大森望のワールドコンレポート


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【8月30日 午後6時25分@サンアントニオ(マリオット・リバーウォーク)】

 そういえばディーラーズルームでビデオ回してなかったと思って一周し、おみやげのSWTシャツを購入。本を買うのは明日だな。ってそんな体力が残ってるかどうか謎。そういえば一点もののザクTシャツなんてのもあったけど、さすがに高くて買えない。これは白のTシャツにスプレーペイントしたやつですね。

 ディーラーズルーム横のスナックコーナーで休憩していると、川村均・美香夫妻@現&元早川書房と遭遇。『エヴァンゲリオン研究序説』の兜木励悟氏もいる。そうか、ここでぶらぶらしてると日本人参加者が目撃できたのか。知り合いがいると、荷物を置いてトイレに行けるメリットがありますね。ビデオとMDとカメラとパソコンかついで歩くのもいいかげん疲れてきたぞ、と。

 Sci-Fi Channelのブースをぼんやり見てると、ロイス・マクマスター・ビジョルドが登場。一時間ずつゲストに作家を呼んでインターネット上でチャットする企画をやってるらしい。
 好きな作家は、と聞かれてジェイムズ・シュミッツの名前が出てくるあたりはなるほどって感じですね。
 チャットのログは明日あたり、WWWページのほうに掲載されるとか。翻訳許可をもらったので、要望があればSF-Onlineのほうに日本語版を載せましょう。

 ビジョルドにつづいてはコニー・ウィリス。一本指タイプのビジョルドと違って、ウィリスはまるでタイピストのように打ちまくる。他のチャット参加者の発言よりウィリスの発言が全然多くて笑えますね。「ウィリスってだれよ?」とか失礼な質問をくりかえすやつにも鋭く切り返して喝采を浴びてたり。
 おかげで新作その他に関する基礎知識が仕入れられて、準備不足のインタビュアーとしては一安心。
 5時にチャット企画が終わるのを待ち、企画参加者専用休憩所のグリーン・ルームでコニー・ウィリス・インタビュー。12月発売予定の最新長編、To Say Nothing of the Dogは、ハードカバー750ページだそうです。訳す人はたいへんだね。いま書いているのは臨死体験をテーマにしたサイエンティフィック・スリラー(「でもロビン・クックとは違うのよ」)で、これもおんなじぐらい長くなりそうとか。RemakeやBellwetherぐらいの長さのSFを書いてくれるとすぐ訳すんだけどなあ。夢はハリソン・フォードにダンワーシイ先生役をやってもらうことだそうです(笑)。
 ウィリスは熱狂的スター・ウォーズおたくなので、KFCおもちゃのチキンウォーカーをあげました。こんなことならもっと持ってくればよかった。

 さらにキム・スタンリー・ロビンスンのビデオメッセージと短いオーディオインタビューをとって、これで今日のスケジュールは消化。あとはヒューゴー賞を残すだけですね。

 主要各賞の候補作を、LoneStarCon 2その他のページを見るのがめんどくさい人のために書いておくと、

【長篇部門】
「Blue Mars」Kim Stanley Robinson
「Holy Fire」Bruce Sterling
「Memory」Lois McMaster Bujold
「Remnant Population」Elizabeth Moon
「Starplex」Robert J. Sawyer

【ノヴェラ部門】
「Abandon in Place」Jerry Oltion (F&SF 12/96)
「Blood of The Dragon」George R. R. Martin (Asimov's 7/96)
「The Cost to Be Wise」Maureen F. McHugh (Starlight 1)
「Gas Fish」Mary Rosenblum (Asimov's 2/96)
「Immersion」Gregory Benford (SF Age 3/96)
「Time Travelers Never Die」Jack McDevitt (Asimov's 5/96)

【ノヴェレット部門】
「Age of Aquarius」William Barton (Asimov's 5/96)
「Beauty and the Op*a or the Phantom Beast」Suzy McKee Charnas (Asimov's 3/96)
「Bicycle Repairman」Bruce Sterling (Intersections; Asimov's 10-11/96)
「The Land of Nod」Mike Resnick (Asimov's 6/96)
「Mountain Ways」Ursula K. Le Guin (Asimov's 8/96)

【ショートストーリー部門】
「The Dead」Michael Swanwick (Starlight 1)
「Decency」Robert Reed (Asimov's 6/96)
「Gone」John Crowley (F&SF 9/96)
「The Soul Selects Her Own Society...」Connie Willis (Asimov's 4/96; War of the Worlds: Global Dispatches)
「Un-Birthday Boy」James White (Analog 2/96)

【映画・TV部門】
「インデペンデンス・デイ」
「マーズ・アタック!」
「STAR TREK ファースト・コンタクト」
バビロン5「Severed Dreams」
スタートレック ディープ・スペース・ナイン「Trials and Tribble-ations」

 SF Weekly読者による非公式投票では、小説部門は、長いほうから順に、ロビンスン、マクデヴィット、ル・グィン、ウィリスがとってますね。しかし今年もAsimov's誌が強いなあ。短編部門のウィリスは、ウェルズの宇宙戦争トリビュートなアンソロジーに載ったやつで、エミリー・ディキンスンがウェルズの火星人と戦う話。個人的にはこれにとってほしいかも。ジェイムズ・ホワイトが候補になってたりするといつの年かと思いますが、宇宙病院物はがんがん再刊されてるみたいだし、創元の翻訳が意外とタイムリーになるかも。さすが伊藤典夫。
 ノヴェレットはスターリングに期待したいが、オンラインでとれてないんだから、オフラインは無理でしょう(^^;) ノヴェラは全然わかりません。
 長編に関しては、Memoryが強そうな気がする。あとやっぱりBlue Marsかな。完結編だし。

 編集部から予想しろと言われたけど、全然読んでないから無理だって。オスカー当てるほうがまだ簡単かも。

 では、ぼちぼちヒューゴー賞の会場に移動します。

 ってことで移動したら、電話回線つきのプレス席が用意されてますね。リアルタイムネット中継専用席。これは便利。でも話を聞いたら7月末までに75ドル払って申し込むと電話線が用意されるそうで、世の中そううまくはないのだった。まあ机があるだけでもよしとしよう。それにしても冷房が効きすぎて寒い。11時間寝たのにまた眠くなってきたし。今夜はホテルがないのにだいじょうぶかっ(笑) ACアダプタはヒルトンに置いてきちゃったんで電源もやや心配かも。

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