◎今月のお仕事 『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン インターブックス)好評発売中。
家を出るときはもう一本試写を見るつもりだったけど、あんまり疲れたので帰る。すいません。
明日へ生きる気力がわいてきましたよ。とりあえずあと4ヶ月がんばって生きていこう。
映画が終わると外はものすごい豪雨。やったー! 終わったあと、秘宝・田野辺、中原昌也らとお茶を飲む。ところで、ウェブ上でフィルタリングされるコンテンツとしてはアダルトやグロテスク、悪趣味(うちやね)などの他に「耐えがたい冗談」というカテゴリーが存在するという。今日あきらかになったところでは、中原は存在そのものがウェブ的にはフィルタリング。あまりに耐えがたい駄洒落のせいで、ちっとも打ち合わせにならーん。
日比谷スカラ座で『千と千尋の神隠し』。終わったあと、場内各所で「えーわかんなーい」「これって夢落ち?」などの声が。そうか、いまどきの映画観客は宮崎駿ですらわかんないのか。これじゃあブラッカイマーがヒットするはずだわ。
しかしそう言いながらオレももひとつよくわからんところがある。ゲロをだらだら垂らしながら千尋にせまってくるカオナシはどう見ても監督のリビドー部分(この映画は宮崎駿の内世界であるからして、すべてのものは宮崎駿の一部。これは当然のこと)なんだが、それを××××に置いてくるというのはどういう意味なんだろうか?
で、その足で国際フォーラムの『ジュラシック・パーク3』トーキョー・プレミア。もう国際フォーラムの試写とか行くのやめようかなあ。あんなところで見たら、どんな面白い映画でもつまらなくなっちまうよ。今日なんか三階席だぜ。
例によってクロが出てきて司会。ゲストがサム・ニール。花束贈呈は真中瞳。プレミアのときの花束贈呈係の微妙な安さがなんとも言えず素敵なのでした。
帰ると東北新社よりDVDが届いている。実はヘルツォーク作品のDVDが出るとかで、そのライナーノートを頼まれたのである。「え、どんな感じですか?」とかいろいろ聞いてるうちに、「じゃあサンプルがあった方がいいですね。なんでもお送りしますよ。何がいいですか」と言われたので「……『エマニエル夫人』全集」
あ、ありがとうございます! 原稿料よりこっちの方がぜんぜん嬉しいです! ちなみにヘルツォークDVDは9/26発売です!
『PIMP』(アイスバーグ・スリム アーティストハウス)、『暗殺者教団』(岩村忍 ちくま学芸文庫)買う。『PIMP』は実在ピンプの自伝で、ブラック・カルチャーを語る上でははずせない名著です。訳は頑張ってると思うけど、やはり苦しい。
しょうがないんで茶店にこもって仕事する。ちっともはかどってないけど。
前にも書いたけど、どんないい映画だろうと最低の上映環境で見ればそれだけの映画になってしまう。それで行けば、狭い試写室の床に座らされ、ケツと首の痛みをこらえながら132分の映画を楽しめたんだから、これはすばらしい傑作だと言ってもまちがいあるまい。
でもなあ。なんでここまでして見なければならないのか。いや仕事だからってことなんだけど。以前から一部で囁かれている試写環境の悪化だけど、かなりすさまじいところまで来ていると言わざるをえまい。少なくとも、この映画について言えば、オレにとってはさっさと帰って、1800円払ってユーロスペースで見る方がずっと良かった(たぶん今度からはそうする)。でも、映画評論家の看板を背負ってると、それは許されないということなんだろうかねえ。なんだかなあ。