すっかり毎日が猿週間
◎今月のお仕事 『ネバーウェア』(ニール・ゲイマン インターブックス)好評発売中。
7/16(月)
朝っぱらからお台場まで出かけなければならん。しかしまあ遠いね。フジテレビの社員は毎日こんな思いをしてるんでしょうか……ってフジテレビの社員は朝から出社しねえよ。いや、別にカタギなら驚くような時間じゃねえか。
その後渡辺麻紀、若林ゆり、高橋良平と飯を食う。食後、女性陣はトイザラスだかに出かけ、おっさん二人はおうちに帰りましたよ。だって眠いもん。
7/17(火)
帝国ホテルで『Planet
of the
Apes/猿の惑星』(正式表示)のティム・バートン様ご一行記者会見。ティム・ロス、エステラ・ウォーレン、それにまだ見ぬ父祖の国にやっと来れたと思ったらやっぱりメイクで顔を見せられなかったケリー・ヒロユキ・タガワ。しかしあからさまにやる気のないティム・ロス、冗談ばっか言ってるバートンと違い、いちばん真剣なコメントをしていたタガワ氏は猿ながらも立派な猿ということで株を上げたかも知れない。一方で株を下げたと思われるのがでしゃばりまくるバカ女エステラ・ウォーレン。聞かれてもいないのにしゃしゃり出ては、「あたしってば女優として〜」てな調子でさえずるさえずる。
高橋良平とお茶して帰る。二日連続でデートか!?
7/18(水)
8時半起床。シャワーを浴びてから黒い長袖シャツを引っぱり出してきて着る。この時期に黒の長袖はあまりにも暑すぎるが、ティム・バートンに会うときの制服だからしょうがないの。夏場のゴスは辛いなあ。
帝国ホテルにてバートン・インタビュー。ティムくんは例によって狂騒的に喋りまくっていた。それでも時差ボケか、何度かあくびをかみ殺すような場面もあったが。最近のバートンにはいろいろ思うところもあるけどさ、やっぱり天才だしね、オールタイム・ベスト級に好きな映画何本も作ってくれた人だしね、幸せならそれでいいじゃん、と思えたな、今日は(別れた恋人を見守っている気分)。今回、いちばん心に沁みた一言。
(ステイン・ボーイの話を聞いたとき)「いやあ、なんかデカい映画ばかりだからプレッシャーもきつくてねえ。なんか昔やってたみたいなちっちゃなことを、好きなようにやりたかったんだよ」
帰ってお昼寝。その後Esquire原稿をアップ。
7/19(木)
1時から『猿の惑星』の試写だなあ……と思って起きたら12時半でした。さすがに間に合わん。〈映画秘宝#24〉が来ている。田野辺くんがすっかり洗脳された結果、今号からえばぐり改めイエスタディ・ワンスモアになっちゃいましたよ! しかも二本立てです。なんか暑さのせいか、編集後記がうだりきっててちょっと心配になるなあ。
新宿で『ネバーウェア』の打ち上げ宴会。デザイナーのGeorgeさんと版元インターブックス、あと文春とかソニマガの編集者とか大森望とか。新宿のちょっとネバーウェアっぽい店(メニューに「天使のだしまき卵」とかあるのね)だったんだけど、ワインをほぼ一人一本ペースで開けるというかなりアル中な宴会になってしまった。オレはほとんど寝てましたが。気がついたらもう一軒行って3時まで。ソニマガでは〈映画秘宝〉(に書いた2001年本の悪口)が読まれているということはよくわかりましたわ。
Numberの別冊とかNumber
Videoとかもらう。いくら悪口を言っていても、やっぱりもらうとうれしくて読んでしまうオレ。でも杉山氏の原稿はやっぱ嫌い。
7/20(金)
ここ数日の中では耐えられる気温だったのでは。
7/21(土)
今日って休日なんですか? なんかドミノ法みたいなのがあったよね?
岩井志麻子の『夜啼きの森』読了。なんか、最後が蛇足って感じがするなあ。途中まではすごく好きなんだけど。鬼が森から降りてくる予感をにおわすあたりのところで終わっちゃっても良かったんじゃないでしょうか。
でもまあ、全体としてはとても好き。
7/22(日)
夏はやっぱホラーだよね。なんでフィルムセンターに『怪談・お岩の亡霊』見に行く。61年の東映版、ということで加藤泰監督作品。
加藤版は圧倒的に正統派なんで、すべてが知っているとおりに起きる。なんか歌舞伎見てるみたいだ。「お、ここでお岩の見せ場だな。いよっ! 待ってました! 戸板!」とかそんな感じ。でもお岩が髪をくしけずるところはやっぱ恐いですな。
どっかの映画学校かなんかのクラス参観だったらしく、学生が大量にドヤドヤ入ってきてたいへん不快であった。いや、無礼なのは許す。オレもたいがい無礼だ。でもイビキかいて寝るんじゃねえ。
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Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com