大森望のワールドコンレポート


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【8月30日 午後8時00分@サンアントニオ(ヒューゴー賞授賞式会場プレス席】

 ここ、テキサス州サンアントニオのマリオット・リバーセンター、グランドボールルームより実況でお伝えします。解説の山岸真さん……は今年は欠席。しまった、小川隆さんをおよびしておけばよかったですね。あとでコメントを頂くとして、とりあえず大森望@最近のSFをほとんど読んでないSF翻訳者がお届けします。
 場内は照明が落とされて、候補者たちが最前列の席につきました。客席はほぼ満員。しかしまだはじまる気配がありませんね。
 を、いよいよはじまるようです。ファンファーレとともにスポットライトが場内をぐるぐるしています。をを、花火です。ステージ中央に花火が上がりました。
 つづいて謎のスケボー鼠が登場。一瞬でいなくなりました。なんなんでしょう。

 さて、トーストマスターのニール・バレット・ジュニアが登壇しました。タキシードに飛行帽。スピーチはほとんど矢野さんですね。親父ギャグの嵐。目をしょぼしょぼさせてメガネをかけたりはずしたりでいちいちウケる。しかし聞き取りにくい。ボブ・ショウほどじゃないけど。
 ヒューゴー賞に先立ち、まず星雲賞の受賞。さっきのインタビューで、キム・スタンリー・ロビンスンが、「ぼくの『永遠なる天空の調』は星雲賞にノミネートされてるだろ。その発表もあるからどきどきしてるんだ」 さすがに悪いので結果は言えませんでしたが、星雲賞はアメリカのSF作家にとっても、ひとつの勲章と認識されている模様。
 ……と言いつつ、短編部門を「凍月」で受賞したベアは現われず、ニール・バレットが代理受賞。長編部門のソウヤーはもちろん大喜びで登壇し、「翻訳者の内田昌之氏に感謝する」とゆってました。
 ジョン・W・キャンベル新人賞はマイクル・A・バーンスタイン。ファン関係の賞は飛ばして、セミプロジンはまたまたローカス、プロ編集者はガードナー・ドゾアと、なんかおなじみの結果ですね。プレゼンターに起用されたのがパット・キャディガンにエレン・ダットロウという、イーストウィックの魔女たちみたいなコンビだったんで(しかしキャディガンはいつの間にあんなに太ったんでしょ)笑えましたけど。
 プロフェッショナル・アーティストは去年にひきつづいてボブ・エグルトン。ステージに駆け上がり奇声を発し、飛び上がって喜ぶ長髪の兄ちゃん。いやあスケッチ3枚ももらっちゃったから得したな。
 Dramatic Presentationは、予想通り「バビロン5」。これだけは鉄板ですね。ワールドコンではここんとこずっと異常人気だもんなあ。CGIを正しく使ったSFドラマというべきなんでしょうか。ほとんど見てないのでよくわかんないす。
 ノンフィクション部門の候補には作家のエッセイがずらっと並んだけど、受賞はスプレイグ・ディ・キャンプの自伝、Time & Chance。さすがヒューゴー賞の伝統ですね。

 小説部門のプレゼンターにはマイクル・ムアコックが登場。
 いよいよ短編部門の発表。やりました、コニー・ウィリス強し。六つ目のヒューゴーですね。
「みなさんの中にはわたしがコレをいっぱい集めすぎると思ってる人もいるかもしれませんが、でも仕方ないんです。わたしはコレをできるだけたくさん貯めて、ハリソン・フォードと交換するんですから」
 つづいてノヴェレット部門。またしてもブルース・スターリングが受賞。をを、オレの予想がどんどん当たるぞ。ってご当地作家だから順当なのか。でもインタビューした作家が受賞するとうれしいもんですね。そのデンで行くと長編はソウヤーか、キム・スタンリー・ロビンスンか、はたまたスターリングかっ。
 しかしノヴェラの候補にはだれにもインタビューしてないからなあ。やっぱりG・R・R・マーティンぐらいにはインタビューしとくべきだったか。『ワイルド・カード』がちゃんと出てれば堂々とインタビューしたのに。
 と思ったら、案の定、そのマーティンがノヴェラ部門を受賞。ヒューゴーはひさしぶりじゃないすかね。
 そろそろクライマックスの時間が近づいてきました。長編部門の発表です。やりました、Blue Marsです。またしても予想が当たっちゃったよ。って予想とはゆわないか。
 しかし小説四部門のうち三部門の受賞者のインタビューがとれてるんだから上々でしょう。ソウヤーさんは残念でした。ま、今年は星雲賞があったからさ。

 ああしかし寒い。寒すぎ。靴下置いてきちゃったしなあ。というわけで、そろそろヒューゴー賞会場からお別れします。

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