町山アテンド週間

◎今月のお仕事 『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン インターブックス)好評発売中。
 池袋コミュニティ・カレッジで映画講座やります(笑)。10/11〜隔週木曜日予定。詳しくは03(5992)0496まで。


8/28(火)
 ソニーPCL試写室で『殺し屋イチ』内覧。

 スゲエ! 三池祟史の最高傑作では。もちろん本年度ベスト1候補。試写終わったあと松尾スズキが映画と同じキャラで出てきて恐かった(笑)

 その後町山と小学館へ出かけ、『サンデーGX』編集長のK氏に飯をおごってもらう。町山はどこへ行ってもくだらない話をしては「いやーあんたおもろいわ」とメシをおごってもらっているのだが、なんか太鼓持ちみたいでゲスな。


8/30(木)
 新宿でビデオを借りてから洋泉社へ。今日も町山と飲む。あと映画宣伝マンほか。『レオン』一本と『アルマゲドン』1/3本分くらい町山のバカ話を聞いた。

 町山来日中のアテンドをやってる感じ。でも誰もお金くれないんですけど。


8/31(金)
 神保町に出かけ、河出と打ち合わせ。

 なぜかホーム・パーティをすることになってしまって、平凡社とかHarper's Bazaarとかの友達を呼ぶ。町山? いないわけがないでしょ! ソーメンなどすすりながらだらだら喋っていたらいつのまにかとうに終電のない時間になってしまった。結局朝の5時まで喋っていった人が二人。お疲れさまでした。


9/1(土)
 スカパーで毎日欧州サッカーを見ているブルジョアな大森望からワールドカップ予選を観戦しないかとお誘いが。というわけでのこのこと西葛西へ出かける。アイルランド1-0オランダ ドイツ1-5イングランド
 ぼくは物事があるべきかたちであるのが好きである。オランダは世にも美しく観客全員を嘆息させるサッカーをしながら散り、ドイツはフリーキックから挙げた得点をのらりくらり守りきって勝ってしまうのが望ましいと思う。したがって、本日の結果はまったく不本意なものであった。まあでもこれでファン・ハール時代が完全に終焉すると思えば許せるか……ってアヤックスに戻ってきたらどうしよう!
 あとオーウェンはすっごく好きな選手だけど、あんなのはドイツではないと思う。ノヴォトニーよ! 最初に抜かれたときにオーウェンの臑を蹴り折るのがドイツのディフェンダーってもんだろうが! イングランドが点取るたびにベンチのフェラーが映るんで異様に受けた。
9/2(日)
『ルー=ガルー忌避すべき狼』(京極夏彦 徳間書店)読む。話が『××の□』やんとかキャラが妖怪シリーズと一緒だとかそういうことよりも、このまだるっこしさはなんなんだ! とくにあのポリティカリー・コレクトなカウンセラーの人が出てくるともううっとうしいのなんの。で、長々と堂々めぐりの思考をくりかえしてるんだけどまったく具体物に近づかなくて、抽象的な描写のままなのね。そこら辺もまだるっこしく感じられる原因だと思う。その描写そのものが世界観になっているとかいうんならそれなりにわかるんだけど。
 これだけのギャグのためには、少々長すぎるのでは。
9/3(月)
 恒例となりつつあるツタヤ新宿店巡礼。しかし『世紀末猟奇地帯』のビデオは置いていなかった。しょうがない、ビデマで探すか。その後『食人族』のDVDを買おうと歩きまわったが、どこいっても食人ボックスしか置いてねえ!
『ソウル・オブ・ブラックムービー』(白夜書房……いまさら)、『新映画宝庫vol.3 スプラッターカーニバル』(大洋図書……しぶしぶ)購入。
9/4(火)
 ヤクルトホールにてマライア・キャリー初(そして願わくば最後の)主演映画『グリッターきらめきの向こうに』。いやあ、こういうの見に行ってしまう感性ってどういうんですかね。マライア・キャリーは最初の登場場面(1983年の設定)から最後までまったく化粧も表情も何も変わらないんで、大根を通り越して能面のようだった。ちょっと恐かった。タンクトップの紐が肩に食い込んでいたりするのもいとをかし。
 当然ながら、試写に来ているのは暇そうな試写会族ばかりだったという……
9/6(木)
 ビデオに撮ってW杯南米予選。アルゼンチン2-1ブラジル もう格が違うという感じだった。まるっきりのまぐれで点を取ったあとはもう必死で守るのみのブラジル。リバウドまで引いちゃって(解説の風間八宏は「シメオネとのマッチアップ」とか言ってたけど、なんでブラジルゴール前でマッチアップしなきゃならんわけ?)、カフーはどこへ行ったのかキリ・ゴンザレスとプラセンテにやられ放題の右サイド。これでまだベロンとバティがいないんですけど。
 ヤバイよ、これ。マジで。

 で、ようやく入手した『食人族』を見てたら妻が(見るなと言ったのに)覗きこんで、それがたまたまカメを食う場面だったもんで「信じられない! 最低!」と怒ってしまった。ああ、やはり『食人族』は女には理解できないものなのか? これが家庭崩壊の序曲なのか?  『食人族』離婚ってそれ芦屋小雁より情けねえ。


9/7(金)
 平凡社の某氏より『センセイの鞄』(川上弘美 平凡社)いただく。おお川上弘美。実は読んでないんですけど、この機会だから読んでみようと思います。「蛇を踏む」とかはね、どうも生々しくっていけねえや。
9/8(土)
 12時アオイスタジオ。

 さすがに辛かったっす。夜、借りてきた『ヤコペッティの残酷大陸』見る。いやあおもしれえぜ。


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com