(非)富川ファンタ映画祭レポート

◎今月のお仕事 7/22(土) 中野武蔵野ホールのアルバトロス映画祭でトークショー with佐川一政 問03-3389-3301 ちなみに映画は『グッバイ20世紀』(プレミア)


7/10(月)
 ワーナーで『パーフェクト・ストーム』見る。船主がマイケル・アイアンサイドで船長がジョージ・クルーニー、船員がマーク・ウォールバーグとジョン・C・ライリー……あんた、こんな船乗りたいか!? まあ淀長さんにとっちゃ天国にいちばん近い船だと思うけど……
 まあでも港で待ってるのがダイアン・レインだったりする(しかもバツいち、コブに)あたりがリアルすぎる。

 終わったあと、大森望とお茶して航空券を渡す。あ、なんかVisorのデータが全部消えてるんですけど! これ噂のメモリー不具合って奴!?


7/11(火)
 夕刻、プレミア編集部に出かけて打ち合わせ。なんとなく押し切られて仕事受けてしまった。トホホ。
7/12(水)
 7時。天王州アイルでアンナ・カリーナのコンサート。
 もちろんタダ券で出かけた。歌手でもない女のシャンソン聞くのに金を払うほどお人好しじゃないよ、そんなに青春でもないし(いやまあ青春なのは事実なんだけど、オレにそんなことを言う資格はないだろう)。場内は半分ほどの入り。出、中身は予想通りショボかった。なんつーか、アンナ・カリーナってもともとドン臭い感じじゃない? あまり軽快なシャンソンとかは似合わないような気がするんだよな。
7/13(木) ソウル
 プチョン国際ファンタスティック映画祭に行く添野と堺に誘われて、ソウルに出かけることになった。といってもオレはマジメに映画祭通いをするほど殊勝な人間ではないので、もっぱらうまいめしを食う方だ。というわけで大森望、さいとうよしことともにダラダラ町の散策をする。怪しいTシャツを見つけては二人に買わせる。まあ物欲行動の代償行為というかね。
7/14(金)
 この日は龍山電気街に出かけて買い物、つうかVCDチェックにいそしむ。韓国ポルノとか"Mystery of the Cube"って韓国映画のDVDとか買いましたけど、やはり一番の収穫は『GUNDRESS』韓国版だ! ジャケはこんなんです。
 で、中身はねえ、どうやら完成版の方を韓国語吹き替えしただけの代物みたいだよ。

 ところでファイナル・ファンタジーVIIのムーヴィー部分だけ抜き出して焼いたVCDを売ってたんだが、これ便利じゃないか? つうか、これで何十時間もかけてゲームやらんですむぞ!


7/15(土)
 あまり遊んでばっかもなんなんで、映画見とこうかと思った。富川(プチョン)はソウルと仁川のあいだにあって、ソウル駅からだと電車でだいたい40分弱というところである。地方自治体のやってる映画祭らしく、会場があちこちに散らばってるんで、走りまわって映画を見るにはちょっと不自由な感じだ。

『第三地帯』 理想を信じる韓国人兄弟。弟は東京の大学に留学し、なぜかナイトクラブで歌っている。兄は東京で朝鮮総連に入って祖国統一をめざす。しかし総連は彼が思っていたような組織ではなかった! 時あたかも東京オリンピック前の開発景気に沸く東京。六角サングラスの美人女スパイに率いられた総連はモノレール建設の利権を狙って日本のヤクザ、川口組と手を組み、悪逆非道のかぎりを尽くす。ついに兄弟は河原で運命の対決を……
 劇場がガラガラだったのは雪解けムードのせいなのか? 全面日本ロケというとんでもない映画で、なかなか楽しかった。

『Three Businessmen』 アレックス・コックスが日本ロケした新作(といってももう2年前か)。オレも画面の隅の方に映っている。リバプールの町に来た二人のさらりまんが、どうしても飯を食えないまま夜の町を放浪するという『ブルジョアジーの秘かな楽しみ』リスペクト作品。前半はもうひとひねりくらい欲しかった(たとえばどの町へ行っても同じ名前の通りがあるとか)けど、気の利いたオチがついていたんで好感度アップ。

『FEVER』 “ビル&テッドの有名じゃない方”ことアレックス・ウィンターの新作。『ミュータント・フリークス』以来ってことになるのか? まああの映画ではいろいろ辛酸を嘗めたようで、だいぶ大人になって普通の映画であった。辛かったんだねえ。


7/16(日)
 今日も映画。でも映画祭は一日でいいの。今日は町でやってる映画を見に行きました。

『DINOSAUR』 どうも動物映画ってえと肉食動物を悪役にしたがるの、しょうがないことなのかなあ? なんかそういうイデオロギーって嫌い。

『Age of Peace 2000』 なんと日韓合作の3Dアニメである。しらんかったなあ、こんなもんがあるとは。中身はHOTっていうアイドルが銀河の平和をかけてギャラクシー・カップでヘディングを決めるとかそういうものなんだが、何が凄いって客! 全員中学生以下の少女で、8割が眼鏡っ娘! 男はオレと大森だけで、もうほとんど変質者状態! ロリ眼鏡属性の人は韓国行くといいと思うよマジで。あまりにヴィヴィッドな客の反応がおもしろくて、途中から画面より客の方見てました。

『飛天舞』 なんかしらんがメチャクチャヒットしていた時代劇。韓国版『風雲』ってことかな。主人公が吊りとCGを駆使するヴィジュアル系暗殺者なのだ。一味のファッションがほとんどキムチ風味のジャニーズ系って感じで笑えました。でも今回見た映画の中でいちばんおもしろかったかもしれない。日本でもやれそう。


7/17(月)
 帰国。
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Kiichiro Yanashita / 柳下毅一郎 / kiichiro.yanashita@nifty.com