◎今月のお仕事 『サッカーの敵』(サイモン・クーパー 白水社)、2月下旬発売。東欧とアフリカと南米のサッカーについて書いたルポルタージュ。解説:後藤健生
江古田のFlying
Teapotへ。森園みるくの写真展をやっているというので、遊びにいったのだ。なんか近所のレコード屋がイベントをやってたけれど、いさいかまわず村崎百郎を呼び出して久しぶりに鬼畜談義に興じる。もっぱら最近の殺人事件関係の話。二人とも『サバイバー』にハマっているらしい。
えっと、そういうわけで青山真治が村崎百郎の中身だという噂はまったくの虚偽ですんで(ってオレが流してるんだがね)。
……(3時間37分経過)……
技術的にはたいしたもんなんじゃないですか。画調の統一とか。でも、あまりに審美的で語りと無関係なショットが多くてねえ、こんなんで「死なんでくれ」って言われてもねえ、それ、画面で起こってることとなんの関係もないんじゃないの。まあ「チンケなニヒリスト」にはわからん深いつながりがあるのかもしれんけど。魂とか。
そうそう、タニグチリウイチ氏から依頼があった件(7/18)だけど、これは観客の集中力が弛緩してしまうからなのよ(リカちゃんは“トランス状態”と言っていたけど)。この映画、極端に情報の密度が薄いのである。色はないし、劇伴もほとんど使われない。画面は三パターンに限定されている。1)ゆるやかな移動撮影 2)固定キャメラでダイアゴナルな(ゆっくりした)移動を撮る 3)静止フレームでセリフのある場面 セリフを聞かせる場面では、セリフ以外の要素は完全に排除されてしまうのね。加えてテンポも完全に統一されている。歩くスピード、自転車の移動、キャメラの移動。はかったわけじゃないけど、カットの長さもほぼ同じくらいだろう。処理すべき要素がここまで少ないと、自然頭の回転もゆっくりになってしまう……ってとこでどうですか?(ちなみにオレはそういうことを考えながら見ていたので、上映時間のままに感じたよ!)
口直しに『回路』見ようと思ったけど、すでに最終回がはじまっていたのだった! だから必要以上に長い映画はよお……
帰ると、アルバトロスから〈NEKROMANTIK BOX〉(ヨルグ・ブットゲライトの『ネクロマンティック1&2』、『死の王』三枚組DVDセット)が届いていた。
原書房のIと打ち合わせ。会うといつもサッカーの話をしているが、今日はちゃんと仕事の話をしたよ(もちろんサッカーの話もしたけど)。
なぜか忘れていた『サバイバー』(チャック・パラニューク 早川書房)購入。すぐ書評書く。
松竹で『ユリョン』(韓国版『沈黙の艦隊』)を見たあと徳間ホールで『富江re-birth』。『呪怨』で日本中を震撼させた恐怖王清水祟(たたる)監督の劇場用長編デビュー作。いやあもう期待ビンビンで出かけましたよ。秘宝組も添野も期待ビンビン、はじまる前はみんな盛り上がりまくっていたのだが……
いやあ何があかんのやろなあ。監督の力量を見せつける部分もあるんだけど、全体としては……やっぱ問題は脚本かなあ。なんか雇われ監督っぽいしねえ。ダメージでかいなあ、クリティカルヒット。
しょうがないんで田野辺くんと飯を食って秘宝の今後について論じる。『映画はおそろしい』(黒沢清 青土社)、『帰ってきた映画狂人』(蓮実重彦 河出書房新社)を購入。さらに『映画監督になる15の方法』(轟夕紀夫 洋泉社)と『新世紀アメリカンプロレス読本』(洋泉社)をもらったので、古本屋をのぞくころにはかばんが重すぎてヘトヘトに。
『サクセスの秘密』(中原昌也 河出書房新社)送ってくる。中原って本当に人の神経を逆撫でする天才だと思うんだけど、この本の「これであなたも大金持ち!」というコピーほどムカつくものはあるまいて。そーか、そんなにサクセスしてるのかこいつ。じゃあ今度おごってもらおう。
郵便局に寄ったが、またもW杯チケットの申込書入手できなかった。まあ当たらないのは覚悟しているが、申し込みすらできないっていうのは想定外だぞ。申込書もらうのに徹夜とかそういうのだけは勘弁してくれ。