トップ5ほか

◎今月のお仕事 『サッカーの敵』(サイモン・クーパー 白水社)、2月下旬発売。東欧とアフリカと南米のサッカーについて書いたルポルタージュ。解説:後藤健生  


1/21(日)〜22(月)
 どうも寒いと思ったらひどい風邪をひいていた。そのまま倒れこんで二日間寝たきり。
1/23(火)
 朝10時集合。表参道でジョン・ウォーターズ取材。まだ熱でぼーっとしているが、何も訊ねなくても答えを書けるウォーターズだけに無難にこなす。しかし終わってからあー、あんなんもあったなー、などと思い出すあたり、まだ先週のダメさを引きずってますかな。

 いったん家に帰ってから、夜、『血を吸う宇宙』(発狂2)の初号試写に出かける。ま、あんまり言うと佐々木監督に迷惑かかりそうなんで言わないけどよ、見ていちばん強く思ったことはだ、青山、おまえそんなだからダメなんだよ! あ、言ってしまいました……


1/24(水)
『回路』(黒沢清 徳間書店)買う。お、おもしろい……

言葉でも文字でも電話回線でもいいけど、そんな者で外部とつながってるって考えるのは錯覚かもしれないよね。魂は結局自分の中だけにあって、一歩も外に出ることがない。これに触れることができる他者も、これを揺り動かすことができる外部もない。そんな気がするな。

 映画監督的な小説としてもおもしろいし、凄みがある。SFとしてもホラーとしても評価はされないだろうが(だからジャンル主義者ってくだらないと思うわけだ、オレは)。オレの中では傑作だよ。

 夜、Uplink factoryで佐々木浩久監督と発狂トーク。今回の目玉は監督自身が解説するDVDの見方解説だ。まあ、あれを見てしまってはみんな買うしかないだろう、普通。舞台上はそれなりに盛り上がっていたんだが、客席の反応がまるでないのには困ったよ。


1/25(木)
 夕刻、外苑前の怪しいホテルでスティーブン・ドーフのインタビュー。『セシルB』のために来日しているドーフだが、ノリのいいあんちゃんって感じ。ぼくはオマケでついていったはずなんだが、なぜか秘宝から他に来るはずだった二人が来なかったので、秘宝のメイン・インタビュアーになってしまった。何も訊かなかったけど。

 その後東京キネマ倶楽部へ。平凡社のKとBAZAARのTが妻の演奏を聞きたいというので、新年会第二弾ということに。ただ、あそこってあまり話できないからね、そこら辺が問題か。でも、あの不思議空間には満足していただけたようではある。


1/26(金)
 ユーロスペースの増村特集楽日。今日は最終回の『遊び』を見に行く。ああ、いいなあ。今更言わなくてもバレバレな気がするが、これはわがフェイバリット増村映画。はじめて見たのは20年くらい前のはずだが、そのときと同じくらい胸を打たれる(しかし、40前になってこの映画の大門正明に感情移入してるようじゃちょっとな……)。えっと、増村のトップ5

  1. 『遊び』
  2. 『盲獣』
  3. い天使』
  4. 『濡れた二人』
  5. 『セックス・チェック第二の性』

 このレベルの高さよ。『でんきくらげ』も『刺青』も入らない。


1/27(土)
 雪。出かけようと思っていたが、そんな気はたちまち……

『ヨーコ・オノ』(飯村隆彦 水声社)送ってくる。


1/29(月)
 とろとろと原稿書き。

『フラッシュフォワード』(ロバート・ソウヤー ハヤカワ文庫)いただく。


1/30(火)
ものすごい小包が送られてきて、何かと思ったら『幻の名盤百科全書』(名盤解放同盟 水声社)だった。

 昼過ぎ、白水社のFに校正原稿をわたす。去年からかかえていた本のひとつが、ようやっと手がはなれた。というわけでサイモン・クーパー著『サッカーの敵』は2月下旬発売予定。よろしく。

 その後〈日経モバイル〉編集部のK氏と打ち合わせ。4月から映画評。

 えっと、Escquireの映画評を更新しておきました。ひさしぶり。


1/31(水)
『テスタメント』(ジョン・グリシャム 新潮社)いただく。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com