客席に足立正生
◎今月のお仕事 とくになし
11/2(金)
国際フォーラムのコリアン・シネマ・ウィークに行こうかと思っていたのだが、とんでもない混雑ぶりと聞いたので敢えなくリタイヤ。んでもって内覧試写を見に行きました。久しぶりに滝本誠さんに会う。
その足で新宿へ出かけ、Loft+1で東雲会。今回は特別ゲストがロイド・カウフマンということで、なんかそれなりの盛り上がりを見せていたわけである。オレの方は中原とのんびり。今日の話題はもっぱらポール・レダー(ミミ・レダーの父)研究。
11/4(日)
中野に出かける。タコシェで『あかまつ別冊 戦後セクシー雑誌大全』(まんだらけ出版)、『石井輝男秘密地帯 盲獣VS一寸法師アンド?』(石井プロダクション)購入。石井輝男の本はどうやら『盲獣VS一寸法師』のパンフ代わりらしんだけど、これいつになったら見られるんだろうか。『地獄』主役の女の子がいかに脱がされたかを綴った自筆マンガのタイトルが「私たち知的じゃなくてよかった」……泣ける。
あと、ブックオフで『Double
Platinum/三輪ひとみ・明日美写真集』(ケイエスエス)を見つけたので買ってしまいました。すいません(って誰に謝ってるのかわかんないけど謝りたい気分)。
11/5(月)
一般試写にこっそり混ざって見る『ピアニスト』。本年度カンヌ映画祭男女優賞作品です。前からうすうす感じてたんだけど、ミヒャエル・ハネケってドラマ下手なんじゃないかなあ。ドキュメンタリー的な部分はものすごくうまいんだけども。この映画は前半の1時間はまったくもって素晴らしいんだけど、ドラマが動き出してからメタメタな感じ。
なんかOLのおねーさんがいっぱい来てましたけど、終わったあとみんな呆然としてましたわ。『ピアノ・レッスン』みたいなの期待して来たんだろうね。罪作りだなあヘラルドも。
11/6(火)
TCCで韓国の少女映画『少女たちの遺言』。脚本と編集がどうにも。なんか論理のない映画作りだなあ。こういうのをなんと言えばいいのだろう。ムード・ホラー?
ともかく、古今東西少女映画の最高峰は『ピクニック・アット・ハンギングロック』と『乙女の祈り』であり、結局のところこの二本を越える作品は作られていないのである。少女ものを作るときはそのことをよく考えてからにしようね。
その後飯田橋にてトーレン・スミス社長様御一行他と食事。他というのは水野純子嬢だが、映画の趣味がすばらしすぎて感涙。
11/7(水)
アーシア・アルジェントの監督デビュー作『スカーレット・ディーヴァ』の試写。うーん、バカ女映画。バカ女がバカ女につきもののさまざまなバカ経験をするって映画なんだけど、問題はそのバカ女が世界的女優という設定になっていることである。アーシア・ファンじゃないとちょっと辛いと思います。ファンにとっては、これだけ盛大に脱いでくれたら文句はなかろう。かなり……な陰毛まで見えます。
夜、日本代表1-1イタリア代表 ともかく柳沢のスーパーゴールに尽きる。あのくらい見事なゴールなら、相手がどうとか関係ないよね。柳沢、稲本、宮本と贔屓の選手が活躍したのでとっても楽しい試合。
11/8(木)
授業ですね。第三回。今日はおまちかねのフリーク映画篇。
11/9(金)
ヘラルドで『私は好奇心の強い女』試写。かつて性革命の嵐とともに日本上陸を果たしたスウェーデン製のセックス映画が、今おしゃれ物として再上陸。『好奇心の強い女』にはイエロー篇とブルー篇があったのだが、これはもちろんイエロー篇の方だ。ところで、気づいていない人もいるかもしれないが、これはもちろんこの映画のことである。
その後松竹にて『スパイ・キッズ』。音楽がダニー・エルフマン。なので悪役のテーマがまるっきり『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』。エルフマンって本当にぜんぶ一緒だよねえ。まあバートンの魔性はないんですが。
11/10(土)
早稲田大で上野昂志、荒井晴彦、中原昌也とトークショー。雨の中にもかかわらず、多数のご来場ありがとうございました。客席で見ていた妻は中原の如才なさに「大人だ……」と感心していたという。「それに比べてあんたは子供よ!」とも。
しかしいちばんすげえのは客席に足立正生がいたことだと思うのだが。みんな、なぜ騒がない。その後新宿でしばらく飲む。
で、帰ってW杯ヨーロッパ予選プレーオフ ウクライナ1-1ドイツ なんか、すっかりドイツ的な戦い方が復活しているではないか。このつまらんサッカーができるんなら別に大丈夫じゃないのか。しかし、あの相手なら絶対ヤンカーだろうと思ったが(で、ひたすらハイボール放り込み。ああつまらん。でもそれがドイツ)。
『今昔続百鬼・雲』(京極夏彦 講談社)、『切り裂きジャック最終結論』(スティーブン・ナイト 成甲書房)、『ボトムズ』(ジョー・R・ランズデール 早川書房)購入。『切り裂きジャック最終結論』はジャック関係本の中でも一、二を争う電波本として有名なものである。したがって真面目な研究者にはあまりお勧めしない。なお、ついでながらこれはアラン・ムーアの『フロム・ヘル』の元ネタだったりするんだな(そこら辺の話は、今度まとめて書きます。ここら辺で……と言ってもいったいいつになるのかわからんが)。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com