 映画はすごく面白かった。これ、オレが作ったのかな?ってくらい。オレ、知らないあいだにいつのまにこんな映画作ってたんだろう? うーん、でも本当の「俺ゴジラ」はちょっと違うんだけどね。ただ、ここまでよくできてると逆に不統一な部分がすごく気になる。つまり……
 ゴジラは「先の大戦の日米の戦死者、原爆で死んだすべての人々の霊」の化身ではないかという推測がなされる。これは「なぜゴジラは東京に向かうのか?」という問いに対する答えなわけで、そして、その答えとはもちろん「天皇に戦争責任を問うため」である。ま、これは赤坂憲雄が『怪獣学・入門』で唱えていた説だ。そうなればゴジラに対抗するためにあらわれる「護国聖獣」の意味はよりはっきりする。つまり、彼らは天皇を中心とする神国日本を守る怪獣なのだ。
 話としてはそういうことなんだけど、やっぱり戦後民主主義者である金子修介にはそれは間違ったことのような気がするわけなんだろうか。なんかゴジラの方が正義みたいになっちゃう、とかね。まあ、正確に天皇の戦争責任を問わなくとも、護国聖獣の出現場所くらいはきちんとやって欲しかった。だって、この点を踏まえればモスラとバラゴンは出雲と伊勢から出現するしか考えられないじゃないか。で、ゴジラがバラゴンを踏みつぶし、必死で時間稼ぎするモスラを焼き殺し、ついに皇居に迫ろうというとき、突如明治神宮がまっぷたつに割れてキングギドラが立ちふさがる!
 あ、そう言えばゴジラが上陸して踏みつぶす清水のビルって、渡辺文樹の映画を見たところだなあ。

 その後ロフト・プラスワンにてFBB改めオレのお誕生会。いや、本当にただのお誕生会だったんだけど、みんな来てくれてどうもありがとう。みんなが持ってきてくれた映像プレゼントが予想以上に多くて、持っていったものを全部上映しきれなかった、みたいな。いや、本当にみなさんありがとうございました。
 心残りはポール・レダーの傑作『APE』(史上最低予算の巨大猿映画)を見せるのがほとんど3時近くになっちゃって、結構な数のみなさんが帰ってしまったあとだった、ということだ。もったいなかったかな。あれは本当、傑作なのに。あー、ギンティのビデオ、格好よかったよ。

 あと、ぼくにプレゼントをくれた人、ちょっとメールで連絡してくださいね(いや、友人関係は把握してるんでかまわないんだけど、それ以外)。


12/31(月)
 あーあ、忙しい一年だったなあ。

『素粒子』(ミシェル・ウェルベック 筑摩書房)、『乱視読者の帰還』(若島正 みすず書房)購入。


1/1(火)
 あけましておめでとうございます。今年は去年からの積み残しを片づける一年。

 天皇杯決勝をテレビ観戦。C大阪2-3v清水 場内が両チームサポーターで満員なので驚いた。しかしあのゲームを見せられたら両サポーターとも満足だろう。思わず手に汗握って興奮の好試合。Jリーグもバカにしたもんじゃないでしょ?


1/3(木)〜5(土)
 妻の実家に帰っていたんだけど、なんか缶詰状態でした。
1/6(日)
『乱視読者の帰還』読了。これは名著ですね。読書家なら誰でもどこかで「あ、この作家読みたい/読まなきゃ」と感じるポイントがあるはずだ。オレの場合はチャールズ・ウィルフォードだ。読まなきゃ。滝本さんの『アメリカン・ノワール』が出る前に。
 とはいってももちろんいちばんいいのはナボコフについて書いたエッセイである。最高傑作は「はめこまれた歯」というナボコフの入れ歯をめぐる論考だと思う。入れ歯にナボコフが英語に感じていた(だろう)違和感を表象させ、言葉のリズムを入れ歯にあたる舌としてイメージさせる手際がきわめて見事なのである。そうやって入念に伏線を張っているので、いざ『ロリータ』の有名な書き出しを持ってくると、なんの注釈をつけなくとも見事な頭韻のリズムが読みとれるのだ。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com