コンフェデ杯週間

◎今月のお仕事 『サッカーの敵』(サイモン・クーパー 白水社)。東欧とアフリカと南米のサッカーについて書いたルポルタージュ。そろそろ次の本が並ばないとな。


5/31(木)
 美学校でナナ・ジョルジャーゼのグルジア映画『シビラの悪戯』。この監督、『ロビンソナーダ』も見ているはずなんだが、どんな映画だったかさっぱり覚えてない。これ見て理由がわかったよ。画面は確かにきれいなんだけど、どうも散漫なんだよなあ。

 さて、フジテレビが絶叫すればするほどどんどん盛りさがるコンフェデ杯(思うに、盛り上がらないのはフジのせいでもある。日本戦以外は放映しないって「どうでもいい大会です」って言ってるようなもんだよねえ)。スカパー見られないオレ的には今日が開幕 日本3-0カナダ まあ順当な結果か。中田は時差ボケでボロボロ、途中、トルシェに交代を直訴したりしてた。あんな態度を取れるのは中田だけだろうね。
 稲本はスーパープレイと凡ミスをなんの脈絡もなく織りまぜられるという意味ですごい選手だが、今日でいくと前半はワールドクラス、後半2-0になってからはJ2クラスだったなあ。稲本のワンボランチはまだ時期尚早か。


6/1(金)
 午後、池袋コミュニティ・カレッジのTさんと打ち合わせ。

 その後急いで神保町に向かい、青土社のM氏と打ち合わせ。このふたつの打ち合わせ、実は同じものに関してなのです。そういうわけで仕事仕事。
 ちなみにM氏は小谷真理の担当でもあり、青山真治の担当でもあるという。いえ、とくにオレの方から申しあげることはございません。

『ラース・フォン・トリアー/スティーグ・ビョークマンとの対話』(ラース・フォン・トリアー、スティーグ・ビョークマン 水声社)、『ピンク映画館の灯』(高瀬進 自由国民社)買う。


6/2(土)
 出かける予定だったが、コンフェデ杯の試合があったことを思い出したので中止。妻と千石まで散歩に行っただけ。

 日本2-0カメルーン いやあどうなってんだよ松田。こないだの試合では小野の良さに驚いたが、今日は松田だ。ライン・コントロールも完璧で、飛び込まずにギリギリまで我慢し、ヘディングは絶対に負けず、ここぞというところでは絶好の飛び出しでボールカット。どうしたんだ、いきなり大人になったか? 宮本の脳味噌を移植してもらったのか? おかげで明神と組んだ右サイドがストロングサイドになってカメルーンを完封。


6/3(日)
 あまりに気分が良かったので、チケぴで準決勝戦のチケットを買ってきてしまった。フランス来い!

 夜、バウスに黒沢清セレクションのレイトショーを見に行く。とやかくあって映画は見なかったんだが、篠崎誠との対談「恐怖の映画史」は買ってきた。600円は高いが、まあ原価なんだろうな。
 中身は大爆笑。そうか、起きあがりものか……いや、オレも『犬神の悪霊』見たときは「『引き裂かれた尼僧』と同じだ……」とは思ったんだよ(過去の日記に書いてあるはずだ)。でも、それが恐怖の本質だとは気づかなかったなあ。


6/4(月)
 コンフェデ予選リーグ最終日 日本0-0ブラジル 日本がメンバーを落として、ブラジルに引き分けてやるという意味では画期的な試合だったが、それだけだったな。上村はやっぱりダメだということがわかっただけだった。水曜日は、残念ながらフランスとは当たれないようである。

 ぷちbk1として殺人図書館を作ってみる。といっても〈TITLE〉に書いた原稿をHTML化しただけだけど。とりあえず過去の書評をリンクしていく方向で。


6/5(火)
 タコシェまで出かける。『純にもぬかりはある/早見純自選最低作品集』(ひよこ書房)、『Notebook of the Living Dead』(ダルマ・プランニング)第二版ほか買う。なぜか買い逃していたんですが、この本、第二版でちょっと原稿とか増えたとか。版を重ねるごとにどんどん新しい原稿が増えていくから、マニアは全部買いつづけ、本棚にゾンビのように増幅していくことを狙った仕掛けなのだというのは本当なのか?(嘘)
6/6(水)
 雨。

 シネカノンに『贅沢な骨』を見に行く。オレは行定勲監督という人にはなんの知識もなく、ただ麻生久美子とつぐみが出ているというので見に行った。しかも麻生久美子ホテトル嬢役だっていうじゃないか。もう、無駄な気合い入りまくり。で、オープニングでモノローグが聞こえてきた瞬間に「オレの見る映画じゃなかった……」って悟ったよ(その後終わるまでずっと呻吟していたので、まわりには大変迷惑をかけたことと思う。申し訳ないことであった)。
 その昔、中原昌也が『BeRLiN』って映画の評で中谷美紀を怒らせたという話がある。「ホテトルなのに脱ぎもしねえ。溝口じゃあるまいし、気取ってんのか」とかなんとか書いたからなんだね。で、オレとしては麻生久美子ちゃんをあんまり怒らしたくはないので、何も言わないよ。つぐみは相変わらずバリバリだぜ。

 ワイズ出版の『妖かし大蔵新東宝』(那智史郎・繁田俊幸)買う。まあこれは買わんとね。


6/7(木)
 今日は某超大作の披露試写会があったんだけど……

 気がつくと横浜国際競技場に立っていたのだった。コンフェデ杯準決勝日本1-0オーストラリア いやあ燃えた燃えた。んでもって濡れた濡れた。オレはバックスタンド二階席だったのでそれほどでもなかったが、一階にいた大森望はたいへんなことになっていたらしい。 試合の中身は中田のワンマンショー。しかもキャプテンマークまで巻いてたし、試合後はインタビューに答えてたし、いったいどうなっちまったんだ?
 前半は小野のポジションが低すぎたのと、稲本が中途半端なところに構えていてプレスがかからなかったせいで相手に好きなようにやられてたが、鈴木が退場してからは急に責任感に目覚めた稲本が獅子奮迅の大活躍。前から思ってたんですけど、稲本って休ませるとボケませんか? 連戦させた方が調子いいような気がすんだけどな。

 終了後、大森望、三村美衣とおちあってラーメン博物館で晩飯。なんとイエスタディ・ワンス・モアの本拠地だった!


6/8(金)
 午後いちでなんか打ち合わせ。

 いろいろ仕事がたまっているのに、つい喫茶店でスポーツ新聞を読んでしまったり。困ったものである。何度目かの校正をやってようやく原稿を手放す。そういうわけで、ニール・ゲイマンのNeverwhereは来月頭くらいには出るはずです。

 家に帰るとFIFAから封書が! なんとソウルでの準決勝が当たってしまったぞ! これで来年は韓国旅行決定だ!(ああでも埼玉での準決勝が当たってしまったらどうしよう……って夢見てんじゃねーよ)


6/10(日)
 コンフェデ杯決勝

 日本0-1フランス ななななんで交代が稲本やねん。ふぃりっぷ、今度いっぺんゆっくり話しよか。稲本を替えちまったから、後半、大きな展開がまったくなくなっちまったじゃねえか。最後、フランスの足が止まったとき、長いサイドチェンジのパスを出せるのが中タコだけなんだもんなあ。なんだかなあ。中田が帰っちまった時点ですでに勝利を諦めてたのかな? いきなり久保使ってみたりするあたりが(でも、久保は良かったけどね)。


Back to INDEX Diary INDEX

Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com