ベスト10の季節

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12/1(土)
 高田馬場に出かけたんで、大森望にパソコンをつながせて、リアルタイムで速報されるw杯抽選を見ながら大騒ぎする。日本の組はベルギー、ロシア、チュニジアとなったわけだがこのインチキぶりはすごい! これなら行けるぞ! と狂喜乱舞。FIFAの抽選がインチキだというのは古手のサッカー・ファンには周知の事実なんだが、それにしてもこのインチキぶりは……「いくら払ったらこんな組み合わせになるんだよ!」というイングランド人ファンの血の叫びに思わず同意してしまったよ。
 政治力無いと言われつづけたJFAだけどやるときゃやるなあって感じである。それに比べて韓国は最後の最後で計算違いをしちまったか? アメリカには勝てると思ってるみたいだが、アメリカなかなか強いよ。チュニジアとアメリカどっちかって言われたら、オレならまちがいなくチュニジアを選ぶ。
12/4(火)
 フィルムセンターでアントニオーニのデビュー作『ある愛の記録』見る。アントニオーニと言えば見ていると死にたくなるような鬱映画なわけだけど、これはまだデビュー作だけあって真の鬱を達成するには至らない。つうか、主人公が鬱なのに合理的な理由があるのである。こんなもんじゃあまだまだ。まあしかし、いかにして鬱を達成するのかを確認できておもしろかった。

『運命の双子』(ダリン・ストラウス 角川書店)購入。オリジナル・シャム双子チャンとエンの物語。でも小説なんだね。


12/5(水)
『本棚探偵の冒険』(喜国雅彦 双葉社)いただく。初エッセイ集ということですが、古本マニアの夢みたいな豪華きわまりない装幀。月報も入ってるし、検印まである!
 あ、中身ももちろんすげえ笑えますよ。

『ご近所探偵TOMOE』(戸梶圭太 幻冬舎)読む。30分で読んだ。たぶん書くのにもそれくらいしかかかってないと思うけど。いや最高。当然シリーズ化されるんだよね?


12/6(木)
 メディアボックスにて台湾のスーパーマリオネーション映画を見る。すげえ。かっちょいい。最高。

 疲れてるんだろうか。頭がバカになって難しい表現が思いつかない。狂牛病かな。


12/7(金)
 そろそろベスト10週間。

 秘宝ベスト10はなぜか今年からベスト5になってしまったので、ここにベスト10を書いとく。

  1. 『回路』(2001 黒沢清)
  2. 『セブンス・コンチネント』(1989 ミヒャエル・ハネケ)
  3. 『殺し屋イチ』(2001 三池崇史)
  4. 『実録外伝 ゾンビ極道』(2001 佐々木浩久)
  5. 『ベレジーナ』(1999 ダニエル・シュミット)
  6. 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001 原恵一)
  7. 『少林足球』(2001 周星馳)
  8. 『カンダハール』(2001 モフセン・マフマルバフ)
  9. 『ヒューマン・ネイチャー』(2001 ミシェル・ゴンドリー)
  10. 『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000 ダーレン・アロノフスキー)

 アメリカ映画がダメな年だったなあ。去年の一位は『カリスマ』だったんだが……ひょっとして毎年黒沢清を一位にしてしまうのか、オレは?

 さらにSFM(というか『SFが読みたい!2002年版』のベスト投票。今年は珍しく国内も投票(って『ΑΩ』に投票したかっただけなんだが)。

国内作品

  1. 『ΑΩ』 小林泰三
  2. 『回路』 黒沢清
  3. 『黒い仏』 殊能将之
  4. 『夜啼きの森』 岩井志麻子
  5. 『赤い雨』 戸梶圭太

海外作品

  1. 『サバイバー』 チャック・パラニューク
  2. 『オルガスマシン』 イアン・ワトスン
  3. 『タクラマカン』 ブルース・スターリング
「エデンの園だって、巨大な美しい鳥篭にすぎなかった。りんごをかじらないかぎり、おまえは死ぬまで奴隷の身だ」とアジるパラニュークは相変わらずもっとも先鋭的な作家でありつづけている。『サバイバー』はカルトとハイジャックについての物語だ。

12/8(土)
『リンダスタイル〜元気のひみつ〜』(山本リンダ 河出書房新社)、『グランドセントラル駅・冬』(リー・ストリンガー 文藝春秋)、『アンダー・ザ・スキン』(ミッシェル・フェイバー アーティストハウス)いただく。

チャンピオンシップ第2戦をテレビ観戦。 鹿島1v-0磐田 ここんとこ鹿島でも満員にならなくて大丈夫なのか?と思わされることが多かったんだが、今日は満員でしたな。試合内容についてはあちこちで書きつくされているのでもういいでしょう。鹿島は来年が楽しみなチームになった。


12/9(日)
 午後、編集しているリンチ(『マルホランド・ドライヴ』のプロモ用)のフリペに図版が必要とかで川勝氏が来訪。『ハリウッド・バビロン』など貸す。かわりにウォーターズ関係のビデオなどお借りしました。

 夜、ロフト・プラスワンのマカロニ総決起集会にちょっとだけ顔だして主催者I氏と話す。マカロニDVDボックスはなんかすごいことになってるみたいである。うーん、やはり買うしかないのか。しかし全部はなあ……


12/10(月)
 赤坂見附に出かけて中華料理を食う。うまかった。たらふく食って大いに酔った。
12/11(火)
『鏡の中は日曜日』(殊能将之 講談社)、『モンゴル帝国の興亡』(岡田英弘 ちくま新書)、『サッカー批評#13』(双葉社)購入。

〈本の雑誌〉を見ていたら『サッカーの敵』がベスト10に選ばれていた。営業課長の杉江さんありがとうございます。白水社の方々も喜んでいます(たぶん)。『ネバーウェア』も入ってれば言うことなかったけど、鏡明がベスト10に選んでくれたからいいや。たぶんSFMのベストにも入るだろうし(実のところ、今年は誰が選んでも海外SFのベストはあまり変わらないだろうと言われている)。


12/12(水)
『私は銀幕のアリス』(ニコル=リーズ・ベルンハイム パンドラ/現代書館)いただく。映画草創期の女流映画監督アリス・ギイの自伝。いや、まさしくパンドラが出すのにふさわしい本だ。ただしひとつだけどうしても納得のいかないことが。このタイトル。なんで「銀幕の国のアリス」じゃないんだ?
12/13(木)
 池袋CC授業最終回。忙しかったんでビデオも資料もおざなり。でもIllusion-Oとか手作りして心尽くしのおもてなしって感じだ。
 終了後、打ち上げ。大変だったけど、なかなか楽しかった……と書くと「じゃあまた来年」と言われそうなんだけど、はっきり言ってもうネタがありません。
12/14(金)
 ワーナーで『オーシャンズ11』。なんかソダーバーグってこういう映画の作り方を根本的にわかってない気がするんだよなあ(いや、そう思っているのは世の中でオレだけらしいんだがね)。オーシャン役にクルーニーというのは百点満点のキャスティングなんだが、あとは……

 その後外苑前でケーブルホーグ忘年会。例によって(?)荒れまくっていたが、オレは隅の方で中原昌也と平和にくだらん話ばっかしてた。あまり夢中になって、もう一軒ハシゴするはずだった忘年会に行けずじまいだったよ。


12/15(土)
『本当はこわいフツウの人たち』(香山リカ 朝日新聞社)いただく。

 夜、『血を吸う宇宙』公開前夜祭秘宝総決起集会@テアトル新宿。佐々木監督、主演の中村愛美と中原の4人でトークする。
『発狂』のときも思ったんだが、このシリーズって女優とトークするだけでセクハラになってしまう(笑)。で、今回は中原がセクハラ攻撃を一手に引き受け、それなりに盛り上がって良かったですわ。みんな喉元まで出かかっていたギャグがいろいろあったんだが、それは自粛の方向で。

 その後は朝までみんなで飲んでました。途中から中原がカラオケをはじめちゃったり。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com