黒沢清ウォッチ日記

◎今月のお仕事 『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン インターブックス)、ただいまSFonlineでプレゼント中。オレが個人的に出してるプレなんで、つつしんで御応募くださいませ。
   10/20(土)@テアトル新宿 Jホラー・コミッションで清水祟(『呪怨』)、豊島圭介(『張り込み』)とトーク。オレのトークはどうでもいんだけど、オールナイトでは『九十九本目の生娘』が上映されます。これ必見だぜ!


10/1(月)
 ワーナー試写室で『ソードフィッシュ』。ハル・ベリーの百万ドルおっぱいを見に行く。裏『マトリックス』みたいな映画ですな、製作ジョエル・シルバーだし。言い換えれば、こういう話を『マトリックス』みたいな形で実現したウォシャウスキー兄弟がいかに凄かったか、ということだ。いや、これだって悪くはないんだけど。
10/3(水)
 韓国映画『リベラ・メ』の試写。宣伝会社の人から「犯人役の男優があんたに似ている」と強く言われたからだった。で、見てみたんですが、韓国ではスーパーモデルの人らしいんで、まあ誉められたことにしておきましょう。ついでですが、あと、有名人では中井貴一に似ていると言われたこともあります。しかしだからといって中井貴一がオレに似てるとか、父が佐田啓二似だとかいうことではないので、誤解なきよう。
 それよりも主役の人が黒沢清に似てるのが気になったよ。

 平凡社より『陰陽師ロード』(荒俣宏 平凡社)いただく。便乗本か? しかし元祖阿倍晴明はこっちだ。


10/4(木)
『死者の日』(ケント・ハリントン 扶桑社)、『堕天使は地獄へ飛ぶ』(マイクル・コナリー 扶桑社)いただく。いつもありがとうございます。

 夜、篠崎誠監督と松田プロデューサーが来宅。篠崎監督は高崎映画祭で上映される日比野こづえ(衣装デザイナー)を扱ったドキュメンタリーを作っているのだが、妻がその音楽をつけることになったのである。で、しばし歓談ののち、ピアノの簡単な録音。そのあとも仕事だそうです。頑張るなあ。

 夜、日本代表0-2セネガル 試合的には完敗(失点は事故みたいなものだが、前半で勝負がついていてもおかしくなかった)なので、個人評のみ。○は稲本くんと柳沢くん。稲本はさらに強さを増して自分のポジションは完全制圧。今後の課題は自分のポジションでない部分を押さえこむだけの読み能力だろう。×は森岡くんと高原くん。森岡はラインコントロールはともかく、一対一の能力が低すぎる。


10/5(金)
 美学校試写室で『日本鬼子』見る。日本軍の対中十五年戦争時の残虐行為を、元軍人の証言でつづる二時間四十分。『夜と霧』とか『黒大陽731』とかの系譜につらなる戦争残虐モノとしてお勧めしたい。見るときには、この兵士たちが何を語っているかだけでなく、何を語っていないかにも注目すべきである。たとえば、民間人を虐殺したことは堂々と語るにもかかわらず、なぜかレイプについて語ろうとする人は少ないのだ。

 夜、eiga.comの事務所に出かける。近所の一軒家を改装したという焼鳥とワインの店で飲む。旨かった。そこで出た話。「どうもワーナーの映画って爆発するのが多いね」「ワーナーはテロに弱い(笑)」「いや、それ全部ジョエル・シルバーのせいじゃないのか」


10/6(土)
『文藝』冬号届く。中原昌也特集。これは必読だ。何がすごいって、中原の小学校時代の作文とかが載っている! 普通、こういうのって犯罪者とかが晒されるものじゃないんですか? さらに凄いのはその作文、今の小説とほとんど変わってねえ。ここで 1)小学生の感性を保ちつづけるのが大事なんだなあ と思うか 2)頭の中身は小学生のままか!? と思うか、あなたはどっちだ!?
10/7(日)
 日本2-2ナイジェリア うーん、悔しいのお。勝てたゲームだったのに。まあ勝ちが最優先の試合じゃないからしょうがない。大活躍の広山を見るにつけても、やっぱりいちばん大事なのは強さだなあ。
 ムラさえなくせば稲本はワールドクラスだ、と常々思っているのだが、今日はけっこうそれに近かったか。あ、あとぼくは知的な選手が好きなんで宮本を贔屓していることは隠さないけど、実際良くなかった? 雨(で相手のスピードが抑えられてた)のせいかもしれないが、スピードでちぎられなかったのは素晴らしいと思う(松田は何度かやられてた)。
10/9(火)
 フィルムセンターの図書室にこもって調べもの。役に立ってるのか? 立ってると思うことにしよう。じゃないとやってられんわい。

 行きがけ、電車に乗ってたら足をちょんちょんとつつかれる。ん?と思って見たら黒沢清だった! いやあびっくりしたよ。どもっちゃったりして。「どどどーもくろさわさん!」
 あまりびっくりしたんでトビー・フーパーと会ったときの話を聞くのを忘れていたよ。


10/10(水)
 コミカレ授業の教材作り。ってビデオをオフライン編集してただけなんですが。ある意味予想通りというか、大変なことになってしまった。
 っていうか。大変なのはオレじゃなくて、運命のいたずらでオレの下僕としてこき使われる運命になってしまったさる筋の人の方なんですけどね。いやあまことに申し訳ないことであった。ま、これも運命のいたずらと思って諦めてくれい。

 とりあえず目鼻のついたところで、あとは頼んだと言い残して帰る。


10/11(木)
 池袋西武コミュニティ・カレッジで授業(第一回)。なんかとっちらかった話で申し訳ないことであった。どうも、自分の中できれいに整理できていない。

『ポップ中毒者の手記2(その後の約5年分)』(川勝正幸 DAI-X出版)いただく。

 えー、このところ日記がつまらないというのは重々承知しておりますが、残念ながら面白くするだけの精神的余裕がなかなか得られないのです。申し訳ありません。年内いっぱいはこんな調子だと思いますが、年明けたらなんとかなるのかなあ。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com