生トヨエツ(写真はなし)

◎今月のお仕事 『サッカーの敵』(サイモン・クーパー 白水社)発売中。東欧とアフリカと南米のサッカーについて書いたルポルタージュ。解説:後藤健生
        バリー・ギフォード〈南部の夜〉三部作の第三部『ベイビー・キャット・フェイス』(文春文庫)に解説書きました。やっつけ。  


4/2(月)
 東宝で韓国映画『JSA』見る。板門店の休戦ラインをはさんでおきた銃撃事件で一気に南北の緊張が高まるが……韓国で大ヒットしたのはすごくよくわかる。板門店に行ったときも思ったが、38度線って、日本で思ってるよりはるかにピリピリしてるのね。ふざけたまねしたらはったおされそうなくらい。だから、こういう話にはすっごくリアリティがあるんだろう。ところで、戦争映画だからということなのかしらんが、試写室でやたら音響を上げまくっていて、耳がキンキンするのには参ったよ。
4/3(火)
 あったかいので、家の前の公園で花見。

 でも調子に乗って本屋まで散歩に行ったら、いきなり雨が降って気温が下がってしまったよ。水道橋の本屋で『インターネット熱闘言』(橋本和明&芝雅之 オークラ出版)買う。これ、著者二名(とくに「しば」)の略歴どこにも書いてないんだけど、すごくない? いや「しば」って昔から匿名をよしとしてる感じがあったけどね。


4/4(水)
 結婚10年(くらい)なので、白金まで出かけて妻と食事。パトリス・ジュリアンの店とかいうところです。オレは知らんけど。

 夜、日劇東宝へ『メトロポリス』を見に行く。なんでこんな映画を作ったのか、さっぱり見当がつかない。そもそも大友克洋って漫画界でいちばん手塚治虫から遠い人なんではなかろうか。なんか、大友世界で手塚キャラが走りまわる、みたいな。不思議な映画だったなあ。
 映画のあと、〈日経モバイル〉のKと一瞬だけ飲む。


4/5(木)
 メディアボックスで『クレーヴの奥方』見る。90歳のマノエル・デ・オリヴェイラ監督作品。試写には前総長もいらっしゃっているわ、チラシには巨匠青山真治の文章が載っているわ、もう大変な感じ。それにもめげず、映画はなかなか素晴らしかったです。一級品の美術品ですねえ。でも、これひょっとしてすっごい低予算映画? にもかかわらず高級感だけは売るほどあります。やっぱすげえぜオリヴェイラ。

『Beat Notes Book』(映画『ビートニク』のパンフレット)送ってくる。


4/8(日)
 改装なった大森望邸のお披露目に出かける。いやあ広い。10人入って全員床に車座になれるくらい広い。でも、よく考えたら、これただの普通の家なのか? 近所の公園まで花見に出かけたりしたあと、一足早く退散。

 白金・八芳園でアスミックのTと映画評論家K嬢の結婚披露パーティ。びっくりするような額の会費を払って待合い室に入ると、そこにはトヨエツ! 永井豪が! 浅野忠信が! 相米が! 利重剛が! いやあなんやねんこのパーティ。江戸木なんかと「身の置き場がない感じだねえ」と囁きあう。まあ久しぶりにいろんな人に会えたから良かったんですけどね。そこで聞いた話:〈ブルータス〉ハンニバル特集の爆笑座談会のために、芝山氏は映画の突っ込みポイントを箇条書きした膨大なレジュメを作ってきたらしい。そんなに嫌いなのか(笑)。
 綺羅星のごときゲストの中で、唯一普通に話ができる相手、塚本晋也監督とちょっと話す。

 その後数人で渋谷に流れ、ちょっとだけ飲む。ここでメンツを書くと、またいらん憶測を呼んだりするんだろうか。やだなあ。


4/10(火)
 渋谷でTV Brosの取材。するんじゃなくて受ける方(笑)。サッカーページ用に、2002年に期待する選手を一人挙げるという奴なんだけど、まあなんですよ、ただのマニアが偉そうにに講釈たれるというのも気持ち悪いんで、お笑いでね。

 その後大森望と北上次郎(なんかRockin'onで打ち合わせしてたらしい)と会い、大森から忘れてきたIXY-Degitalを受け取る。そう、日曜日に大森邸に忘れていたのであった。そのせいでトヨエツの写真がアップできなかったんだよ……

『本当にやりたいこと!を見つける33の方法』(香山リカ 青春出版社)いただく。あと『文藝 夏号』送ってきました。今号からインチキ書評連載がはじまってます。高橋ヨシキくんの苦労の甲斐あってなかなかすばらしい出来なんで、是非お目通しいただきたし。それにしてもレイアウトとページ並びのせいで、ただの書評に見える。絶対本屋に注文する奴が出そうだ。

『サッカーの敵』はおかげさまで重版決まったらしいっす。みなさまごひいきいただきまして感謝。 


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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com